sesto sogno

 

 

最近、窓の外からは、スピーカーで通したような声がずっと聞こえている。くぐもった声は、には何を言っているのか、あまりよく分からなかった。寝起きなので、あまり覚醒していないこともある。
ナポリの守護聖人である、聖ジェンナーロの日には獄寺に連れて行ってもらった教会に出向いた。本当は、この間の聖フランチェスコの日も教会に行くべきだったのかもしれないが、ツナたちの勉強会だったので行けなかった。(聖フランチェスコはイタリアの守護聖人)
「…ディーノに電話しなきゃ…」
寝起きといっても、今は昼間だ。は枕元に置いている子機に手を伸ばしてイタリアに電話をかけ始めた。
『Pronto,Chi e`?』もしもし?
「ディーノ、あたし」
電話向こうでディーノのはしゃぐ声がの耳に届いた。今、イタリアは深夜のはずだ。
!こんな深夜にどうした?』
「遅くにごめんなさいね。でも、急いで伝えなくちゃと思って」
『アレ、か?』
「…うん。とりあえず分かったことは、一週間のうちに起きるってことと、夜起きるってこと。あと、薔薇に気をつけて」
『分かった。一週間以内、夜、薔薇、な』
ディーノが何かペンを走らせている音が聞こえる。
「ええ。あなたの姿が見えたから、今回はキャバッローネのことなんだと思うわ。念のため、おじさまたちにも言っておくけれど」
『ん。、身体は大丈夫なのか?』
の能力は、真実を得る代わりにひどく体力と精神力を消耗する。
「なんとかね。今日は予定もないし、ゆっくりするわ」
『そうしろ。力を使った後に出歩くのは危険すぎる』
「ええ、そうね。じゃあ、おじさまのところにも電話するから、切るわよ」
『おう。ありがとな』
「気にしないで。あたしが出来る数少ないことだもの。じゃあね、ディーノ」
『じゃあな、。愛してるよ』
「ええ、あたしも」
はそう言って通話を切った。頭痛がし始めた頭をさすって、もう一件の短縮ダイヤルを押す。
「もしもし、おじさま?です」







が電話をかけ終えてぐったりしていた頃、のマンションの入口には数人の人影があった。
「いきなり来て、さん怒ったりしないかなー」
さんなら大丈夫だろ。優しいし」
「っていうか、大丈夫なんですか、リボーンさん」
「あんまりうるさくすんなよ、お前ら。ここに来たのは護衛の意味もあるんだからな」
「?」
リボーンは山本の肩に乗っかったまま、マンション入口でインターフォンを押した。応答がない。
「ちっ…やっぱりか」
リボーンは忌々しげにそう呟くと、愛銃でオートロックのセンサーを破壊した。
「えええ!?」
ツナが驚いて声を上げている隙に、リボーンはさっさとマンションの中に入っている。
「さっさと行くぞ」
「リボーン、簡単に公共物を破壊すんなよ!またオレあてに請求が来たりしたらどーすんだ!」
「大丈夫だ。ここはのモンだからな」
「え?」
「ええ!?」
建物ごと!?
ツナと獄寺はあっけにとられている。山本はへーさん金持ちーと言いながら笑っていた。
の部屋がある階に辿り着く。リボーンは山本の肩に乗らずに、さっさと歩いていた。急いでいるようにも見える。
「一応、インターフォン押してみろ」
獄寺が言われたとおりに部屋のインターフォンを押す。返答はやっぱりなかった。
「あたりだな」
リボーンはまたしても愛銃でドアを破壊した。
「あーあ…」
ツナは逃げ出したい気持ちになったが、逃げたら今度は自分が撃たれること確実なので逃げられない。
、返事しろ」
そう言いながら、リボーンは靴を脱いでとっとと部屋の中に上がっている。3人は小さな声でお邪魔します、と言って中に入った。
ダイニングにもリビングにもの姿はない。リボーンは迷わず寝室のドアに手をかけた。
、大丈夫か」
は、子機を握ったまま、ベッドの横に座り込んで浅い息を繰り返していた。ツナはびっくりして目をぱちぱちさせる。リボーンはの手から子機をするりと取った。
「え、さん、どーしたの?」
「力の反動だ。獄寺、山本、ベッドにきちんと寝かせてやれ」
山本がを抱え、獄寺がベッドカバーとシーツをまくりあげた。さっきまで寝ていたのか、敷いてあるシーツには少し皺が寄っている。皺を軽く整えたところで、山本はゆっくりの身体を横たえた。シーツをかける。
「ありがと…」
「気にすんな。ディーノから連絡が来たんでな」
リボーンはの枕元でそう言うと、ぴょんとベッドから降りた。
「何か欲しいものあるか」
「平気…少し休んだら回復するから…」
「分かった」
そう言うと、あっけにとられている3人をよそに寝室から出ようとする。3人は、の顔をそっと伺ってから、リボーンの後について寝室を出た。は半分白人なので色が白いのはもともとだが、今は青白くなっている。
「リボーンさん、さんどうしたんですか」
獄寺の問いに、リボーンはリビングのソファに座って、銃を傍に下ろした。
「あいつには人を守る力があると前に言っただろ。その力を使った反動だ。力が発動すると、まる一日はほとんど動けなくなる。ほとんど動けないくせに、無理して二件も電話かけたから、反動がさらにきたんだろう」
「その力って何だ?」
「…に直接聞くんだな。とりあえず、が元に戻るまでここに詰める」
「護衛ってそういうこと?」
ツナの言葉にリボーンは頷いた。
は先月、パンチェッラファミリーに襲撃されてる。もちろんが返り討ちにしたが、いつどこが襲ってくるとも限らない。体調が元に戻るまで、傍にいたほうがいい」
「ふーん。よく分かんねーけど、さんのボディーガードってことな」
「パンチェッラファミリーが日本に来てるんですか?」
獄寺は嫌そうに顔をしかめた。パンチェッラファミリーはオメルタを守らないし麻薬にも手を出している、性質の悪いファミリーとして有名だ。
「そうらしい。ボンゴレがイタリアのパンチェッラ本体を叩く案も出たが、時期尚早との判断だ。パンチェッラの行動で、が日本に来ていることがより広まった可能性もある。他のファミリーがここに来ないとも限らない」
「マフィアがここに来るってこと?」
「まあそうだな。それもヒットマンたちが、だ」
リボーンの言葉にツナは心底嫌そうに首を振る。ヒットマンがたくさん来るかもしれない場所にいるのは嫌だが、一人で逃げるのも勇気がいる。どうせならみんなと一緒にいるほうがまだマシかもしれない。うう…とツナは弱々しいため息をこぼした。
に何かあったら、お前たち全員死ぬぞ」
「え」
「マジで」
「ですよね」
ツナ、山本、獄寺、全員反応が違った。獄寺はそれを当然のことと受け止めていたし、山本は意味が分かっていなかったし、ツナは脳内で現実逃避に走っていた。
「大丈夫ですって、十代目。オレがなんとかしますから」
「獄寺くん…」
獄寺の何とか、は大概爆薬によって行われるので、それも困る気がする。とツナは思いながら、の寝ている寝室に目をやった。ほとんど病人のようだった
「ねえリボーン、本当にさん大丈夫なの?薬とかいらないの?」
「大丈夫だ。あいつ自身がそう言ってるんだしな。極端に衰弱するだけだから、休めば回復する。心配なら様子を見てくればいいだろ」
ツナは立ち上がって、寝室のドアをそっと開けた。
さん」
「……ツナ?」
「うん。本当に大丈夫?」
は弱々しい声を出して、微かに頷いてみせた。
「大丈夫、よ…。ありがと、心配してくれて」
うっすらと笑って見せるにツナは慌てて手を振った。
「いや、その、うん、大丈夫ならいいんだ。じゃあゆっくり休んでね」
ツナはゆっくりと寝室の戸を閉めた。ふぅ、とため息をつく。顔は青白いし息は絶え絶えだし、声もか細かった。ツナにとってはいきなりやってきた大人のお姉さん、に過ぎなかった。親戚と言われてもいまいちピンとこないし、ビアンキが破天荒な分はとても良識ある大人としてツナの中にインプットされていた。教え方は親切だし優しいし、ツナはこの二ヶ月ちょっとでが怒ったところを見たことがない。シャマルに対しても、どことなく優しさがあった。
「早く良くなるといいな、ツナ」
「…うん」
山本の言葉に、ツナは小さく頷いた。





あれから、の部屋は至極静かだった。物音を立てそうになるとリボーンの銃がじゃき、と音を立てるので静かにせざるを得なかったのだ。ツナたちが部屋に来たのは昼過ぎだったが、もう夜になっていた。外は真っ暗だ。
「夕飯どうします?何か買ってきましょうか?」
「うーん…でも、さんにも何か食べさせてあげたほうがいいよね」
「獄寺、イタリアじゃ病人は何食べんだ?」
「家によるんじゃねえの?でも柔らかいリゾットとか、茹でたカッペリーニにオリーブオイルかけるとか…」
獄寺は眉間に皺を寄せながら思い出そうと必死だった。
「あ」
「なんだよ」
「グリッシーニだ!あれ病人食だよ元々!」
勢い良く立ち上がると、獄寺は台所に急いだ。山本とツナもついてくる。獄寺は台所の棚を片っ端から開けては、ごそごそと探し物をしている。
「獄寺くん、何探してるの?」
「グリッシーニっていう、細長いスナックみたいなものです。病人用に作られてるんですよ。つまみにもなりますけど」
そう言った獄寺はあ、と言うと今度はワインセラーを開ける。
「安い赤ワイン…うーんどれも良いやつだな…」
「今度は何だよ」
「風邪のときとか、ホットワインを飲むんだよ。さんは風邪じゃないだろうけど、エスプレッソよりはホットワインのほうが身体にいい」
獄寺はそう言いながら、赤ワインのラベルを見比べている。バローロを見つけてぎょっとした。
「玉子酒みたいなもんか」
山本はそう言いながら、食料が入った棚から食料を全部取り出して、グリッシーニを探している。
「獄寺くん、ひょっとしてこれのこと?」
ツナが掴んでいる青い袋は、イタリア産のグリッシーニだった。
「それです十代目!あとはホットワインか」
小さな鍋にワインをあけ、火にかける。砂糖壺を持ってきて、砂糖を入れた。スパイスラックが手元にあったのでクローブとシナモンを加える。
温めるだけだったので、獄寺でも難無く作ることが出来た。ホットワインをカップにいれ、グリッシーニと一緒にトレイに乗せた。
さん、起きてますか?」
山本がそっと戸を開け、トレイを持ったまま獄寺が中に入る。電気を消したままの部屋は薄暗い。
「…どうしたの?ワインの匂いがする…」
「ホットワインとグリッシーニです。食べられますか?」
は手元で部屋の電気をつけ、ゆっくりと起き上がった。3人が心配そうな顔をしているので、思わず微笑んだ。
「心配してくれてありがとう。もう大丈夫よ」
獄寺はサイドボードにトレイを置き、にホットワインを手渡した。
「ヴィーノ・カルドね」
はゆっくりとホットワインをすすった。うっすら甘くてスパイスの味がするそれは、なんとなく懐かしい味がした。
「あ、そうだ!」
山本が大きな声を上げたので、全員がびっくりして山本のほうを見た。
「大声出すな、馬鹿」
さん、腹痛くない?平気?」
「元々病気じゃないから大丈夫よ。どうしたの?」
山本はにっと笑って制服から携帯電話を取り出した。
「親父に頼んで、寿司握ってもらおうぜ。オレが運べばいいし」
「え…」
「オレらも食事しようって話だったんだ。どうせなら寿司にすればいっかと思って。さん食べたいって言ってたろ」
「でも…」
「決定な。…もしもし親父?今暇?うん、五人前頼みたいんだけど」
自分で言うなり、山本は電話し始めてしまった。は山本の素早さに呆気に取られながら、両の手でホットワインのカップを抱えている。ちびちびとすする。
「うん、じゃあ取りに行くわ。じゃな、サンキュー親父」
ぱち、と携帯を閉じる。そして、ににかっと笑いかけた。
「出前があったから、ついでに握ってくれるってさ。んじゃ、オレ取りに行ってくるわ」
「え、ええ…」
山本のテンションにはついていけない。山本は手を振って寝室から出て行った。
「あの馬鹿、一人で突っ走りやがって」
さん、もう平気なの?」
起き上がろうとするにツナが不安そうに声をかける。
「ええ、もう大丈夫。身体がだるいだけで、もともと病気じゃないから。…ハヤト」
は起き上がりながら、未だ心配そうな獄寺に声をかけた。うっすらと笑みを浮かべる。
「ハヤトの案でしょう、二つとも。ありがとうね」
「あ、いや、そんな大したことしてないっす」
獄寺は照れたように頭を掻いて視線をそらした。
「着替えてリビングに行くから、先に出てて」
「あ、はい!」
「はーい」
獄寺とツナが揃って寝室を出て行く。はおいてある部屋着に着替えて、簡単に髪を括った。カップとグリッシーニの乗ったトレイを持って、寝室を出る。
「…ごめんね、いろいろ」
そう言いながら、台所にトレイを置こうとしたは思わず立ち尽くしてしまった。泥棒がきたかのように荒らされている。
さん?……あ」
「あ…」
グリッシーニを探すために、台所をひっくり返すばかりの勢いで探索したことなど、すっかりツナと獄寺の頭から抜けていた。
「すいません!グリッシーニ探すのに夢中でつい…」
「ごめんなさい!」
獄寺とツナはばっと頭を下げて謝った。が何も言わないので、よけい怖くなる。
「…もう。二人とも、頭上げて。怒ってないわ」
「え、でも…」
「めちゃくちゃにしちまったし…」
恐る恐る顔を上げると、の顔には仕方ない、と書いてあった。苦笑いを浮かべている。
「あたしを思ってやってくれたことだもの、怒れるわけがないわ。…でも」
「でも?」
「片付けるの、手伝ってね?」
「もちろんっす!」
「うん!」
まだ身体が本調子ではないに指示を受けながら、獄寺とツナは台所を片付けていった。台所を元通りに整え、エスプレッソを淹れて(ツナはカフェマキアートだ)一休みしていると、玄関から山本の声がした。玄関はリボーンが破壊したので開きっ放しだ。
「竹寿司お待ちー」
大きな寿司桶を抱えた山本が扉を開けてダイニングに入ってくる。
さん、お待たせ」
にっと笑った山本は、ダイニングテーブルに寿司桶を置いて、かけられているラップをとった。が興味深そうに近寄ってくる。
「スシね、本物は初めて見るわ」
日本を紹介するイラストだとか、映画で日本を示すモチーフの一つとしてのスシを見たことはあった。しかし、本物を見たのは初めてだった。
「リボーン、起きて。ご飯よ」
の声に、リビングのソファで鼻ちょうちんを膨らませていたリボーンが、むくりと起き上がる。
「…、もう身体はいいのか」
「ええ。もう大丈夫。心配かけてごめんね」
「気にすんな。…ん、飯は寿司か」
ぴょん、とソファから下りてリボーンはダイニングに移動した。飛び上がってダイニングの椅子に座る。
「お、やっと起きたな小僧」
山本は笑って席についた。六人掛けのテーブルは、とリボーンが並び、ツナと獄寺が並ぶ。ちょうど誕生席にあたるところにいつも山本が座っていた。
「取り皿がいるわね。寿司のときは、日本の人は何を飲むの?」
は立ち上がって取り皿を取りながら、山本に尋ねた。
「お茶か日本酒が多いかな。緑茶ある?」
「リョクチャ?」
「テ・ベルデのことっす。確か、さっき見たような気が…」
首を傾げたに獄寺が説明をし、棚の中を探し始めた。今度はごちゃごちゃにならないように慎重に。
「…あった、これです。淹れましょうか」
「お願い。あたしは分からないもの」
任された獄寺は嬉しそうにポットにお湯を入れて温め、緑茶を淹れる準備を始めた。山本はが出してきた取り皿に寿司を取り分けながら、一々にネタの説明をしている。
「で、これがウニ。こっちがイクラ」
「ウニ?イクラ?」
「ウニってのはechinoで、イクラはuova di salmoneっす」
聞き馴染みのない単語に首を傾げるに、緑茶を淹れながら獄寺が説明をした。湯のみに注ぎわけ、たちの前に並べる。
「じゃあ食べよーぜ」
「いただきます!」
山本が一人分ずつを取り分けたので、取り合いになることもなかった。は一つ食べては感嘆と感想を述べて、感激しきりだった。
「スシ、とても美味しいわ」
「そりゃ良かった。親父も喜ぶぜ」
「米と生魚って取り合わせが新鮮。あたしはあまりお米を食べないから」
イタリア北部では米も取れるが、南部ではあまり米は取れない。南部地方の料理はオリーブオイル・トマト・パスタが主流だ。パスタもトマトソースに合う、乾麺が多い。北部によくある生のパスタはクリームソースと合う(北部では乳製品が豊富だが南部にはあまりない)。
「米食わないって、パスタばっかってこと?」
「ええ。あたしの住んでいたイタリア南部ではほとんどお米は取れないの。小麦もね。だから、北部から乾いたパスタを運んで食べる。北部は生パスタを食べることが多いし、リゾットとしてお米も食べるわ。南部で取れるのはオリーブ、ブドウ、トマトが主流よ」
ツナの疑問に丁寧に答えながら、は最後の一カンを口に入れた。食べ終えてお茶を飲む。
「へー。同じイタリアでもいろいろ違うんだな」
「当たり前だろ馬鹿。日本だっていろいろ違うって言うじゃねーか」
「あー、米どころがどーのとかそういうことな」
獄寺の言葉に山本は曖昧に頷いた。リボーンも食べ終えて、お茶を飲んでいる。
「そうだ、さん今度の日曜暇?」
「暇よ?どうしたの?」
「うちの学校の体育祭なんだけどさ、見に来ねぇ?」
「タイクサイ?なぁに、それ」
山本の提案には首を傾げた。
「直訳すると…ginnastico carnevaleってとこっすかね。オレもよく分かんねーんすけど」
「カルネヴァーレ(祭)は好きよ。見に行くわ。勝手に見に行っていいの?」
「ツナの親戚なんだろ?じゃ家族枠じゃん。大丈夫大丈夫」
安請け合いをしている山本を尻目に、はなにやら考え込んでいる。
さん?」
「家族が見に行くものなのね?あたしはツナの親戚だしファミリーだけど、ハヤトは?こっちに両親はいないでしょう?」
姉はいるが、姉のビアンキに獄寺は近寄れない。だとしたら、獄寺の家族は誰も来ないということになる。
「え…オレは別に…」
獄寺は驚いて、煙草を落としそうになっている。慌てて拾い上げた。
「そーいやそうか。オレもさ、店休むわけにいかねーから、誰も来ねーんだ」
「タケシもなの?じゃあ、ツナには悪いけど、あたしは二人のところに行くわ」
「あ、いやオレのことは気にしなくていいよ、ホントに。母さん来るだろーし、そーなったらランボとかついてくるだろーし…」
面倒見の良い母親が、家にランボを残してくるとは思えない(というか残したほうが危険だ)。獄寺の手前、ツナは言えなかったがビアンキもきっとついてくるだろうと思っていた。
「じゃあ決まりな。昼飯はうちの寿司があるし。いやーさんが見に来てくれるの嬉しいなー」
「あたしも初めてタイクサイを見るから楽しみよ」
はにっこりと笑って見せた。もう窓の外には白い月が浮かんでいる。



settimo sogno




さん、いかがだったでしょうか。力を使ったときの話と体育祭(さんがタイクサイ、と言っているのは山本がそう言ったから。正式な読み方はタイイクサイですが、大概の人がタイクサイと発音するので)の話。もうだいたいさんの能力も分かったと思いますが、こんな感じです。そしてイタリア語に体育祭がなくてびっくりした…。


お付き合い有難う御座いました。多謝。
2006 2 15 忍野桜拝

 

 

 

 

 

 

 


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