ゲドとゲドの関係??


同キャラかよ。(苦笑)

だって・・・。前から好きなんだもん。同キャラ。
本体とコピーとか、善と悪とか、未来と過去とか。

この場合、自分のイイ所は自分が一番良く知ってる、って辺りがツボでして。(爆)
結局の所、鬼畜風味なのがなんともはや、ドツボでして。(核爆)

どうせドリー夢っつーかありえないので、いっそもう、オリジナル設定に走りまくりっ!
色々許せる大人な腐女子だけご覧になって下さいねーーー。


融合


 その紋章を手に入れることは、あいつの理想も、想いも、悲しみも、全て引き継ぐことを意味している。
 真なる雷の紋章がこの右手に宿った後、すぐにでは無いにしろ、それは過去、その紋章を継承した者の想いを伝えた。
 見たいものも、見たくないものも。

 真なる炎の紋章を継承すれば、あいつの全てを得ることが出来る。

 同時に、自分の全てを渡すことにもなる。

 真なる雷の紋章に刻まれた自分の歴史。
 死んでからなら構わないが、生きている最中にそれらを全て見られるのは苦痛だ。

 それでも。

 手に入れたい。
 50年前、あれほど近くにあったのに理解することは無かった、炎の英雄の真実。
 自分の全てと引き換えにしても。
 
 痺れる痛みと焼け付く痛み。
 かつて真なる雷の紋章があったその場所に、今は真なる炎の紋章が宿っていた。




 目の前に広がる草原。
 吹き抜ける風は初夏の緑の匂いを乗せ、髪を揺らす。
 村を構えるも、定住の地という概念が少ないグラスランドの民にとって、この広い草原全てが故郷。
 護りたい。
 心の底から湧き上がる想い。
 自分のために、彼女のために。そしてここに住む人々のために。
 真なる炎の紋章の宿る右手を握りしめ、振りかえれば、そこに立つのは二人の友。
 金の短い髪の下、薄い青の瞳が笑っている。
 あれは、真なる水の紋章の継承者であり、参謀役もこなすワイアット。
 黒く長い髪を風になびかせて、黒い瞳が物言いたげにこちらを見つめている。
 あれは、真なる雷の紋章の継承者であり・・・・・・・・・・・なゲド。
 ・・・・・・・・・?
 そこに入る言葉は、何だ?
 おかしい。
 自分の記憶なのに、何故思い出せない。
 いや、違う。あれは自分。
 では、これを思うのは?
 俺は・・・・・・・・誰だ?
 誰が・・・・・・・・俺だというのか?



 真夜中にゲドは目を覚ました。
 炎の英雄の意思を引き継ぐ、新しい炎の英雄、ゲド。
 それが自分の肩書きであり、今は共通の敵と戦うために、トーマスの提供した城を本拠地として活動している。

 そこまでの記憶をなぞってから、ゲドは小さく息を吐いた。
 嫌な汗をかいていた。背中を流れ落ちる感触に、ゲドは眉をしかめた。
 真なる炎の紋章の見せる記憶はやけにリアルで、何が過去で何が未来で何が現在なのか、時々わからなくなる。
 どこまでがあいつの想いで、どこからが自分の想いなのかも。

 炎の英雄にあてがわれた部屋は広い。
 もともと城主のための部屋なのだ。豪華な調度品など、ゲドには不要のものだが、担ぎ上げられる英雄には、ある程度の格式が必要なのも、また事実。
 ゲドは冷たい水でも飲もうと、寝台を降り、部屋を渡ろうとして、部屋の隅にいる黒い人物に気がついた。

「誰だ。」
 低く問いかける。
 炎の英雄が倒れることは、せっかくまとまりかけたグラスランド全体の士気を多いに下げることになる。
 そんなことは重々承知で、簡単に倒されるつもりも無かったが、軍師はゲドの私室の前に厳重に警備を置いた。
 また、魔法による結界もいくつか張っていたはずだ。
 だから、不審な人物がこの部屋に入ることなど、ありえないはずなのだが。

「・・・」
 薄暗い部屋の中、闇よりも暗い色を纏って、その人物は動いた。
 その顔を見て、ゲドは言葉を失う。
「・・・・・・・」
 黒い髪、黒い眼帯、黒い瞳。
 防具の縫いこまれた闇色のコートを着たその姿は・・・自分。

「誰、だ?」
 ゲドは油断無くその人物に相対する。
 変身能力を持った敵、というのが一番ありそうな答えだ。
 寝る時に防具も剣も、少し離れた机の上に置いてしまったのが悔やまれる。
 右手の紋章を、いつでも発動出来る様、意識を集中した。

「俺は・・・ゲド。」
 影を纏ったその男がつむぐ声まで、自分と同じ。
「馬鹿を言うな。」
 ゲドの隻眼が、男を見据える。
 肌の色、頬の線。全てが自分に似ているけれど。
 奴がゲドならば、では、ここにいる自分は誰だというのか。
「俺はゲド。お前は、炎の英雄、ゲド。」
 ゲドの思考を読んだかのように、男が答える。

「なんのつもりだ。」
 じりじりと、ゲドは武器の置かれた机に近づき、そこから剣を掴む。
 剣を構えるゲドに対し、男は何も反応しない。
「俺は、お前だ。」
 ただ、ゲドを見据えて呟く。

「ほざけ。」
 ゲドは剣を引き抜き、男に向かって振り下ろした。
 その踏み込みとスピードは、事前に対処しなければ避けきれるものでは無い。
 しかし、男はその剣を止めた。
 いつの間に抜いたのか。ゲドが持つものと、まったく同じ形の剣を持って。
 二撃、三撃。
 続けざまのゲドの攻撃も、男は難無く防ぐ。ほとんど目線も動かさずに。まるで、次にゲドがどう撃ってくるのか知っているかのように。

「・・・!」
 一度、ゲドは引く。
 剣が駄目ならば。
 意識を右手に集中する。
 得たばかりの真なる炎の紋章が、紅い光を放つ。
「焼き尽せ。」
 簡潔に紡がれた言葉に従い、炎が男を取り囲む。
 同時に、男から緑色の光が放たれる。
「撃て。」
 男の右手から真っ直ぐに伸びた光は、ゲドの体を貫いた。

「く!!」
 ゲドの全身に衝撃が走る。
 痛みと痺れ。・・・何処かで知っている感覚。
 相対する男の周りの炎は男の体に纏わりつき、服を焼いて落とした。
 露になった男の胸に走る傷も、自分のものと全く同様。
 そして、男の右手に光るのは・・・あれは・・・真なる雷の紋章。

「お・まえ・・・その・・紋章を・・・」
 どうやって、と続けたくとも、上手く言葉を紡ぐことが出来ない。
 今、真なる雷の紋章は、あの、カラヤの少年、ヒューゴの右手に宿っているはずなのに。
「まさ・か・・・」
 ヒューゴが倒されたというのだろうか。
 そして、自分も、倒されようとしているのだろうか。
 体中の痛みと痺れに、ゲドの意識が遠ざかる。
 膝をついたつもりが、なし崩しに体が床に倒れこんだ。

 ゲドの視界に、男の靴が入る。
 こんな物まで同じだ。
 そう認識したのを最後に、ゲドの意識は途切れた。




 体が痺れている。
 思うように手足が動かない。
 けれど、痺れそのものは、苦痛では無い。
 それはかつて、真なる雷の紋章を宿していた時、慣れ親しんだ感覚だから。

「・・・?!」
 突然、思いもしない部分への刺激を感じ、ゲドは無理やり目を開いた。
 最近見慣れた天井は、本拠地の自分の部屋のものだ。
 でも、何故・・・
 次第に意識と記憶が戻ってくる。
 あの・・・ゲドと名乗る男に撃たれて・・・そして・・・?
「く・・・ぁ」
 また、刺激されて勝手に声が漏れる。
 痺れて動かない体を起こすのを諦めて、ゲドは目線だけを自らの下半身に向けた。

 そこに、あの男がいた。
 ゲドは衣服を全て剥がれ、寝台にあお向けに寝かされていた。
 そして、ゲドと名乗るあの男は、やはり全裸で、ゲドの股間に顔を寄せている。
 口に、ゲドの雄の部位を含んで。

「なん・の・・・つもり・・・だっ」
 上手く口が動かなくて、ゲドの声は切れ切れになる。
 間断なく与えられる感覚に、意識が飛びそうになる。
 何故こんなことになっている? 何のつもりで奴はそんなことをしている?

 男は、顔の位置はそのままに、左目の目線だけをゲドに向けた。
 その、冥い色にぞっとする。
 落ちる前髪に隠されて、右目を見ることは出来ない。
 けれど何故か、その右目の傷でさえも同じなのだろうと予測出来た。

 舌と指先が絶え間無くゲドを煽る。
 痛みに変わる寸前の、ギリギリの快楽。
 滴り落ちるのは、決して男の唾液だけでは無い。

 不意に刺激が止み、体の力を抜いた所で、急に強く吸われた。
「・・・・・・・・!!」
 耐えようも無くて、ゲドは体の中から湧き上がる熱を放った。

 男は表情を変えずゲドの性を飲みこんで、ようやく顔をそこから離した。
 ただ、指は幹から下へ滑り落ち、ゲドの入り口へと移動する。
 撫でるように周りを触られて、ゲドの体が跳ねた。

「やめろ・・・」
 痺れと、射精後の気だるさで、ますます思うようにならない体。
 何故この男はこんなことをする。殺すつもりならそうすればいい。

 男は、指をゲドの内部に潜りこませる。
 異物感と嫌悪感にゲドの眉が寄る。
 ゆっくりとした指の動きは、ゲドの内壁を徐々にほぐしてゆく。
 思いついたように、一点を押し込む。

「くっ!」
 思うように動かないというのに、反応だけは返す体。
 押された部分から、あからさまな快感が体に広がってゆく。

 男はそんなゲドの様子を見ても顔色ひとつ変えない。
 ただ、ゆっくりと、ゲドに覆い被さるように上体を倒した。
 ちょうど、胸辺りに顔が寄せられる。
「俺は、お前だ。 ・・・だから、戻るんだ。」
 胸の突起を舌で刺激される。
 ゲドの内の指は、いつのまにかその本数を増やされていた。
 直接触られてもいないのに、また、ゲドの雄の部分が勃ち上がる。

「何を・・・言ってる・・・」
 ゲドの意識が白濁する。
 与えられるのは、常に快楽。
 まるでゲドの体をどう扱えばいいのか判っているような、手馴れた愛撫。
 追いたてられる。内側からも、外側からも。

 先ほどと同様、寸前で刺激が止まる。
 行き場の無い熱を収めようと深く呼吸したところを貫かれる。

「・・・・・・・・・は・・・っ」
 痛みは無かった。
 足を高く持ち上げられ、不自然な体勢で貫かれているのに、感じるのは苦痛より快楽。
 男が動きだす。
「・・・ぅ・・・ぁ・・・」
 絶対的な質量がゲドの内側を満たし、こすりあげる。
 先ほどから、ゲドのものは絶え間無く先走りの雫を流し続けている。
 どうにかなってしまいそうなほど、良い。
 認めたく無いが、体中が男の与える快楽に打ち震えている。


「・・・・く・・・あ・・・・・んっ!!」
 すでに、声を抑えることすら出来ない。
 ゲドの視界がにじみ始める。
 角度を変え、深さを変えながらも、確実にゲドの感じる部分ばかりを男は突いて来る。
 ゲドの内側の熱が高まって、一箇所に集中する。
 何度目かの放出。
 もう、何度達かされたのかわからない。
 だが、男はこの行為を止めようとしない。

「もう・・・やめ・・・ろ・・・」
 意識が飛ぶ。このままだと、まともな思考が働かなくなる。
 いや、今でも充分に働いていない。
 快楽で、意識が霞む。 何も考えられなくなる。
 無様に、男に喘がされるだけの自分など・・・。殺されたほうが、まだマシだ。

 体の痺れが、紋章によるものなのか、快楽によるものなのか、もうわからない。
 ただ、もう、動けない。動かせない。

「名を。炎の英雄ゲド。」
 今まで無言でことを進めていた男が、低い呟きをゲドの耳に落とした。
 そんな微かな刺激でさえ、反応してしまう。
「俺の名を呼べ。」
 より深く、貫かれる。
「・・・・・・・ぅあっ!」
 ゲドの体が跳ねる。
 何度も何度も、深く。より深く、ゲドの内側へ。

「名を。」
 この男はなんと名乗っていたのか・・・そうだ・・・確か・・・
 ゲドは堅く瞑っていた眼を開いた。
 目の前に、よく知っている顔。
 何もかも諦めたような冥い瞳。こけた頬、笑みを浮かべない唇。
 ああ、そうだ。自分だ・・・。

「ゲ・・・ド・・・」
 ゲドの呟きを聞き、その男は柔らかな微笑みを浮かべた。
 瞳の色さえ違って見える。
 男はいっそ優しいといえるほどの微笑みを浮かべたまま、手でゲドを煽り、絶頂に促した。
「んっ」
 急激に与えられる快楽。あまりに急で、意識を保つ準備が出来なかった。
 自分の内側に熱いものが注ぎ込まれたのを感じながら、ゲドは意識を手放した。





 目の前に広がる草原。
 吹き抜ける風は初夏の緑の匂いを乗せ、髪を揺らす。
 かの村に落とされた村人達の歴史は、今は草原に糧として飲みこまれてしまった。
 その意味では、この草原全体が自分の故郷なのかもしれない。
 今度こそ護りたい。
 心の底から湧き上がる想い。
 自分のために? それとも・・・
 真なる雷の紋章の宿る右手を握りしめ、目の前の友を見つめる。
 収まりの悪い黒髪を額当てで押さえ、子供のような純粋な目で草原を見つめている。
 あれは、真なる炎の紋章の継承者、炎の英雄・・・・・・。



 体が重い。
 ゲドは体が崩れ落ちそうなほどの疲労を感じながら、無理やり目を開いた。
 見慣れた天井は、本拠地の自分の部屋のもの。
 ぼんやりと、記憶が戻ってくる。

「・・・・・・!」
 ゲドは飛び起きた。いや、飛び起きようとした。
 が、あまりの疲労に、体を起こすだけで眩暈がする。
 部屋を見渡したが、昨夜の乱闘の跡を見つけることは出来なかった。
 防具や剣は置いたままに机の上にあるし、床や調度品が焼けたり焦げたりもしていない。
 ただ・・・。
 ゲドは全裸だった。
 寝間着代わりの衣服は寝台の端に丸めて置かれている。

「夢?」
 それにしては生々しい。
 それに・・・この疲労感は・・・。
 ゲドは右手を額にあてた。
 頭がまだ、くらくらする。
 しばらく目を瞑り、頭痛が静まったところで目を開ける。
 何気に視界に入った自分の左手。
 その甲に、薄い痣のような紋様。 とても見慣れた・・・。

「!!」
 ゲドは目を凝らした。
 そこにあるのは、真なる雷の紋章。
 試しに意識を集中すると、それは綺麗な緑色の光を放った。

 ゲドは、自分の右手を確認する。
 そこには、確かに真なる炎の紋章が宿っている。
 意識を集中すると、右手の紋章も、綺麗な紅い光を放つ。

 ゲドは困惑した。
 これは、いったい、どういうことだ。
 人の身に、真の紋章が二つ宿ることは無いはずなのに。
 いや、例外はいる。ハルモニアの英雄、ヒクサクだ。
 謎ばかりの人物だが、真の紋章を二つ宿していることだけは確かだ。
 ここ数年、ハルモニアに所属して、内部の情報の収拾も心がけていたから、多少は事情通にもなる。
 出生や、真の紋章を集める目的は、未だ不明だが・・・。


 不意に、ゲドの脳裏に、昨夜の男の台詞が甦る。

「俺は、お前だ。 ・・・だから、戻るんだ。」

 その言葉の意味。その行動の示す事実。



 ゲドはしばし瞑目し、やがて肩の力を抜いた。
 不思議と、穏やかな気分だった。

 ゲドは左腕を持ち上げて、手の甲に唇をあてる。
 真なる雷の紋章から、迎合するような、僅かな光が放たれる。


 微かで甘やかな痺れが、ゲドの体を走った。




                                               了(2003.0424)


うふふふふーーーーー。(邪悪笑)
やっちまっただよオイラ。(壊れ気味)
いえね? 本当言うと、最初の幻水3プレイで、炎の英雄をゲドに継がせたら、
真の紋章を二つ持つんだと思ってたんですよ。
で、ゲドに継がせたら、雷がいっちゃうじゃないですか?
すげーーーがっかりしたんです。
こんなエロ話でなんなんですが、二つ宿してるゲドが見れて嬉しいのですよ。

てわけで、ゲドxゲドっていうか 真なる雷の紋章xゲド。(苦笑)
my設定で、ゲドは真なる雷の紋章に選ばれた人で、紋章はゲドがお気に入りなの。
真なる炎の紋章を継承したいというゲドの気持ちに弾かれて、一度外に出ちゃったものの、
やっぱりゲドが良くて戻ってきたの。
2つの真の紋章宿すにあたり、所有者たるゲドの意識をぶっ飛ばすことと、自分を呼ぶことが必要で、こういうことになった。(ということにしておこう)

ところで、真なる雷の紋章が宿ってる、あの男の体は誰が本体?
はい、ヒューゴっす。(をいをい)
けど、真なる雷の紋章の力で、体は完全に変化。意識ものっとられ。
なんつーの? キンハの、アンセムが乗っ取ってるリク状態? (苦笑)
ヒューゴは寄り代であるってだけで、無関係です。彼はまだ清いまま、なはず。(え?)
ホントはね、朝起きたらヒューゴが横に、でも良かったんですが、ちと可愛そうで。(ヒューゴが)
真の雷の紋章のアフターケアで、ヒューゴは何事も無かったように自室で寝てることにしましょうよ。
朝起きたら、昨夜の記憶も、紋章も無いの。(いや、記憶の方は、寝てたって信じてるわけで)

いやいや全く。己の煩悩全開で申し訳無い。
でもって、オリジナル設定入りまくり。
ここぞとばかりに詰め込んでますね?(苦笑)
途中、ちょっと書くのに詰まった場所もあるけど、全体的にとても楽しかった私は、どうせホモエロスキー(苦笑)
でも、段々と文章がそっけなくなっていく辺り、自分の限界を感じます。
ああ、文才欲しい。 表現能力欲しい。 ボキャブラリーが欲しいっ。(それは努力しなさい)


あ、このページの存在は、くれぐれも御内密に・・・。


祭りに戻る(こっそりね)

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