ペギィとゲドの関係

 ペギィは鍛冶屋。腕はたつが、実は頑固(アイアンハンマー渡さないと鍛えてくんないんだもん)。
 でも素直。(渡されたらすぐにビュッテヒュッケへとんでいってしまうあたりや、言動から)
 そして声が大きい。(あの「!」の数はいったい・・・)
 
 傭兵という職業に武器はどれだけ重要か。生命線です。
 ゴールデンハンマーを得た今、ペギィはグラスランド1の鍛冶屋です。
 ゲドはペギィを職人としてかなり評価してるに違いありません。
 傭兵隊に戻ってからも、時々は武器を鍛えてもらいにくるのでは無いでしょうか?
 あと、新しい武器を手に入れた時とかね。

 じゃぁ、ペギィにとってゲドは?
 ふふ。SSにしてみましょうか。
 っつーか、○久は武器フェチなので、ゲド武器語りたいっす。(笑)


人の噂も75日

                                             ○久



 それは、ヒューゴが英雄の志を引き継いで、ビュッデヒュッケ城に落ち着いてすぐのことだった。

 ゲドはドミニクの武器屋で装備品を充実させ、店の階段を降りた。
 階下はペギィの鍛冶屋である。
 懐には幾分か余裕があったので、ゲドはペギィに剣を鍛えてもらうことにした。

 研究熱心というよりは、根っから武器好きなペギィは今日も変わった形の武器を返す返す眺めている。
 鍛え方でも考えているのだろう。
 ゲドが一歩店に入ると、ペギィは嬉しそうに笑った。
「ゲドの武器!! ペギィが最後まで鍛える!!」
 武器を鍛えている最中の大音響の中でも聞こえるであろうペギィの大声にゲドは少し引く。
 リザードクランの住人は、誰も真っ直ぐな性根を持ち、身体も声も大きいのが普通だが、ペギィの大声は時と場合を選ばない。
 彼が演劇に出演してる時は、酒場の外まで声が響くと評判だ。
 舞台上では大きな声で、という基本にのっとっているのなら、それはそれで時と場所を選んでいるのかもしれないが、それにしても加減を知らない。

 差し出されたペギィの手に、ゲドは剣を乗せる。
 傭兵にとって生命線である武器を素直に渡せる相手というのは、実は限られている。
 下手な鍛冶屋にも、決して渡せない。せっかくの剣の素材を台無しにされかねないからだ。
 その点、ペギィの鍛冶職人としての技術は素晴らしい。
 本来の性能を上手く引き出され、手に馴染む感触はそのままに切れ味の上がった自分の剣に、最初は驚いた。
 以来、ゲドは金銭に余裕がある時、あるいはペギィの腕前が上がったと評判を聞いた時は必ず剣を鍛えてもらうことにしていた。

「ゲドの剣!! 相変わらずいい剣!!!」
 ペギィは鞘から刀身を抜き、検分している。
 呪文を唱えながら戦うこともあるので、ゲドの剣は片手剣だ。
 それでも、ゲドの身体に合わせ、刃幅はやや広めで、両刃に作られている。
 どちらかといえば叩き斬るタイプの剣だ。
 だが、戦闘の経験は腐るほど多いから、無茶な扱いはしない。
 剣の性質を良く知って戦えば、刃こぼれは最小限に抑えられるし、手入れもしている。

「少し待つ!! すぐ終わる!!!」
 ペギィは自分の工具のある店の奥へ剣を持っていく。
 ゲドはしばし、店の中を眺めるともなしに眺めている。
 一口に武器とくくっても、色々な形のものがある。
 実際、ゲドの率いる第12小隊でも、エースはサイという特殊な形の武器を使うし、ジョーカーは爪だ。
 どんな武器も使いこなせるに越したことは無いが、自分に合った武器を見つけることも、同じくらい大事だとゲドは感じている。
 身体の大きさ、自分の技量、そしてなにより自分の戦いのタイプ。
 自分を知れば武器が見えてくるし、武器を見れば使用者が見えてくる。

「ゲドの剣! ペギィが鍛えた!!!」
 気配でこちらに来ることはわかっていたが、やはり大声にゲドは引く。
 ペギィは確認のため、ゲドの前で一度、刀身を鞘から抜いた。
 両刃の刀身が日の光を受けて光る。曇りなく磨き上げられ鍛え上げられた刀身は、美しくさえある。
「ゲドの剣! すごくいい剣!! 素材も鍛え方も一流! それに、手入れがいい!!!
 武器を大事にする人、いい人!! ペギィはゲド好き!!!」
 ペギィは刀身を鞘にしまい、ゲドに差し出した。
 ゲドはペギィの言葉に苦笑する。
 傭兵などという職業を長くやっていると、物や人の見方がひどくひねくれる。
 目に見えることだけが全てでは無いし、隠したり騙したりするのはむしろ当たり前。
 なのに、ペギィは、ゲドが武器の手入れをしているという理由だけで、いい人扱いをする。
 そんなに率直というより単純な物の見方をする輩には久しぶりに会ったし、そんなに率直に純粋な物の言い方をする輩にも、久しぶりに会った。
 しかも、他意は無くとも、自分に対しての好意をぶつけられるというのは・・・

「・・・ありがとう。」
 ゲドは素直に感謝の気持ちを言葉にしていた。
 それが、ペギィの鍛冶屋としての仕事に対する礼と、言われた言葉に対しての礼だと思ったから、申し訳なく思う『済まん』では無く、純粋な感謝の『ありがとう』という言葉を選んだ。
 その言葉を口にするのは、ひどく久しぶりだったが。
 素直なペギィにつられたように、ゲドは微笑んで剣を受け取った。

「ゲドが笑った!!!!!!!!」
 ペギィが驚いて目を見開いた。
 その大声に、ゲドの表情が戻る。
「ゲドが笑った!! ゲドが笑った!! ペギィはゲドの笑った顔、初めて見た!!!」
 まるで珍獣扱いだ。
 その普段以上の大声に、近くにいたカラヤ族の男が何事かと店を覗く。
「代金は払ったからな。」
 一人浮かれるペギィを残し、ゲドは足早に鍛冶屋を後にした。



 悪事で無くとも、噂は千里を駆け巡る。
 しかも噂の根源であるペギィの大声は、鍛冶屋の上といわず隣といわず、その辺り一帯に響き渡り、目撃者ならぬ聞き耳者(?)が大勢いたことも、噂の広がりに加速をかけた。
「好きだと言ったら、ゲドが笑った。」
 事実だけを端的に縮めた、間違ってはいないのだが何かが違うこの噂は、あっという間に本拠地中に広まった。

 それからしばらくの間。
会う人間会う人間ごとに好きやら愛してるやら言われ、いいかげん辟易したゲドが自室に引き篭もったとか。
 いや、実は告白されて両想いになって、引き篭もった振りをして逢引をしているのだとか。
 やはりいいかげんな噂が本拠地を駆け巡ったのだった。
                                                    了(2003.0326)

どうでげしょ? え? ゲド受じゃないじゃんって? いやそうですけど。(爆)
だいたい、オチがある時点で、これはギャグというべきなのかも。(苦笑)

ペギィは素直っつーか単純っていうかいっそ愛すべきお馬鹿っていうか(汗)なので、自分の好きな武器という物に対して愛情を注いでくれる人は、皆いい人で、皆好きなのです。
その言葉に他意は無いんです。

無理にゲド受けまで持っていくならば(持っていくなよ) ゲドの笑顔が忘れられなくなったペギィが、
なんでだろう? って考えて、自分がゲドのことをそういう風に好きなんだと勘違いしちゃった場合。
実はただ驚いただけなんですけど(をい) 人から「それは恋だ。」と言われたら「これが恋!!」と盛り上がってしまいそう。
・・・・ペギィ、君って奴はなんて単純なんだ・・・。(my設定ではねー)

したらすっげー押し強そうだよなーペギィって。
「ペギィ、ゲドのこと好き!! 大好き!! 愛してる!!!」とか、臆面も無く大声で言ってそう。
で、ゲド辟易してんの。回りは完全に面白がってるし。
・・・・もしかして、私、ゲド受けパターンも書けるのか?(笑)
いやでも、ペギィは普通に、優しくて武器フェチな(ポイント)奥さんもらって、幸せになっていただきたいです。

ペギィの恋のきっかけって、単純そうです。
それこそ、演劇でロミジュリやった時の相手役とか。惚れっぽい?
で、玉砕しても立ち直りが速いの。
可愛いよなーーーペギィって。
ちなみにこのページが、107祭りとして最初に作ったページ!! どうしたんだ○久?!!!

        

祭りに戻ります

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