そのページタイトルは長すぎます(笑)
そして、そのまま過ぎます(笑)
古今東西、和物洋物問わず、月をテーマにした作品は、溢れかえっております。
月という素材は、魅力的ですよねーーー。
月語りはきっと、尽きることが無いので(洒落にあらず)とりあえず割愛。
で。
「月」という単語を聞くと、月村先生を思い出してしまうのは、薔薇ファンとして、多分あんまり間違って無い気がします。
百人一首の本なぞ見てたら、出てくる出てくる。
そして、歌謡曲などでも。あるはあるはあるは。
今回取り扱うのは、F君の超絶お勧めの「月のしずく」と「泪月−oboro−」です。
「月のしずく」は映画「黄泉がえり」の主題歌ですね。R〇Iって歌上手いーーー。
F君が映画見て、即効気に入ってGETして、後、私に「絶対薔薇薔薇だから。」と布教しました。
聞いて、というより、まず歌詞見てびっくり。
間違ってません。髪の毛一筋も。(苦笑)
映画のテーマがテーマだからでしょうか。
要ちゃんが月村先生を想ってる曲にしか聞こえません。
SSを書いてと言われたのだけど、そこまで明確に浮かばなかったというか、これ(歌)だけで充分な気持ちも。
お腹一杯だよ。湧き上がるよ。(ちと違う)
ああっ、要ちゃんっ。切ないっ!!!
多分、映画を見たら映画のイメージに塗りかえられるので、その前に書きましょう。
切れ切れのイメージは浮かぶので、SSもどきというかポエムというか??
そんでもって、責任とって下さい(笑)>F様。
月のしずく
夜の湖の前に要は佇んでいた。
静寂が辺りに満ちている。
湖の側の草、水面に移り込む木々。異国のそれらは大分見慣れてきたとはいえ、それは太陽の下での話。
この夜の中、それらは全く違った存在として、自らを誇示している。
ただ、湖に映る月だけが、故国と同じ。
鏡のような水面に、下弦の月が浮かんでいる。
「せんせい・・・」
誘われるように、要は湖に足を踏み入れていた。
ひんやりとした水の感触。
体温(ぬくもり)は冷えても、心の中の思い出は冷めない。
届かなかったからこそ、二度と届かないからこそ、それはいつまでも昇華せずに、要の心に在り続ける。
「せんせい・・・」
漏れいずる言の葉は、自覚無しの恋文。
溢れる哀しみは、まるで泡沫(うたかた)の夢幻。
一歩踏み出すと、月が揺れて形を崩す。
ゆらゆらと揺れて、要の周りに月が漂う。
要は、胸までつかる場所まで歩いた。
心の中まで月のしずくが染み入るように。
「逢いたい・・・」
歩みを止めた要の周りに、月の光が集まってくる。
下弦の月に包まれながら、要は空を仰ぎ見た。
「せんせい・・・」
要の頬からは、透明な月のしずくが流れ落ちている。
要がそっと呟いた言の葉は、夜の中に溶け込んでゆく。
恋しい想いを運んで、それは天つ彼方へ届くのだろうか。
下弦の月は謡う。永遠に続く愛を・・・
イメージ映像でお送りいたしました。(爆)
月に包まれて月を見上げる要ちゃん。 描いてーーーー。(願)
別に要ちゃんは自殺しようとしてるわけではありません。
きっとこの後、水川先生に連れ戻されます。風邪ひきますが。
メロディラインが綺麗で切ない曲っすよねー。
泪月−oboro−
暁まではまだ遠い。
「は・・・あ・・・」
夢の中、要は花喰ヒ鳥に犯されていた。
手が、舌が、体中を這いまわっている。
与えられる快楽に、要は目からだけでは無く泪を零す。
身悶えしながら、次の刺激を待つ。
早く、その楔を打ち込んで。その快楽をもう、知っているから。
知ってしまった今なら、それがどんなに甘美だったか、ちゃんと判るから。
「・・・・・!」
覚醒は急激に訪れた。
まだ、体には夢で得た感覚が残っている。
現には逢うよしも無い、あの犯人を求めて身悶えたかと思うと、情けなくて涙が出そうになる。
夢がいざなうのは、闇の中、永遠のほとり。何も考えなくてよい所。
常識や理性と裏腹に、快楽で身が引き裂かれて行く。
始まりがあの夜だというのなら、終わりはいったいどこだろう。
要は、手を下肢に伸ばした。
あと少しで達するはずの、濡れた場所を指で掻く。
「は・・あっ!」
体中を巡るのは、慣れた今だからこそ鮮やかに思い返せる快楽。
あれだけ恨んだのに。泣き叫んで抵抗したのに。
今は彼の与える刺激を、狂いそうになりながら待っている。
なにも知らなかった時は穏やかで、愚かだった。
そのままでいられたならば、幸せだったのだろうか。
もし、あなたが花喰ヒ鳥だというのなら、どうか、とどめを刺して。
もう、自分は変わってしまったから。
だから、あなたしかいなくて。 他にはいらなくて。
常識や理性や存在や生命、全てと引き換えても、あなたを。
見上げた空に、月が滲んでいる。
眠れぬ泪月。
窓際で、あられもない姿の要ちゃんが月を見上げてるイメージかな。
描いてくれたら嬉しいけど。陵辱編未プレイだとこの元ネタシーン見てないもんなぁ。
月x要っていうより花喰ヒ鳥x要。
この曲でこういうイメージを抱くのは、間違ってるような気がしなくもない。
でも、言葉に否定形が多い詩で、メロディも切なくて悲しい感じのする曲ですし。
っつーか「とどめを刺して」とか「気が狂いそう」とか「泣き叫ぶ」とか・・・
仕方無いよね、ちょっとばっかし暗いSSもどきになっちゃっても。
〇久(2003.0622)←覚書なので、SSもどきにも一応付けておく。
歌って、一度そう聞こえてしまうと、結構、イメージが抜けません。
想像力を刺激されますしね。
このSSもどきを見てから月のしずく、並びに泪月を聞いて、「全っ然イメージ違うやろ!!」と苦情を言いたくなるのは無理も無いかもかも。
私にはそう聞こえたの。っていうことで勘弁して下さい。
まぁ、私のSSもどき見てCD購入する人もいないでしょう。
機会があったら耳をそばだててみて下さい。いい曲ですよーーー。
ちなみにこのSCDは3曲入り。
2曲目の「風の果て」は、土田が戦争でいない時の要ちゃんなイメージがあるので、いずれページを変えて。
他にも想像を掻き立てられる曲があったら、もどきとかポエム(?)とか行きたいですね。
・・・3曲くらい予定はあるんだけど(苦笑) 中々どうして、どうして。(謎)