色紙で行っとけ!
今更ですが、色紙の当たった方々が羨ましい。
なにせわたくし、薔薇と出会ったのは、すでに2月も中盤。
予約特典など知るはずも無く。
ユーザー登録したのも、ネットで出来るようになってからだもんな。地味に遅いぞ。
ま、置いておいて。
色紙の絵柄を公開してくださるなんて、CYC ROSE様太っ腹!!
ありがたくお裾分けいただいて、にへらにへらしてます。
受けるイメージを取りとめなく文章にしてみました。
かなりオリジナル設定? っつーかギャグ?(笑) 砂吐きゲロ甘も混ざるけど。
もしも、あのイラストの公式設定が出たら、ここのSSもどきは笑って鼻息で飛ばしちゃって下さい。
猫とあずさ
「ねぇ要さん、猫の調子どう?」
あずさが前に宣言した通り、あずさはしょっちゅう要の下宿に遊びにくるようになっていた。
「うわー。だいぶ猫らしくなってきたね、この子達。」
生まれた時から関わっているせいか、子猫2匹はあずさに慣れている。
「これくらいなら、貰い手つくかなー。」
少しだけ残念そうな声を出しながら、あずさは猫とじゃれあっている。
猫はあずさの腕にじゃれついて、昇ったり甘噛みしたりしている。
「やっ。くすぐったいってお前達。 もー。」
嬉しそうに笑いながら猫とじゃれあうあずさは無邪気で、可愛い。
それを見る要の心境は、いささか複雑だ。
『どう見たってこんなお子様なあずささんに対して、僕はなんて破廉恥なことをしてしまったんだろう。
いやそれは、あずささんから誘われたからだけど。でもだけど。
なんだか自分がひどく浅ましいというか、いけない大人のようで恥ずかしいんですけど。
ああ、これって水川先生と同じ感慨じゃあないですか。
僕って別にそんな、あずささんと大して年が違わないんだから、そんなおっさんくさいこと考えてしまういわれは無いはずなんですけど。
いやでも水川先生は29歳で、それをおっさん扱いしてしまうのもどうかと思うし。
というか、なんで僕、知らないはずの水川先生の内面の感情に同調してるんでしょうね。』
これが漫画だったなら、コマの背景にびっしり文字が書かれそうな勢いで要は考え込んでいた。
「? どうしたの、要さん。」
いきなり無口になってしまった要を、あずさが心配そうにみつめた。
「い、いえ・・・あずささん、猫、本当に平気になったんですね。」
なんとかとりつくろう要。
「うん。可愛いよね。好き。」
にっこりと、あずさは笑った。
「ねこ好き? あ。要さんには聞くまでも無かったか。」
あずさに片手で抱かれた猫は、前足をあずさの胸にかけている。
「・・・好きですよ。」
肩の力を抜いて要は答えた。
猫も、あずささんも。
心の中で呟きながら。
あずあず可愛いーーー。
ただただ、それだけ。(をい)
私に絵が書けたら4コマ漫画なんですけどね。
光伸&憲実
「おい土田。」
ただそれだけを言って、突然光伸が憲実の後ろから抱き付いてきた。
「・・・金子。重い。」
ただそれだけを言って、憲実は光伸を引き剥がそうとする。
「冷たいなぁ。それがリーベに対する態度か?」
「お前とリーベなんぞになった覚えは無い。」
色々あって、体の関係は結んだし、同室なんてものになってはいるけど、恋人、という関係とはいささか違うと憲実は思っている
「お前もちょっとはファンサービスを覚えないと、次の人気投票が辛いぞ?」
「は? なんのことだ?」
憲実は、光伸が自分に回している腕に伸ばした手を止めた。
「お買い上げどーも。」
にっこり。 光伸は笑った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
憲実は黙り込む。重いらしい。
そんな憲実の様子に光伸は呆れる。
「ほら、ちょっとは笑えって。だからむっつりなんて呼ばれるんだぞ、お前は。」
「誰がむっつりなんだ。」
「俺が今捕まえてる唐変木のことだが?」
「訂正しろ。」
光伸は憲実を開放して、正面に向き合った。
「じゃぁ、嘘でもいいから笑ってみろよ。愛想笑いって奴だ。」
「・・・・・」
憲実は笑った・・・つもりだった。
「・・・」
「・・・」
沈黙が部屋に流れて行く。
「やっぱり、お前は笑わなくていいぞ。」
「・・・・・・・」
3年理乙土田憲実。愛想笑いや作り笑いの下手な、不器用でむっつりな〇〇歳(なにせ公表されてない)の春であった。
いやーん、ラブラブ。(決して嫌では無い)
この色紙を最初に見た時は、どちらかというと、憲実が迷惑そうに見えてたのですが、
公式SSを読んでしまうと、また色々と色々と色々と・・・。(苦笑)
いいじゃん君達。ベタベタOKだよ。
でもって、憲実=むっつり説を読んで、なるほど、と、いたく納得。(爆)
そうか、そうなんだ。(こらこら)
いえ、つっちーは感情を顔に出すのが苦手なだけです。多分。きっと。そうだといいな・・・
憲実
「まったく・・・」
憲実は文句を言いながら、最後の一針を縫い終わり、糸を歯で切った。
妹が「出来ない」と、憲実に泣きついてきたのは課題であるらしい人形の制作。
どうせ頼むなら母や姉や、周りに適任者はいるだろうに、妙な自尊心が邪魔して、一番言い易い憲実に泣きついてきたのだった。
ちなみに、そんな作業を学友に見られるわけには断固としていかなかったから、憲実は要の部屋を貸してもらって作業をしていた。
憲実は手元の小さな人形を見る。
そんなつもりは無かったのだが、要に似てしまった気がする。
「これ、よければ使って下さいね。」
そう要に言われて渡された布が、古着の一部だったからだろうか。
「・・・」
憲実はこれが妹の手に渡った時、はたして何と言われるだろうかと、多少頭を痛くしながらも、とりあえず妹に送るため、人形を封筒に入れようとした。
その瞬間。
じたじた。
人形が封筒に入るのを嫌がるように暴れ出した。
「・・・」
見間違いか、それとも自分の頭がおかしいのか。
憲実は人形を両手で摘み上げてみた。
じたじた。
「わきゃわきゃわきゃ。」
持ち上げてみると、なおさら人形の動きがわかる。
しかも、微かだが声まで発しているようだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
憲実は、その人形を見つめることしか出来なかった。
「あれ? 憲実さん。どうしたんですか?」
そんな時、用事で町に出かけていた要が帰ってきた。
「いや・・・その・・・」
なんと説明すればよいのだろう。
「あ。出来たんですね、お人形。」
ひょい、と、要は頭を下げて、憲実の手元の人形を覗きこんだ。
「・・・なんだか、ちょっと僕に似てますね。」
要がはにかんで微笑む。
憲実が要に手渡した人形は、今はじたじたもわきゃわきゃもしていない。
「・・・そうかもしれん。」
憲実は、なんとなく合点がいった気がした。
「これ、妹さんに送るんですよね。」
要はじっくりと人形を眺めてから、憲実に返そうと差し出した。
「いや、いい。それは要にやる。」
「え? 妹さんは?」
「やはり、手伝っては本人のためにならん。自分でつくれと文を送る。」
「上手く出来ているのに・・・」
要は手元の人形をつついている。
「でも、僕が僕に似てる人形を持っていても・・・」
要は少し考え込み、そして、何か思いついたように憲実の顔を見つめた。
「そうだ。憲実さんが持っていて下さい。」
「は?」
「僕の代わりに、いつでも憲実さんの傍にいて下さいね。」
要は人形の顔に軽いキッスをしてから憲実に人形を手渡した。
勢いで憲実は受けとってしまう。
「だが・・・それはいささかその・・・女のようで・・・」
憲実は言い淀む。
「実は僕も持ってるんです。」
要は懐から、小さな手帳を取り出した。
そっと開くと、中には一枚の白い花びらが挟まっている。
「これは・・・」
「ええ。憲実さんからいただいた梔です。
一輪を押し花にすると、大きくて持ち歩けないので花びらを。
あ。もちろん懐剣も持ってますよ。」
要は同じく、懐から、憲実の曾祖母の形見の紅い懐剣を取り出した。
「少女趣味・・・でしょうかね。」
要は照れたように笑う。
「いや・・・その・・・嬉しい。のだと思う。」
憲実もぎこちない笑顔を浮かべた。
「大切にして下さいね。って、僕が作ったわけじゃ無いですけど。」
「もちろん。」
お互いに、人形やら手帳やら懐剣やらを、懐にいそいそとしまい込む。
憲実の懐に入る瞬間、人形は、それはそれは嬉しそうな笑みを浮かべた。
一歩間違えるとホラーなんですが。(笑)
それは置いておきましょう。怖いよぉ、生きてる人形。
・・・ので、ゲロ甘路線で行ってみました。
あれだね。要人形は、妹の所には行きたくなくてじたじたしてるんだね。
要、もしくは憲実の手元にあれば、悪さしませんから。
むしろ幸せですから。奴は。(誰?)
あずさ&真弓
「お買い上げありがとうございます」
真弓はあずさにもたれかかりながら、微笑した。
「ございます♪」
あずさは繰り返した。
「これからも、薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲クを宜しくお願いします。」
真弓はどこか遠くのファンに媚びを売った。
「お願いします♪」
あずさは繰り返した。
「スタッフ一同がんばってますので、呆れずに見守って下さいね。」
真弓はフォローも入れてみた。
「下さいね♪」
あずさは繰り返した。
「・・・・・・・」
真弓はあずさから体を離して向き直った。
「・・・・・・・」
あずさも真弓と向き合った。
「楽しい?」
真弓は小首をかしげた。
「楽しい?」
あずさは小首をかしげた。
「・・・」
真弓は無言であずさを見つめた。
「・・・」
あずさは無言で真弓を見つめた。
「・・・好きだよ。」
真弓はあずさの耳元に囁いた。
「・・・・・・・・・・・」
あずさの耳が赤くなった。
「あずさ、好きだよ。」
真弓はもう一度あずさの耳元に囁いた。
「・・・・・・・好きだよ。」
あずさは小さい声で、真弓の耳元に囁いた。
えっと。(滝汗)
某サ〇エさんのOPで、
サザ〇「この番組は〜(中略)〜の提供でお送りいたします。」
タ〇「いたしまーす♪」
っていうのが目に浮かびまして。
真弓「馬鹿あずさ。」
で喧嘩させるのも良いのですが、草香様のコメントがいちゃいちゃべたーんだったので、なんとなくそういう風で。
要&抱月&月村
要はいつものように、裏庭の掃除をしていた。
そこへ、抱月が見るからに上機嫌な足取りで近づいてくる。
「やぁ、要君。今日は可愛いかい?」
そんなことを言って、要の前髪を上げる。
「うん。可愛い。大丈夫大丈夫。」
本当に、嬉しそうだ。
「どうしたんですか先生。やけにご機嫌ですけど。」
要は苦笑しながら抱月に問い掛けた。
「ふふ。実はね。」
抱月は、小さい子供が『ここだけの秘密なんだ。』と、自慢気に、得意気に胸を張って顔を上気させているような風体になった。
「なんと、今日だけ幹彦が帰ってくるんだ。」
とっておきの秘密を打ち明けるように、抱月は要の耳元に囁き声を落とした。
「ちょっと待って下さい。だって先生は一ヶ月も前にお亡くなりになっていて・・・」
要は動揺のあまり、手に持っていた箒を落としてしまった。
「そうなんだけどね。ファンサービスだか色紙のモデルだかしらないけど、
今日だけの特別大サービスなんだってさ。」
興奮した声は、すでに囁き声という音量では無い。
「人をバーゲンのタイムサービス商品扱いしないでくれませんか、レイフ。」
突然、穏やかな声が要の後ろからかけられた。
「先生っ!」
要は振りかえるや否や、幹彦の体に抱きついた。
「先生、酷いです。あんなノオトだけ残して・・・僕に何も言わせないで・・・独りで・・・」
泣きじゃくる要の声は切れ切れになる。
そのうち声にもならなくなったのか、ただ幹彦の胸をこぶしで叩きはじめる。
もちろん、力は篭っていない。
「おやおや。」
幹彦は要に胸を叩かれるままになっている。
「心配をかけてしまいましたね。」
幹彦は腕を要の背に回し、子供をあやすように要をなだめた。
「かけすぎなんだよ君は。」
抱月が幹彦に向かって苦笑を浮かべた。
「そうでしょうか?」
幹彦も微苦笑を浮かべる。
「そうですっ! もっと早く言ってくださればっ! 僕だってっ!!」
幹彦の胸元から要が顔を上げる。顔が真っ赤になっている。
「どのみち時間がありませんでしたしねぇ。」
幹彦はどこかのんびりとしている。
「元気な要君に会えて嬉しいですよ、私は。」
ぽんぽんと、幹彦は要の頭に手を置いた。
優しいそれは、生前と全く同じ感触で。
積もる話も恨み話も一段落して、3人の間に穏やかな空気が流れた。
「じゃぁ、早速・・・」
抱月が嬉しそうに、幹彦と要の二人をそれぞれの腕に抱いた。
「両手に花〜」
上機嫌な抱月の台詞に、幹彦は呆れたように小さく吐息をつき、要は
「花? どくだみ?」
と、抱月を見上げた。
「どくだみも綺麗な花ですよ?」
生物学教授である月村幹彦の、冷静な突っ込み。
「どっちも綺麗な花だよ。僕にとってはね。」
抱月は腕に力を篭める。
腕に伝わる二人の体温。たとえ今だけだとしても、想い人を(しかも二人も)抱きしめることの出来る僥倖。
顔が緩むのも仕方が無いことだろう。
「僕もそれ、やりたいです。」
要がするりと抱月の腕から抜け出した。
そして、両の腕で、抱月と幹彦をそれぞれに抱く。
「両手に先生〜」
上機嫌な要の台詞に、幹彦は微笑みを浮かべ、抱月は
「要君、そのまま過ぎて面白く無いよ。」
と、冷静に突っ込みを入れた。
「じゃぁ、両手に葉っぱ。」
「要君なら綺麗なお花でしょうね。我々が葉だとして。」
今度は幹彦からの突っ込み。
「それはちょっと違って。」
「どうせなら僕も花扱いしてくれないかな。」
抱月が器用にも上目遣いで要を見つめた。
「えーと・・・じゃあ・・・」
要はしばらく考えた。
「ひまわり。」
何気なく思い付いた花を要は口にした。背の高さが似てると、それくらいの気持ちで。
「悪くないね。」
抱月は笑った。
太陽の光を求める花は、月によく似ている。
抱月の明るい金の髪が、夏の日差しを受けて綺麗に輝いていた。
お化けが居ます(苦笑)
黄泉返りとは違います。(苦笑。しかも私あの映画、見てないよそういえば)
お盆だけの特別企画らしいです。
深く考えてはいけません。
月村先生、前髪降りてると可愛いですよね。
あの、苦笑というか、小さい吐息も「やれやれ。レイフにはかないませんね。」って感じで可愛さ倍増。
水川先生、本懐達成。
幸せですなー。しみじみ。
ひまわりは突然思いついて特に下調べをせずに登場させているので(調べろよ)
深く突っ込まないで下さい。
花言葉は(あなたはすばらしい、あこがれ、情熱)みたいです。
太陽を追っかけてるイメージが強いです。あれ? 抱月なら月なんじゃ? と、
後から整合性がつかずにちょっとじたじたしてました。
えー。他に黄色くて背の高い花・・・えーと、えーと、えーと・・・。
一人一人の色紙にも、色々物思う時がございますが(特に金子)
なんとなくいい感じにイメージが固まらないので、2ショット、3ショットの物のみになりました。
猫とか要人形を二人目と数えていいのかどうかは置いておいて。(笑)
それではっ! (脱兎)