水川アイコン元画
水川先生のアイコン元画にございます。
ね? 着物に柄あるでしょ?
団子(だと思う)の包みも、ちゃんと凝ってるってわかるでしょ?
はうー。この「あちゃあ。」あるいは「とほほ」な感じがたまりません。
いつまでも子供っぽいのに、一部は変にすれた大人。
っつーか、いい大人なのに、こんな可愛くていいんですか?
いや、いいか。私も許すが、多分、全国の水川ファンも許しているに違いないから。
ところで草履の色。
電話で説明するとき「・・・うぐいす色?」とのたまった私。
チラシじゃないと全身画が無いんですよねー。
2枚以上もらってくれば良かった。ふぬぅ。
そんでもって。
ええ、こんな感じ〜、変幻君。チラシだと、もう気持ち明るい色だけど、全然OKだと思ふ。
SSもどき
土田と水川が妙な関係を結んでから一週間。
さすがに次の日はお互いに気まずさがあったのだが、お互いに好きな人間が別にいる間柄では、恋人という関係にもなるわけで無いのも判っていたし、どこか割り切ってしまえば話し相手として面白いし・・・
結局のところ、今までとさほど変わらない状況が続いていた。
もしかして、今日もいるのだろうか、と、土田は薔薇の木のある庭に来ていた。
「・・・」
木の陰から突き出た足に、土田は吐息する。
抱月はまた、寝ているらしい。
「おい。」
木の裏に回ると、案の定、着物や髪が土で汚れるのも気にせずに、長い手足を投げ出して、抱月が子供の顔をして眠っていた。
「おい。」
もう一度声をかけて、側にしゃがみ、肩に手をかける。
暖かいとはいえ、いくらなんでも、こんな場所で眠り込むのは得策では無かろう。
自分と違って、さして丈夫そうには見えない。風邪のひとつでもひいたなら、仕事に影響が出るだろう。
また、かの人のように中性的では無いにしろ、十分に綺麗な顔をしているのだし、そういった目的で無くても、無用心だ。
「ん・・・あ?」
抱月が目をこすりながら起き上がる。
「ああ。土田君か・・・おはよう。」
「・・・・・」
土田は黙って指で天を指す。
すでに太陽は傾きかけ、夕方と言ってもいい時間だ。
「・・・やだなぁ。作家の挨拶はいつでもおはようなんだって。」
それは嘘だろう。
その証拠に、抱月の目はばつが悪そうに明後日の方向を向いている。
「いやあの・・・昨日は徹夜で仕事を上げたからさ。
出かけてしまえば目が覚めると思ったんだけど、君を待ってるうちに段段と眠くなってしまって。」
抱月はカリカリと、指で頬を掻いている。
「俺を待って?」
別段、約束を交わした覚えは無いのだが。
「ああ。君にはその・・・あのことを含まなくても色々と迷惑かけただろ?
仕事が明けたお祝いもかねて、お団子持ってきたんだ。」
抱月は笑って、右手を左の袂に入れ、中からなにやら包みを取り出した。
いかにも甘い、団子や饅頭が入っていそうな竹の皮の包みは、しかし、べったりした茶色い染みで汚れていた。
「あああああ。」
抱月は右手に包みを持ったまま立ちあがり、左袖を上げた。
左袖の袂には、大きな茶色い、べったりとした染み。
「しまったなぁ・・・またやっちゃった・・・。」
抱月は途方にくれた顔をしている。
「団子を袂に入れたまま横になったら、こぼれるのは当たり前だろう。」
土田は呆れる。
財布を忘れる、着物を枝に引っ掛けて破く、飯は作れない、平気でどこでも寝る、そして、これだ。
「呆れた顔してるね?」
「無論だ。」
「ちょっとは同情してよ〜。第一、君のせいでもあるんだからね?」
「どうして俺が?」
「もっと早く来てくれれば僕は寝ることも無かったわけで。
そしたら袂に団子のたれをこぼすことも無かったわけで。」
抱月はまたしゃがみこみ、妙に上目遣いで土田を見上げた。
「それは屁理屈というんだ。」
まじめな顔をして答える土田。
「知ってるけどさ。」
ふてくされた表情の抱月。
どちらが年上なのか、わかったものではない。
「ところで、『また』とはどういうことだ?」
いささか予想はついたけれど、一応土田は聞いてみた。
「うん。前も同じことやって、お手伝いさんに怒られたんだよね。」
やっぱり。
土田はひとつ、息を吐いた。
「呆れてる?」
「無論だ。」
言って土田は立ちあがった。
「あれ? 土田君、何処行くの?」
慌てて抱月も立ちあがる。
「お手伝いに見つかる前に、染みを抜けばいいんだろう?
やってやるから、そんな顔をするな。」
怒られる前の、首をすくめる犬のような。
・・・やっぱり抱月は昔飼っていた次郎に似ている。
「嘘。嬉しいなー。」
抱月は満面の笑みを浮かべている。
きっと、尻尾があったら振っているに違いない。
ふと、土田は抱月の頭に手を伸ばす。
次郎は頭を撫でられるのが好きだった。
「ふふ。珍しいね。どうしたの?」
嫌がる風でも無い。いやむしろ、気持ちよさそうにも見える。
「・・・あんたの髪は柔らかいな。」
しばらく手触りを楽しんだ後、手を離す。
「僕ね、頭撫でられるの結構好きなんだ。撫でるのも好きだけどね。」
そう言って、抱月は土田の頭を撫でようと手を伸ばした。
「・・・やめろ。」
自分がやられる分には恥ずかしい。
土田は抱月の手を払った。
「おやおや。」
ちょっと残念そうな抱月。
「行くぞ。」
土田は裏庭へ・・・抱月の家に通じる林へ、かつて知ったる足取りで歩き始めた。
「はーい。」
大人しく付いてくる抱月が、やはり次郎に似ていて、土田は微笑んだ。
犬っすか?(苦笑)
犬っすね。(笑)
これを書くにあたり、土田と水川のシナリオを読んでいたら・・・あの・・・
「・・・食べてよし。」
にツボりまして。(苦笑)
そっか・・・土田と水川だと、土田って飼い主っていうか嫁っていうか・・・・
とにかく、水川の世話を焼く人なんだな、と。
実はこの話には続きがあります。
というより、ぼーーーーっと考えてたのはむしろこの後。
水川の母屋、染み抜きのため、着物をはらりと落とした水川の引き締まった裸体。(笑)
甘い物ばかり食べてるのに、なんで太らないんだという突っ込みを入れる土田。
太らない体質の代わりに筋肉もつかない、君と違ってね、と、土田の体を羨ましがる水川。
・・・段段と、ここに書けない内容になってしまったのでまたいずれ。
ところで今回、地の文で「抱月」という書き方をしてみました。
本当は、ゲーム中、それぞれ地の文は名前で書かれているんですよね〜。
でもつい、普段の自分の呼び方が「土田」だったり「金子」だったりするから、そう言う風に書いてしまう。
水川は土田のこと「土田君」て呼びそうだから、まぁ、地の文が「土田」でもいいか、と。
違和感あったらごめんなさいーーー。
土田って水川のこと「あんた」以外はなんて呼んでるんでしょうねぇ?
最終的(英国行った後)には「レイフ」だと思うのですが。
抱月より「繁」なんじゃないかと思ってみたり。
あと、今回の文の色は水川着物色でーす。
とりとめもなく書き逃げます。んじゃっ!