土田アイコン元画

ストーム中に寝てはいけません?

はい。土田のアイコンの元画にございます。
このくらいの大きさだと、細部までちゃんと見えていい感じ。
(いや、小さくても好きだけどさー)
今回、文字は消してみました。どうでがしょ?

無防備な寝顔が可愛いですわーーー(はぁと)

SSもどき??



「・・・でね、土田先輩。そのレビューに出てきた倫敦の街がね・・・・
 って、聞いてるの土田先輩?」
 以前見たレビューを一生懸命思い出しながら熱心に話し掛けていたあずさは、ふと、土田が目を瞑り、いかにも気持ちよさそうな寝息を立てているのを見て、怒りに顔を赤くした。
「もぉ。」
 あずさは肩を揺さぶろうと伸ばした手をふと止めた。
 そういえば、寝顔を見るのは初めてかもしれない。

 あずさが本懐を遂げてから約一月。親衛隊の差し入れではなく、自らの小遣いで酒を買って土田の同室の秋田を買収というか、まぁ、差し入れする分、気を使ってもらっているから、二人っきりの時間は多い。
 そして、今まで気持ち悪くて避けていた分の反動が来たのか、なんだかしたくてしたくて仕方が無い時も多くて、大体はその気で無い先輩を、半ば無理やりその方向へ持ち込んだことも・・・多々。
 いざ、ことに及んでしまえば、先に気絶するみたいに寝てしまうのはあずさだし、朝は朝で、朝稽古に出る先輩のほうが早い。

 だから、そういえば、土田先輩の寝顔をまじまじと見るのは、初めてかもしれない。

 短く刈られた真っ黒な髪は、剛毛とまではいかないけど、あずさのねこっ毛にくらべたら大分硬い。
 汚かったりぼさぼさだったりしないのは、案外と土田が綺麗好きで、風呂はもちろん、散髪にこまめに行くから。
 本人は、前髪が長くなるとうっとおしいからだと言っていたけれど。

 太い眉、健康そうな色の肌、引き締まった唇、男らしい線を描くあご。
 どこをとっても綺麗という形容詞は浮かばないけど、凛々しい、という言葉ならしっくりくる。
 顧問も負けるほどの剣の腕と、力強い瞳。
 江戸の終わりの方じゃなくて、戦国時代の武士って感じ。
 あずさはしみじみと土田の顔を眺めている。

 それでも、強い瞳が閉じられて、引き締められている唇がほんの少し開いているから、いつもの印象と大分違う。
 ・・・無防備で、あどけなくて・・・・ちょっと可愛い?
 どきどき。
 あずさは、そんな風に思ってしまう自分にびっくりした。

 だってホントに、最初の印象は無愛想で怖そうな先輩、だったのに。
 意外にも強くて優しくて、無愛想なのも不器用なだけ。
 実は凄く柔らかく笑うだなんて、知ってる人はどれくらいいるんだろう?
 よくよく見なきゃ、先輩の良さはわからない。
 自分だってそうだったのだ。

 こんなに無防備に寝てるってのは、心を許してくれてるからかな?
 どきどき、どきどき。
 なんだか、いつまでも見ていたくなる。
 あずさがすっかり納まってしまうほど広い胸は、息をする度に微妙動いている。
 無骨で大きい手は、妙にきちんと、組まれた足の前に置かれている。
 器用にも足をあぐらに組んだまま寝ているけれど、痺れないんだろうか?
 足の爪は、いつもちゃんと切り揃えられている。意外にマメなのかもしれない。

 規則正しい寝息が、ふと止まる。
 あまりにじろじろ見ていたから、気配で起きてしまったみたいだった。
「ん・・・」
 少しまぶしそうに目を細めて、土田は目の前のあずさを確認した。
「ああ火浦・・・済まん。なんの話だったか?」
 教室にも寮の部屋にも押しかけて、話したいだけ自分から話して、疲れさせて、寝る時間を奪って・・・。
 結局、土田が寝不足なのはすべてあずさのせいなのに、こんな時にまず謝ってしまう先輩。本当に、優しい。
 その先輩が、自分を見て、自分の話を聞いて、自分に触ってくれて、自分と・・・。
 どきどき、どきどき、どきどき。
 どうしよう。なんだか凄く嬉しい。それに、凄くどきどきする。

「ううん。別にいいんだ。ねぇそれより、土田先輩。そっち行っていい?」
「は?」
 言うが早いが、あずさは土田の足の上に座る。
 小柄なあずさは、座椅子よろしく、土田の胸に自分の背中を預ける。

「あったかい・・・。先輩寝てたからかな?」
 その居心地の良さにうっとりと目を閉じて、あずさは呟いた。
「おい火浦。この体勢はちょっと・・・。」
 なんだか、照れてるような、焦っているような土田の声。
 普段と違うそんな声も、多分聞けるのは自分だけ。
 どきどき、どきどき、どきどき、どきどき。
 体が暖かい。内側からも、背中からも。
「おい火浦?」
 聞こえない振りをして、あずさは沈黙して、目を閉じたまま暖かさを楽しむ。
 気持ちが良いから、ほんのちょっとの狸寝入り。

 やがて土田の体の強張りが解ける。
 諦めたような吐息が聞こえて、そっとあずさの体の前に土田の手が回される。
 後ろから抱きしめるみたいに。
 どきどき、どきどき、どきどき、どきどき、どきどき。
 こんなに心臓が急いでいたら、狸寝入りがバレてしまうんじゃ無いだろうか。
 でもいいや。多分先輩は怒らない。
 ちょっとびっくりして、ちょっと苦笑して、きっと訳を聞いてくる。
 そしたら言うんだ。
『先輩のことが大好きだから。』って。
 そしたら先輩は、ちょっとびっくりして、ちょっと苦笑して、きっと抱きしめてくれる。

 どきどき、どきどき、どきどき、どきどき、どきどき、どきどき。
 幸せな想像に、またあずさの胸は高鳴った。



 

 げふげふげふげふっ。
 誰だよこれ書いた奴ぁ。
 乙女かよ。
・・・はい。誰に突っ込まれる前に、まず自分で突っ込んでいましたとも。書いてる最中から。

 砂が、砂が襲ってくるよお・・・。

 ストーム中以外で寝てる土田・・・と考えてたらこんなことに。
 だってなんかさ、あずさって思い込んだら一途で容赦無い(?)と思いません?
 疲れてるんだよ、つっちー。
 このSSもどきの後、動くに動けず、多分また寝る(笑)
 あずさに座椅子にされて(画的に可愛いと思いません?)本気で足が痺れる(笑)
 色々と大変そうです。でもまぁ、本人達が幸せならそれでいいかと。

 土田外見特徴(あずさas○久フィルター付き)を書けて、ちょっぴり幸せ。
 土田は格好いいっす。内面が格好いいのはもちろんだけど、外見だって立派に(?)
 周りが美少年やら美青年やらなので目立たないだけだと信じて疑っていません。

 とりあえず書き逃げです。 じゃっ!!


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