月村アイコン元画
月村先生のアイコン元画にございます。
は、白状いたします。
実は私、アイコンを作る時、いささか小さい画面で作業しておりました。
そして、そして。
地味に月村先生の煙草を舌と勘違いしておりましたっ!(爆)
・・・そういう風に見ると、ペコちゃんっぽいでしょ?
やけに可愛く見えておりました。
ごごごごごご、ごめんなさーーーーーーい。(平謝り)
ええと。改めて煙草と見てみれば。
やはり、企み系の微笑み。
ぜーったい、良からぬこと考えてますって。
間違い無く要ちゃん関係。
というより、この方が表情出すのは要ちゃんがらみの時だけっしょ?(北海道弁)
お先に言い訳。
月村&要と予告して、一応考えて、書き始めてたのですが、何故か筆が進まない。
どーーーーーーにも書けない。
放置をしている間に、ようやく原因に思い当たりました。
「ほのぼの月&要を書こうとするから書けないんだ。」(爆)
だって、陵辱系は、とっとと書けたんですもん。
さらに考えてみると。
この月村先生は煙草(おそらくマリファナ)を吸っている。
しかし、要ちゃんの前で煙草は吸わないはず。
でも、この笑みは要ちゃんがらみに違いない。
この3つの整合性が、自分の中でとれていなかった模様。
てわけで、大幅変更です。笑みも、企みでは無くなりました。(苦笑)
変幻君のイラストの可愛さと大違いな、暗め(?)のSSもどきになってしまたので、
伏字でお送りいたします。
それでも読んでやろうという寛大な方は、反転でよろしくです。
ええと・・・キャラは・・・月&天です。
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「こほっ。」
小さな咳が聞こえて、幹彦は読んでいた本から顔をあげた。
午前中の生物教授室。
幹彦の視線の先には、ソファにうずもれるよに、体を投げ出すように座っている一人の少年。
色味というより、生気の無い顔の中、口の端に零れた血だけが、やけに紅い。
天野純弥。それがこの少年の名前。
「すみません先生。授業中に。」
紡がれる声は弱弱しい。
「いえ。この時間は私の受け持つ授業はありませんから。」
幹彦は立ちあがり、少年へ近づく。
少年は儚げな笑みを浮かべた。
「その日まで、なるべく普通に過ごしたくて。」
痛みと苦しみを隠しながらの生活の困難さは容易に想像がつく。
幹彦は、懐から煙草を取り出した。
「吸いますか?」
少年に差し出す。
「・・・」
少年は、その1本と、幹彦の表情を見比べた。
最初は訝しげに。けれど、村の期待を背負って入学したほどの聡明な少年の瞳には、何かを納得した光が宿った。
「いえ・・・結構です。」
「そうですか。」
幹彦は、少年に差し出した煙草を自分で咥える。
少年と距離を置き、窓の傍に立って、火をつける。
ゆっくりと立ち上る紫煙。
少年は、その煙を力の無い瞳で眺めている。
信仰や常識や期待に縛られ、自分の命ですら自分で決められない不自由さ。
「おや。」
窓の外を眺めている幹彦が、小さく呟いた。
その声に引かれたのか、少年も窓の傍に来た。
「要さんですね。」
窓の外、裏庭にある薔薇ノ木を、要が見上げている。
手に、大きな箱を持っている。
それを片付けるという仕事の途中、足を止めて、薔薇ノ木を見上げているのか。
ほころんできた薔薇のつぼみを見て、柔らかい笑みを浮かべる。
幸せそうなその顔を見て、幹彦の顔にも自然な笑みが浮かぶ。
しばらく薔薇ノ木を見つめた後、要はその場を去った。
「要さんは・・・本当にあの木を大事にしているのですね。」
少年の言葉は、幹彦に問い掛けるというよりは、自分に言い聞かせる風だったので、幹彦は答えなかった。
「僕が・・・あそこに眠った後も、要さんはああやって、笑いかけてくれるでしょうか。」
少年の冥い目に、柔らかい光が宿る。
神が用意する白き場所よりも、あの小さな箱庭が少年にとっての楽園なのか。
「それとも、居なくなった僕を思い出して、少しは悲しんでくれるのでしょうか。」
夢を語るような口調。
聖母が流す涙よりも、要が零す溜息が少年にとっての癒しなのか。
「要君は優しい人ですから。きっと。」
優し過ぎて、自分の痛みよりも他人の痛みを感じてしまう人だから。
「それは、救いです。」
呟いて、少年は瞑目する。
何かに祈るように。