崖の花





君は
何よりも

大切な大切な

俺の花




「キスして?先生」
「キス?」
「うん」


最近の君は寂しがりで
今日も、キスのおねだり


俺は
いつもの様に
その唇にキスを落とす


「・・・・・・・・もっかい」
「足りない?」
「うん・・・・足りない」
「・・・・・おいで」


その手を引き
小さな身体を腕の中におさめ

そして
くちづける


「ん・・・・・・」


軽く
深く

慰めるような、キス。


「どう?」
「もっと」


俺の首に手を回し
顔を突き出し催促してる君


「もっとしたいの?」
「先生は嫌だってば・・・・?」


寂しそうな、顔。



まるで
キスをしてないと、抱き締めていて貰わないと
消えちゃうみたいな顔、してるね。


「まさか。嫌じゃないよ」


ナルトの
その仕草に、顔に誘われ
何度も何度もキスを捧げる



「まだ、満足できないってば・・・・」



腕の中に居る
大切な花


か弱くて、寂しそうで。
今の自分を必死で保ってる




その花は

崖に咲いていて。





この崖から落ちてしまうかもしれないと、

不安になる自分を
こうして
この行為で凌いでるんだね




唇を離し

ぽつり
君が囁いた


「先生、俺って弱いね」


その身体をキツく抱き締める


「俺・・・・・すっげー弱い」

「・・・知ってるよ」


「1秒でも、先生に離れるのが怖いってば」

「知ってる」


「先生が・・・・・好きだってばよ・・・・」


「・・・・・・・・うん、分かってる」



愛しくてしょうがない
その花。



どうしたら君に伝わるのかな
溢れそうなこの想い

俺だって好きなんだよ?
君に離れるのが怖くて仕方ないんだよ?


「キスしよっか、ナルト」
「・・・・・うん」


でも
君は安心してていいよ




たとえ

君が崖の花だとしても

俺が守ってあげる


絶対にその崖から落ちない様に守ってあげるから。


毎日水をやって
常に傍にいて
慈しんであげる


お前が咲きたいっていうなら
全身全霊かけて守ってあげる

この肉体が滅びても
愛してあげる


君がそれで喜ぶのなら
幾らだって尽くしてあげるから



だから、独りで落ちて枯れていかないで


このままでいてよ


自分はどうなってもいいから。



そんな寂しそうな顔しないで




こつんと
小さな肩に顔を埋める

「先生?」

「俺の方が弱いね・・・・」




本当は


本当は
自分が不安で

いつまでも

このまま
留まっていたいんだ。


必死なのは俺の方

キスをしていないと
抱き締めていないと
消えちゃいそうなのは俺の方

終わらないものを求めるのは俺の方。






「もっと、ナルトとキスしたい」


お願いだから

もう少しだけ


愚かな願いと共に

可憐に咲く花の様な君と共に


今のこの行為に

溺れさせて下さい




END




5000HIT記念小説です。(というかss・・・)
うっわー・・・・・(笑)
相変わらず起承転結も何もない下手な文です・・・。
こんな駄文でもお持ち帰りして下さる方いるのかしら・・・・。

ちなみにこの小説、記念絵と繋げて作りました。
全体的なイメージは
矢井田 瞳の「Your Kiss」からです。
少し歌詞の単語を引用させていただきました。

あ、書いた後に気付きましたが
どことなく『君の鼓動は』と話かぶってますが(またか!)
その考えは頭の中で抹消してやって下さい。(笑)

持ち帰って下さる方は掲示板で御報告下さると幸せな限りでございますv






お持ち帰り可なのをいいことにイラストも小説もいただいてきてしまいました。
天兎さまの書かれる話は、とっても切なくて目の前に透明なイメージの風景画広がるような気がします。
どっぷりとカカナルの世界に浸りたいときの清涼飲料水のようです(^^ゞ
カカシもナルトもお互いが好きで好きでたまらないっていうのが、まほらのカカナルのキホンなので…

天兎様、ありがとうございました。



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