『ねえ、もっと強く抱いて。』
『俺を放さないで。』
 
そう言って、俺の腰に足を絡めていたソイツは矛盾にも側にいない。
 
無制限に頭に駆け巡る妄想。
 
妖しく。
淫らに。
 
そして疑いながら――――。
 
 

無制限  カカシサイド



 
 
ナルトが中忍になって。
俺が教師を辞めて。
俺たちが会うことは少なくなった。
だからと言って、俺が偶然の出会いを期待するわけがなく、任務の合間合間に家を訪ねたりするわけで。
最初のうちはナルトが任務中で会えなかったけど、そのうち会える様になって。
それでも限られた短い時間。そんなことに俺が満足できるはすがなく、恋人なのだからと、
いつのまにか俺がナルトの家に住みついた。
特に文句を言わないナルトをいいことに、自分の必需品などを運んだりして。
 
すると今度はナルトが家に帰らなくなった。
 
いや、正確に言えば、『俺がいる時』に帰らなくなった。
困惑した俺が、必死にナルトを探すと、木の下でうずくまっていた。
そして、辛そうに泣いていた。
 
"我愛羅"と呟いて―――――。
 
 
 
 
中忍試験中の砂の裏切り。
そして消えた同盟。
昔ならばいざ知れず、今は砂と木の葉が交わることは許されない。
 
だから辛くて泣いているの?
俺じゃなく他の人を想って?
 
その日から俺の妄想回数が増えていった。
"我愛羅"に抱かれる夢を見た?
"我愛羅"を想って目を潤ませるの?
 
・・・・・俺とはどうなるの?
 
無制限に広がる妄想たち。
事実を確かめたくて、ナルトを探すのだけど、ナルトは俺をかわすように上手く任務を組んであったり。
 
だから俺は、今日の任務を無断欠席した。
そしてナルトは家に戻っていて。
 
 
やっと捕まえた。
今日こそはもう逃がさない。
 
 
「ナルト、久しぶりだね。」
「か、カカシ先生!?」
ナルトは俺の声を聞いてはじかれたように振り返った。
あー、本当ならいるはずないから?
「カカシ先生、任務は?」
ほらね、やっぱり気になる?
「休んだよ。ナルトに会いたいからさ。」
俺はニヤリと笑いながらナルトに近づいた。
「久しぶりに会えたことだし・・・・ね?」
俺はそう言ってナルトに深く口づけた。
「ん・・・んんっ。」
ナルトは苦しそうにもがくが、それでもやめなかった。
すると、口の中に血の味が広がった。
舌が切れたという自覚はその後だった。
「いきなり何するんだってば!!」
「"何"ねえ――。ナルトこそ、どうして舌噛むかな?」
俺たち恋人でしょ?と言葉の奥に含ませて。
すると、バツ悪そうにナルトは俯いた。
はあー。ほんと嫌になってくるよ。
心変わりしたナルトも。
そして、そんなナルトに溺れている俺も。
 
ねえナルト。
俺一人溺れるのは嫌だから、一緒に溺れてよ。
 
スーッと目を細めた俺にナルトは後ずさりした。
俺は一瞬でナルトの背後に立つと、抱きつきながら、首元に深く噛み付いた。
「ああ!!イ、痛い!!放し・・・。」
あまりの痛さにナルトはもがくが、俺は離れなかった。
そして、持っていたビンの中に入っている液体を少量、口に含み、噛み付いた傷口にすり込むよう口付けた。
「やだ!!やだ!!やめてってば!!」
何がどうなっているのか分からないナルトは、首から伝う多量の血に泣きながらパニックを起こしていた。
しかし、俺がしばらくナルトの血を味わっていると、ナルトは力なく手をだらんとして、体が小刻みに振るえ、
俺の舌の感触に小さな声をあげていた。
そして、ついに自分で立つ事ができなくなり、俺に身体を預ける形になった。
「立てなくなるほどキいちゃった?」
俺はクククと笑うと、2人で寝るには小さすぎるベットへナルトを運んだ。
そして、ナルトの服を力任せに引きちぎった。
「毒にもさ、飲ませるやつと、傷口から効いてくるやつと2つあるでしょ?媚薬も一緒なんだよね。」
楽しみだなあ〜。と笑うと、ナルトは絶望したような表情をした。
けど、愛撫するとやっぱりいい声で鳴くわけで。
「ナルトってや―らし」
俺は、首元が治っているのを確認すると、腕をナルトの首に絡めて、口付けをした。
「んんっ!!」
首を動かし、逃げようとするナルトのアゴを捕まえて、固定した。
そして、すり込むように口づけをする。
唇を離すと、糸が2人を結んでいた。
「ナルト、どうして俺から逃げたの?」
愛撫もそこそこに、ナルト自身を握って尋ねた。
「んあっ!!あっ・・・や、やだ!!はなし・・・。」
俺はナルトの足を引っ張り、ナルト自身を俺の顔に近づけた。
「ねえ?何で?」
ナルトは薬のせいか、数段に感じるらしく、両手で顔を覆い、その快感に耐えていた。
「もしかして、他に好きなやつができたから?」
「!!」
俺の言葉にナルトにからだがビクリと震える。
その姿にナルトをぐちゃぐちゃにしたくなってくる。
「ふーん。でも俺はナルトが好きだから・・・・。困ったねえ〜。」
俺はわざと明るく言うと、そばにあった額あてでナルトの両手を縛った。
非難の声をあげるナルトに耳を傾けず、濡れても触ってもいないナルトの中に俺を沈めた。
「いっ!!いたい!!やだ!!やめて!!」
許してとナルトは声をあげて俺を拒絶するが、そんなことが通じる俺ではなくて。
無理矢理最後まで沈めて、間をおかずナルトを突き上げた。
「あっ・・・はっ・・・ああっ・・。」
最初痛がっていたナルトも、薬のおかげですぐによくなったようで、淫らな声をあげていた。
「我愛羅なんてめんどうだよ。砂忍なんてさ。俺がいるんだし、
俺ならいつもナルトの側で愛してあげるからさ。あきらめな?」
そう言ってナルトを激しく突き上げる。
血ですべりが良くなったせいか、すんなりと抜き差しができるようになった。
「あぁ・・・・ん・・・・・。」
「もっと乱れてよ。ねえ、ナルト・・・・。」
耳元で囁きながら、わざと浅いところで腰を動かした。
「やぁ・・・・せんせぇ・・・もっと・・・。」
「もっと?」
わざと尋ねた俺に、ナルトは目を潤ませて訴えた。
「おく・・・おくを・・・ついて・・・あっあっ・・・・。」
「"おく"・・・・ねえ〜。このくらい?」
そう言って俺は最奥を容赦なく突き上げた。
その激しさに、ナルトの体はベットから浮き上がるほどだった。
「あッ・・・あッ・・・い、イっちゃうってば・・・。」
そう言って俺の腰に足を絡めてくるナルトに、俺の口元がつり上がる。
そして、腰を動かすナルトを更に突き上げて。
手加減しないと死ぬかもしれないなーと思ったが、半分、壊れてもいいやと思う自分がいて。
「どうしようかな〜。」
そういってナルト自信の根元を握った。
「やあっ!!はなし・・・て!!イカせ・・・。」
「そう?イきたい?だったら俺を好きって言ってよ。俺だけを好きって言って。」
「すき!!せんせ・・が・・あっ・・・す、スキ・・。」
薬の効果が強すぎるのか、ナルトは俺をスキだと叫び続け、腰を振った。
 
そうして。
俺はナルトを洗脳するように長時間抱き続けた。
 
 
>終わり
 



 
30000HIT記念小説。
 
・・・・・はい。分かってはいるんです。
皆さんが望んでいるのはこれじゃないことぐらい・・。
本当は、私だって・・・・。ナルトと我愛羅は好きあっていて、他のヤツラもナルトが好きで。
我愛羅VS木の葉のメンバーという形にしたかったんです。
でも、我愛羅とナルトの中忍になってから接点ってあるの?と思い出して・・・・。
私には無理でした。
そんなときに聞いたゴスペラーズの曲で『unlimited』って曲があるんですが、
その曲が私的にはカカナルソングで・・・。
題名も"unlimited"としたかったんですが、私は英語の題名はつけない主義なので、
苦肉の策で『無制限』。"unlimited"の日本語訳です。
 
はあ~。ほんとにすいません・・。これからもサイトをよろしくお願いします・・・。(←切実。)
 
あと、この話、ナルトサイドからも書いたほうが分かり易いような気がしますな〜。
早めに書き上げたいと思います。
 
 




こまち様のサイトで30000HIT記念小説をいただいていちゃいました。
いっつもいっつももらってばっかりです……(汗)
カカシ、報われてないです。続きがめっちゃ気になりまっす。
さりげなく催促…(^_^;)
こまち様、ステキな小説ありがとうございましたvvv


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