I doubt its truth.





カカシ先生は嘘をつく。
ホントか嘘か分からない顔で冗談を言って俺をからかうんだ。







「好きだってばよ」

じっと見詰められて。
切なげに寄せられた眉が真剣そのもの。
その一言に俺はどうしようもない至福を覚えた。

「〜〜〜〜〜〜っナルト〜〜〜〜〜〜〜vvvv」

感激のあまり、目の前の子供を抱き締める。
突然勢い良く抱き締められて、子供は逃れようと一瞬身を引いたが、タイミングが遅かった。
あっさりと力強い腕に捕らえられて、折れそうに抱き締められる。
途端、蛙の潰れたような声を出して苦しそうにもがいた。
それでも、離してやらないのは嬉しさの余り。
許せ。

「ちょ…!!せんせ…!!!苦しい〜〜〜〜!!!」

言葉の最後にやや怒気を含ませて子供が睨みつけて来た。
そんな一睨みも俺にとっては何の効力も無いって分かっているのかいないのか…。

「ったく何なんだよぉ〜!!好きって言ってって言ったの先生だろぉ〜!!」

「へ?あ…ああ、そーだったネ★ゴメンゴメンv」

カカシはアハハと笑って誤魔化しながら内心舌打ちしてナルトをやっとこ解放した。
本当ならもっと抱き締めた感触を味わっていたかったのだが。
ナルトはああ、苦しかったと満足に吸えなかった息を肺一杯に吸い込んで、カカシを一睨み。

「先生…俺のこと殺す気だったってば?」

あれは殺される勢いだったってばよ…とナルトがゲンナリとした表情で呟いた。

「そ、そんな事する訳ないだろっ!!」

ナルトが死んだら俺も後を追ってやるからなぁvとにこやかに言うべきことではない。

「な、何縁起でもないこと言ってるってば!!」

ナルトは普通に引いた。
この先生…いや、この男何か危ない…ナルトは今はっきりとそう思った。

「で、実際のところはどうなんだ?」

カカシはぽっと頬を染めつつ、ずいっとナルトに詰め寄った。

「はっ?!何が?!!」

詰め寄られた分、ナルトがずざっと大げさな程身を引いた。
いきなり何を尋ねてくるのか、この男は。

「ナルトは俺の事…好き?」

「えっ?!」

ふざけているのだろうか?
ナルトは返答に窮した。
大体男同士で好きだとか何だとかって変だとも思った。

「な、何言ってるってばよ…?」

何故だかどぎまぎしてしまう。
ナルトは気を抜けば真っ赤になってしまうであろう顔を背けながらそう呟くのがやっとだった。

「ねぇ、好き?」

そんなナルトの顔を覗き込むようにカカシは更に尋ねた。

「うーんと…」

早く早くとカカシは答えを迫った。


「普通…かなっ!!」


「・・・・・。」

ある意味、嫌いよりも酷い答えである。
普通とは!!
どうでもいい存在!!
普通とは!!
いてもいなくてもどっちでもいいという存在!!
普通とは!!
以下略!!

「…俺はナルトのこと大好きなのになぁ…ナルトは違うんだ…ふぅ〜ん…」

カカシは傷付いたと言わんばかりにそう言った。
心なしか目が潤んでいるような気もする。
ナルトは内心慌てた。

「う、嘘だってばよ!!好きだってば!!俺も先生の事大好きだってば〜〜!!」

もしかして、先生泣いちゃう?!
心優しいナルトは咄嗟に前言撤回。(稀にそう言うのを嘘も方便と言う)

「・・・・・!!」

先生大好きとは!!
カカシの事が普通以上に好きと言うこと!!
先生大好きとは!!
愛の大告白以外の何物でもない言葉!!
先生大好きとは!!
カカシを狂わせる魅惑的かつ甘美な言葉!!(但しそれはナルトに言われた場合のみ)
先生大好きとは!!
以下無限大!!


カカシの頭はフル回転で都合の良い解釈をしはじめた。


「…そうかぁ〜vvじゃ、俺たち恋人同士だねv」

これ以上の幸せはないと言わんばかりに蕩けた笑顔で言うカカシ。

「はっ!?」

何故そうなる…。
一体この男の脳内ではどういう方程式が存在しているのか…。
大好き=恋人同士と言う図式が成り立つ過程を是非とも説明してもらいたいものである。

「な、何でそうなるってば〜〜!?」

今度こそナルトは真っ赤になった。

(こここ、恋人同士って〜〜〜〜〜!?)

でもどういうカンジなんだろう…?と興味を持ってしまうあたり、ナルトもまだまだユルい。
思わずカカシと恋人同士の自分を想像してしまった。

「か、からかうなってばよ!!」

「からかってなんかなーいよv」

ニッコリ笑って。




ちゅ。




それは触れるだけのものだったけれど。

「い…っ!今…今!!」

サスケの時は事故だったけど。
今のは事故と片付けるには無理がある。

「…好きだよ、ナルト」



カカシ先生は嘘をつく。
ホントか嘘か分からない顔で冗談を言って俺をからかうんだ。


でもこの時のカカシ先生の目はホントの目だよね?
信じても、いいのかな?


「せ…先生ってば嘘吐きだから信じらんねーってばよ!」

そうナルトが言えば、「ひどいなぁ」と困ったように笑うカカシ。

「じゃあどうしたら信じてくれる?」

「どうしたら信じてもらえると思うってば?」

中々な難題を提示するナルト。

「じゃあ信じてもらえるまで好きって言ってキスする」




有言実行の男・カカシはナルトが信じると言うまでキスを繰り返す。
ナルトが信じるまでかなりの時間とキスの数を要したらしい。











そうして二人は恋人同士になった






















かどうかは謎である。








二万打達成。
これもひとえに皆様のおかげです。
まさかここまで来れるとは思っていなかったので、正直びっくりです(笑)
本当にありがとうございました!!
これからもうんと精進して行きますので、今後ともよろしくお願いします!!



これを企画としてUPしたはいいけど、持って帰りたい人なんているんでしょうか?
嫌じゃなければどうぞお持ち帰り下さいませ。
でもいらないだろう…(笑)



しっかし、急いで書いたことバレバレだね…。
時間が無い事が悔やまれます!!<くぅ!!
お目汚し失礼しました〜☆

夕焼けセンチメンタル。




夕焼けちゃんのサイトで20000HIT企画をされていたのでいただいてきちゃいました。

カカシがっ カカシ〜〜もうイっちゃってますね〜
ナルトの方が大人にみえるわ(^_^;)
でもなんだかんだでナルちょをGETしてるんだから、ある意味恐ろしい男だわっっ

やってることは甘々のらぶらぶなのに夕焼けちゃんが書くとめらおもしろいっす。
これからも頑張って素敵なお話、書いてくださいね!




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