【 キス 】
「んっ、もうこんな時間だってばよ!!」
残り少なくなったマグカップのホットミルクをぐいっと飲み干して、ナルトはあわただしくソファから立ち上がった。
「えー?泊まっていけば?」
ナルトが立ち上がったかと思えば、その細い腕を瞬時に掴んで引き止めようとするカカシ。
「…や」
ジト目で拒絶され、内心どころかかなり傷付いたカカシは、不機嫌なオーラを隠そうともせず、「何で?」と尋ねた。
「だって!!俺が泊まったら先生絶対エッチな事するってば!!」
それがイヤなんだってーの!とナルトは手を振り解こうと必死になる。
「ふーん。じゃナルトは俺とするの、ホントはイヤなんだ…」
「なっ、そ、そーゆー訳じゃないけど…明日も任務あるんだし…///」
そう、カカシとエッチをすると、必ず無理を強いられる。
そのためナルトの細い腰は翌日ぎしぎしと悲鳴を上げるのだ。
だからエッチをするなら翌日の任務が休みの日と決めているのだが…。
この性欲の塊みたいな男・はたけカカシが休みの日の前のエッチで満足する訳がなかった。
本当なら毎日ナルトとやりたいのだが、流石にそれをしてしまうとナルトが壊れてしまいかねない。
「…じゃ、ナルトからキスしてくれたら諦めるよ」
「えっ?!」
顔を真っ赤にしてナルトはうろたえた。
キスはいつもカカシからしてきたから、自分ではしたことがないのだ。
ほらほらぁと、何処か嬉々としているカカシに、まぁ、キスで済むんなら…と考えてナルトはカカシの前に立つ。
目を閉じて、キスを待つカカシの顔を見て先生格好いいなぁ、なんて改めて思ってしまう。
そして形の良いカカシの唇に、自分のを重ねて…。
触れるだけのキス。
ふにゃっという感触に驚いて、ナルトはばっと身を引いてしまった。
「はい!したよ!!」
顔を真っ赤にしてそう宣言すると、あからさまに不満たらたらのカカシが「えー?今ので?」と逃げようとするナルトの腕を再び掴んだ。
「今のはー…ん〜、20点かな!はい、やりなおし〜」
「ええっ?!」
「ほら、俺がいつもやってるみたいにしてごらん?」
いつもやってるみたいに。
つまり…舌を入れて、絡めるというアレ。
「っ!!出来ないってば!!」
「じゃあこのまま泊まってく?」
「う゛っ…」
「ま!俺はどっちでもいいけどね〜」
「やるってば…」
蚊の鳴くような声でそう告げると、ナルトはカカシの肩に手を付いて、再び唇を重ねた。
先程のように触れるだけではなく、今度は押し付けるように唇を重ねる。
舌を使って、カカシの唇を割り開き、おずおずと舌を差し込む。
「ふ…」
ナルトの口から切ない溜息が漏れた。
(うわ…いっつもする一方だったけど…される側って…いいなぁv)
舌が触れる。
「っ!!」
びくっとしてナルトが逃げを打つが、その腰をカカシが引き寄せ、逃げる事を許さなかった。
いたずらにカカシの舌がナルトの舌を刺激する。
「っあ…ん…」
いつものキスを期待して、ナルトがくたりとカカシに身を任せる。
しかし、それだけでカカシは何もしてこなかった。
イツモミタイニシテゴラン?
目線だけで、そう言うのが分かった。
「…///」
ぎゅっと目を瞑ってナルトはカカシの舌に小さな舌を絡める。
稚拙な舌の動きにカカシは柄にもなく昂ぶられていくのが分かる。
「ふ…ぁ…」
くちゅりと濡れた音がナルトの扇情を煽る。
しかし煽られているのはナルトだけではない。
(やべ…)
想像以上に良すぎる。
堪らずカカシはナルトを抱き寄せると、その小さな舌を貪った。
「う…ンッ!!」
いきなり乱暴とも言える口付けをされて、ナルトはカカシの服を強く握り締めた。
カカシを見上げる格好なので、強く閉じた目尻から涙が零れた。
散々口腔を貪りながら、しかし名残惜しげにカカシはナルトの口を解放した。
「ぷは…っ」
はぁはぁと苦しそうに眉根を寄せてナルトは呼吸を取り入れる。
「ナルト…」
熱っぽい声がナルトの耳朶に響く。
未だ力の入らぬ身体がカカシの大きな手によって弄られる。
そして下半身へと手が伸ばされる。
「や…ッ!!やだぁ!!」
驚いて、突っ撥ねる腕。
「今のキスで感じた?」
「ちが…っ///」
「ちがわないよね?でも…俺もね、感じたよ?」
ほら、と未だカカシの服を強く握り締めているナルトの小さな手を自分の下半身へと導いた。
布越しでも分かるほど、昂ぶったソレがナルトの手の平に触れる。
「ね…?」
「センセ…も、キスで…か、感じたの…?」
「そうだよ…キスでこんなになったの、初めてだよ」
ナルトだから。
ナルトじゃなかったらこんな風にはならない。
「ね、ナルト…今日帰るの?」
クスクスと、意地の悪い笑みを浮かべてカカシは尋ねる。
答えなど分かってる癖に、とナルトがキッとカカシを睨むが、その表情すらカカシの興奮剤でしかない。
「〜〜〜っ、泊まってく///」
広いベッド。
小さな身体がシーツの波間に肢体をくねらせて、カカシを煽る。
恐らくは無意識であろう、その仕草。
「ナルト…」
身体中に花弁を散らしながら、カカシはうっとりと目を細めた。
大人でも、ましてや女性でもないこの少年に自分はどんどん狂わされていく。
セックスで誰かを愛おしむ事など今まであっただろうか?
大事に大事に、極力この少年が傷付かないように。
自分がこれほどまでに辛抱強くなれるとは思っていなかった。
そして、先程の稚拙極まりないキスでこんなに興奮する自分にも。
胸元から腹へ降りていくカカシの唇。
「っああっ!」
高い悲鳴が迸る。
カカシの指で散々弄られて、トロトロに蕩けていたナルト自身が、今度はカカシの口腔で弄ばれる。
立てた膝ががくがくと震え、髪に絡んだ指が時折強く引っ張る。
「や…っ、センセ…はなし…てぇ…!!っ、く…ぅ…ああんっ」
ナルトの抵抗も虚しく、カカシは追い上げとばかりに先端を強く吸った。
びくびくと身体が震えて、ナルトは果てた。
呼吸も整わないナルトの身体を反転させると、折れそうに細い腰を抱え、尻を突き出すような格好にさせる。
果てたばかりで力の入らぬナルトはぼんやりとカカシにされるがまま身を任せる。
しかし、双丘の狭間にある秘部にぬるりと熱いものが触れて、一気に正気を取り戻した。
「ひ…っ、や、やめてってばぁ!!」
ぬるぬるとするのは、恐らくナルトの放った精液であろう。
それを丹念に舌で解しつつ、塗りたくっていくカカシに、ナルトは力の入らぬ腕で上半身を支えるようにカカシを振り返った。
顔を真っ赤にして、目には朱を散らして、生理的嫌悪からか、はたまた羞恥からか、涙を流して、カカシを見詰める。
その仕草は非常に扇情的なのだが、カカシは内心歯を食い縛り、丹念にナルトの蕾を解していく。
嫌がるナルトを完全に無視して、行為に没頭する。
慣らさないと、幼いナルトの事である。
カカシの欲望を受け入れられるとは考えにくい。
だから、嫌がるナルトを無視して舌と指を使って充分受け入れられる態勢を作ってやるのだ。
そうする内にナルトの声からもただ嫌がるだけではなく、切ないような吐息のようなものが混じり始める。
「く…はぁ…ああ…やぁ……っ」
くちゅくちゅとわざと音を立てて、舌と指を動かす。
時折中を引っ掻くように指を曲げれば、驚いたように収縮して、カカシの指をくわえ込む。
「や…、せんせぇ…も…やだぁ…」
「嫌?ナルトのここは…もっとって言って俺の指咥えてるよ?」
確かにソコはひくひくと収斂を繰り返していた。
「や…も…おかしく…なるっ!!」
出し入れをするカカシの指に合わせて、ゆらゆらと腰を動かすナルトに、カカシも我慢の限界を知る。
「ナルト…一緒にオカシクなろ…?」
そう言うとカカシは今しがたまで指を咥えていたソコにゆっくりと自身を宛がった。
唾液とナルトの精液で滑りの良くなったソコは容易くカカシを受け入れた。
「あああああんっ!!」
痛いようなむず痒いような、そんな衝撃にナルトは啼いた。
「くは…っ、ナルト…」
ずっ、と奥まで自身を滑らせていく。
絡みつくようなソコにカカシは全てを納める。
「は……っ、ああ……センセェ…っ!!」
「動く…よ?」
聞くというよりは宣言。
カカシはナルトの腰を掴むと、ゆっくりと動き始めた。
ずるりと抜けていく感覚にナルトの背が震える。
擦られて、奥を突かれて。
いつの間にかナルトも腰を振り、カカシを離すまいと内側から締め付ける。
そんな様子についに耐えられなくなったカカシは激しく腰を打ちつけた。
「ひゃああんっ!!ああ…あっ、センセ…ダメ…ダメ…ッ、っはあ…もっ…とゆっくり…っ!」
突然の衝撃にナルトは哀願する。
が、
「スマン…無理…」
短く謝り、覆い被さるようにして、腰を動かし続けるカカシ。
せめてもの慰め、と言わんばかりに髪や、耳に口付けを落として。
ナルトの小さな欲望に手を回して、激しく扱き、追い上げる。
「ひぁ…ぅあ…ン…センセ…キ、キスして…ッ?」
辛いだろうに、首をこちらに向けて可愛いおねだり。
カカシは貪るように、赤い唇に吸い付く。
求めているのは果たしてどちらの方なのか?
ぐちゅぐちゅと上からも下からも濡れた卑猥な音を立てながら、ほとんど同時に二人は果てた。
「そーいやナルトのファーストキスってサスケだっけ?」
情事の後片付けを済ませて、二人で風呂に入り、真新しいシーツの上でごろごろしていた時、唐突にカカシが尋ねた。
忘れてたのにと嫌そうな顔でカカシを睨めば、言った本人もわずかに殺気立っていて。
「そーだけど?」
わざと平然としてそう言うと、
「すっげーくやしい…」
本気で悔しがっているカカシに、ナルトはぷっと吹き出した。
「ナルトの初めては全部俺がなりたかったのに…」
くそ、あの餓鬼…マジ殺すか?と声には出さずに考えるカカシ。
「センセーってば子供みたいだってばよ!!」
「子供でも何でもいいからそう思ったんだよ…悪い?」
「あはは!!でも、キモチイイキスは先生が初めてだってば…///」
言ってナルトは赤面して、枕に顔を埋めた。
そんなナルトにカカシは嬉しさ全開でナルトをぎゅっと抱き締めた。
「ナルト〜〜〜vvv」
「ぐわっ!!ちょ…苦しいってば!!そーいや先生のファーストキスは何時だったの?」
思いもかけないナルトからの質問でカカシはしばらく考え込む。
「ん〜〜〜…忘れた…」
ナルトと出会う前、任務やプライベートで女を抱く事があったが、その女の数ほど求められればキスをした。
「けど、キスしてほしいって思ったのはナルトだけだし、キモチイイキスもナルトが初めてだよ…」
そう言ってカカシはまだ赤い顔のナルトにキスをした。
【 オチマイ 】
久々に書いたカカナルエロ小説v
遅くなりましたが6000hitの企画&憧れの7000hitということで、お持ち帰りOKでCHUv
…持ってってくれる人いるのかしら??
裏だし!!
ま…まぁ持ってってやらぁという心優しい方は掲示板に一言でもいいので書いてって下さいv
それでは〜♪
夕焼けセンチメンタル
夕焼けさまのカカナル小説はとってもとってもステキでらぶらぶで、もう大好きですー!
「キス」なのにこんな濃厚(?)なエロが読めるとはっ(笑)
最後にキスをおねだりするナルちょがめっちゃカワユイですよね〜vvv
こんなかわゆいナルト相手にカカシってば一発で足りる?(笑)←いいや、絶対無理!
あぁ、私もナルトを襲い隊(>_<)
夕焼けさま、ステキなカカナル、ありがとうございました〜(^.^)/~~~
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