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除夜の鐘をぼんやりと聞きながら。 「あ・・・除夜の鐘だってば・・・」 どこかうっとりとした様子でナルトが呟く。 カカシの胸に顔を乗せるようにして二人でベッドに転がっている。 勿論二人は一糸も纏っておらず、しかもついさっきまで情事に耽っていたと分かる乱れようである。 ナルトの雪のように白い肌には薄紅の可憐な花弁が散っていて、それを確かめるようにカカシは指を這わせている。 そうしている内に、除夜の鐘も鳴り止み、静かに年が越えて行った。 ナルトはいきなり身体をがばっと起こすと、カカシの顔を見詰め、極上の笑みを浮かべ、 「先生、明けましておめでとうだってばよv」 と、新年の挨拶をした。 「えへへ・・・俺ってば誰かと年越した事なくてさ・・・何か嬉しいってば!」 はにかむように言って、ナルトは再びカカシの胸に顔を摺り寄せる。 一方カカシはこの上ない幸せに浸っていた。 カカシとて、こんなに幸せな新年を迎えた事は未だ嘗てないのだ。 愛する人と一緒に新たなる年を迎える幸福は何物にも変えがたい。 ゆっくりと鐘が鳴り響く。 除夜の鐘は人間の煩悩を浄化するらしいが、今のカカシは穢れを浄化するどころかますます酷く煩悩が育っているという状況だった。 (ナルトォ〜〜〜vv何て可愛いんだっ!!) カカシ、言葉より先に身体が動く。 力任せにナルトを抱き締め、身に余る幸福をじっくりゆっくりと噛み締めていた。 「ちょ・・・せんせ・・・っ、苦しいってば・・・!」 ナルトは苦しさに耐え切れず、カカシの背中を叩いた。 そうしてやっと腕の力を緩めるカカシ。 しかし、ナルトは腕の中に閉じ込めたまま、ほんの少しだけナルトが身動きできるくらいしか腕の力を抜かない。 「もう!いきなり何するんだってばよ!!」 当然の猛抗議。 「ゴメンゴメン。あんまりナルトが可愛いからついv」 蕩けそうな笑顔でカカシが言う。 その顔を見て、ナルトは怒る気力も失せ、むしろ気恥ずかしいような気になる。 「俺もナルトと一緒に新年を迎えられて嬉しいよ」 「・・・ホントに・・・?」 「当たり前だろ?来年も再来年もずっとナルトと一緒に新年を迎えられたらすごく嬉しいよ」 そう言うとカカシはナルトの愛らしい唇にちゅっと口付けた。 ナルトは突然の事に普段から大きな目を、更に大きく見開いた。 が、それも束の間の事で、カカシに与えられる甘い唇をうっとりと享受する。 カカシがナルトの唇の輪郭を確かめるように舌でなぞれば、ナルトは条件反射で薄く唇を開いた。 舌が口腔に侵入してくる。 カカシは、深くナルトの小さな舌を貪った。 「・・・ん・・・ぅ・・・、ふ・・・っ」 その乱暴とも取れる舌の動きにナルトは苦しそうに、けれど甘えたような啼き声を漏らす。 そのまま覆い被さるようにナルトを組み敷くカカシ。 互いの口腔で混ざり合う唾液を、思う様流し込み、そしてまた味わう。 角度を変える度、ナルトの口の端から透明な露が弧を描き、零れ落ちて行く。 カカシは一旦唇を離すと、その軌跡を逆に辿るように舌を這わせる。 「ア・・・」 「・・・ナルト・・・」 カカシがナルトの名を愛しそうに呟く。 「・・・言い忘れたけど・・・明けましておめでとう・・・」 顔中に優しいキスを落とし、耳元に近付いた時、囁く様にカカシが言った。 明らかに欲情している濡れた声で囁かれて、ナルトの身体がびくりと震えた。 「新しい年に、初めてキスしたのがナルトですごく嬉しいよ・・・」 「ん・・・俺も新しい年に初めてキスしたのが・・・カカシ先生で・・・嬉しいってば・・・///」 頬をほんのりとピンク色に染めて、ナルトが呟く。 カカシを見上げる瞳も、潤んで海のようだった。 「ね・・・ナルト・・・エッチしよっか・・・?」 低く、甘い声。 先程まで激しい情事を交わしていたにも関わらず、ナルトはズンと腰が疼くような感覚に囚われる。 「・・・だ・・・だって・・・さっきまで・・・///」 ナルトは抗議するように呟く。 「ん〜、ナルトがさ、あーんまり可愛い事言うから俺我慢出来なくなっちゃったv」 それを証明するかのようにカカシは、ナルトの下半身に昂ぶりつつある自身を押し付ける。 びくりと身体を強張らせてナルトは一瞬腰を引き、逃げを打つ。 しかし、カカシはそれを許すような男ではない。 カカシはナルトの細い腰を引き寄せると、今度は強く下半身を押し付けた。 「・・・ナルトのも大きくなってるよ?」 くすくすと楽しそうにカカシが言う。 「だ・・・だって・・・先生が・・・///」 「俺のせい?・・・だったら責任取ってあげるよv」 にやりと厭らしい笑みを浮かべるカカシ。 ぺろりと口の端を舐め上げる仕草はドキリとするほどで、ナルトは思わず見蕩れてしまった。 すっかり油断していたナルトは愛らしい下肢を大きな手で包まれてから身を強張らせる。 そうして軽く上下に擦られて、カッと頬に赤みが差す。 「ア・・・アン・・・ッ」 思わず漏れた高い声に、ナルトは咄嗟に口元を手で覆った。 「・・・気持ちイイ?」 ナルトの反応を楽しみながらカカシが問う。 カカシの巧みな手淫に導かれながら、ナルトはぼんやりこくんと頷く。 それに気を良くしたカカシは愛しそうに指を絡め、手を動かす。 小さな性器が熱を持ち、硬度を増す。 「・・・は・・・ァ・・・ッ」 とろんと潤んだ瞳がうっとりとカカシを見詰める。 上気した頬にカカシは思わず口付けた。 マシュマロのような頬から、愛らしい小さな作りの鼻に唇を落として、愛らしい唇を奪う。 「あ・・・ん」 何度も唇を啄ばみながら、カカシは一層激しくナルトをかき立てる。 くちゅくちゅと粘着質な音が響き始める。 先端から零れ始めた先走りを塗り込めるようにカカシの手が動く。 ぴくぴくと面白いようにカカシの手の中で反応して、震える小さな性器。 その先端の窪みに堪った雫を抉るように指の腹で擦れば、ナルトは高く甘い声で鳴いた。 「ひゃああんっ、それ・・っ、やぁぁっ!」 ナルトはびくりと身体を強張らせて、突然訪れた吐精感に堪えた。 良すぎて嫌がる顔が壮絶に厭らしくて、カカシはごくんと喉を鳴らした。 「嫌なの?・・・じゃあ・・・」 カカシの指が離れた。 ナルトは中途半端な状態で投げ出され、驚愕の眼差しでカカシを見詰める。 しかし、そんなナルトを安心させるかのようにカカシはにっこりと笑った。 「ナルトは、こっちの方が素直になるからねぇvv」 「?」 ナルトはカカシの笑顔の意味を含みきれずに小首を傾げた。 そして次の瞬間、つぷんと蕾に異物が挿入される感覚に襲われた。 「あああぁぁっ!!」 痛みからくる叫びではない。 敏感になりすぎた体が無意識に発する叫びだ。 「さっきまでしてたから俺ので一杯だね・・・」 カカシは指を挿入したまま、ナルトの内襞を擦り上げる。 カカシがナルトの中に放ったもののお陰で、カカシが指を動かすたびに濡れた音が立ち始める。 カカシの指を咥えたままの蕾も、ほとんど抵抗を見せずにヒクヒクと蠢きながらどんどん飲み込んで行こうとする。 「ああ・・・ぅ・・・く・・・っ」 ゆるゆると指を掻き混ぜると、もどかしげにナルトの腰が揺れる。 濡れているお陰で痛みはほとんどなく、それどころか、もっと刺激を欲しているようだった。 そんなナルトの媚態を見て、カカシはほんの少し苦笑し、 「この分だったらもう入るね・・・」 と呟いたのだった。 「んん・・・っ、せんせぇ・・・来てぇ・・・っ」 そんな可愛いおねだりにカカシは自分の機嫌がよくなって行くのが分かった。 言われずとも、既に限界まで張り詰めていたカカシ自身はナルトの中に入りたくて仕方なかったのだ。 しかし、この男、人より少し・・・どころかかなり意地悪に出来ている。 ナルトの膝を担ぎ上げ、腰を抱え、後はぐっと押し入るだけの体勢を作って置きながら、入れる直前になってある事を思いついた。 「・・・?・・・先生?」 しっとりと濡れた蒼い瞳が不審そうに揺れる。 汗ばんだ額に柔らかな髪が張り付いて、それがやけに色っぽかったりする。 「ナルト、今度は自分で入れてご覧?」 そう言うが早いか、カカシはナルトを抱き起こすと、ナルトを自分の上に乗せた。 トロンと快感に酔い痴れていたナルトの頭は一瞬にして冷水を吹っ掛けたかのようにクリアになる。 自分で入れてご覧? ナルトは頭の中でカカシの言葉を反芻してみた。 ちらりと自分の尻に当たる熱い欲望をかえりみると、改めてその大きさに恐怖を覚えてしまった。 普段はしてもらっているから大きさを意識した事は余りなかったが、自分でするとなると、急に意識してしまい、恐ろしくなる。 (こ・・・こんなの・・・無理だってばよぉ〜!!) ちらりとカカシを見る。 もしかしたら助けてくれるかも知れないと期待を込めて。 しかし、カカシはそんなナルトの意図を読み取っているのか、静かに首を横に振る。 「俺が支えてて上げるからさ・・・」 そんな慰めとも言えないようなことを言って、カカシはさっそくナルトの細い腰を持ち上げ、身体を浮かせる。 ナルトは仕方ないと諦めたかのような溜息を付いて、いきり立つカカシを右手で支え持った。 「そう・・・そのままゆっくり腰を落としてご覧?」 どろどろに蕩けた入り口に、熱気を感じる。 確かめるように、ナルトは恐る恐る腰を落としていく。 「ア・・・ッ、アァ・・・」 ゾクゾクと背が戦慄く。 重力に従って落ちていく自分の身体。 その中を熱い塊がずるずると這い上がってくるような感覚にナルトは白い喉を仰け反らせた。 いつもよりリアルに感じられるカカシの存在にナルトは途中まで腰を落として、無理だと言うように首を横に振る。 カカシは仕方ないと言わんばかりの溜息を付いて、ナルトの腰を支え直すと、そのまま一気にナルトの腰を引き寄せた。 「っああああぁぁあん!!」 突然訪れた衝撃にナルトは一瞬眩暈を覚えた。 「・・・っ、ナルト・・・」 ナルトの中に全てを納め終えたカカシは、びくびくと収斂を繰り返すナルトの内壁を楽しむかのようにふぅと息を吐いた。 「ああ・・・やぁ・・・っ」 自分の一番深い所でカカシの存在を感じ取りながら、ナルトは生理的な涙を零す。 動いてもいないのに、質量を増して行くカカシにナルトは腰を浮かせて逃げようとする。 しかし、少しでも動けば中が擦れて、言いようのない感覚に囚われてしまう。 「何が嫌なの?」 カカシの指が膨張したままのナルト自身に絡みつく。 「・・・せんせ・・・の、中で・・・あぁっ・・・、お・・・おっきく・・・な・・・っ」 ナルトは拙い言葉で訳を言う。 眉を顰めて閉じた目蓋からはまだ涙が零れ落ちていた。 本気で嫌がっているのかは定かではないが、しかしナルトの言葉は全て、カカシを煽る結果に繋がった。 カカシはぺろりと口の端を舐めると、ナルトの細腰を掴み、上下に激しく動かし始めた。 「ひゃあああぁん!!」 「そんな可愛い事言われたら・・・堪んないねぇ・・・」 がくがくと揺すられる体。 ぱさぱさと蜂蜜色の髪が踊る。 「あっあっあっ・・・せ・・・せぇ・・・!!」 ナルトがカカシの首にしがみ付く。 めちゃくちゃに中を擦られて、嫌悪感が快感に摩り替わる。 もっとカカシを貪ろうとするかのように、ナルトの足がカカシの腰に絡みつく。 「ナルト・・・は・・・っ、今年もよろしく・・・ね・・・」 カカシは快感に濡れた声で優しく囁く。 「ん・・・はぁ・・・!!せんせ・・・、ずっと・・・好きでいてね・・・?」 ナルトもまた甘い声でカカシに約束を乞う。 「・・・当然・・・っ」 カカシはより深くナルトの中に自身を埋める。 「ああ・・・っ!!」 とうとうナルトは耐え切れず、カカシの腹に小さな欲望を吐き出した。 「・・・くっ・・・」 果てた瞬間、カカシは急激な締め付けに苛まれ、ナルトの中に熱い欲望を叩き付けたのだった。 新年。 明けましておめでとうございます。 昨年は色々ありましたが、この二人が出会った年でもありました。 今年も二人で一生懸命愛し合って行く所存。 皆さんにとっても、この二人にとっても良い一年でありますように・・・。 最後に、新年の挨拶がこの二人の濡れ場で失礼致しました。 【 終劇 】 font> |
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年越しエロですよ、皆さんvvv 竿納め&姫初めですよ〜〜 いったい何発犯ったんでしょうね、カカッテンテーは(ニヤリ) もう、カカナラーのツボをつきまくったセリフでまほらは新年早々萌え萌えです。 昨年は夕焼けちんとお知り愛になれてほんとにまほらはうれしかったです。 今年もよろしくお願いします<m(__)m> |
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