基本的にSFのつもりで書いてきて、リアリティを重視していたので、夢小説としては多少厳しい部分もあるかと思います。ご了承ください。
夢小説はファンタジーでロマンだ! 夢を見るための話だ! という方は読まないが吉。
世界設定のこと
・佐助達、話中の人物は世界の構造を知らないということ(「変光星」あとがき)の種明かし(07/07)
佐助の世界と主人公の世界は違った次元でほぼ重なっている状態です。本来なら接触はありえないのですが、偶然よりも稀な確率で二人は重なり合った部分に触れてしまいました。
なので、同じ名前の偉人でも違った生き様だし、物理法則も違っています。主人公の世界はほとんど我々の世界と同一で、織田・豊臣・徳川にその他戦国武将が乱立するようなBASARAの世界ではありません。
反対に、佐助の世界では人は身軽に飛んだり跳ねたりできるし、炎やら雷やら闇やらの属性や技を使うことができます。佐助が主人公の世界に落とされて忍術が使えなくなっていたのはそのためです。ついでにいうと馬と同じ速さで駆けたり、凧に飛び乗ることもできません。
片方の世界では存在が異分子であるため、世界はその異分子を弾いて元の状態に戻ろうとします。子供だった主人公はそれに耐えられるだけの体力がなかったために早々に戻りましたが、佐助の場合は大人かつ忍である点からある程度は耐える体力がありました。そこからさらに佐助は主人公との仲を深めていくことで異世界に融和していきかけるのですが、同時に、別次元上に同一の存在としてあることにはやはり無理があり、乖離が始まります。多重世界に身を置くことで、肉体に蓄積する疲労、精神に掛かる重圧の両方が負荷となり、それが主人公の世界で佐助が眠りがちになった原因です。当然のように元の世界の方が引力が強いわけです。
二人共が眠りを介して往来しているのは(主人公の場合は元の世界で眠ったままでしたが)、覚醒していると元の世界に存在しなくなるからという理由です。あくまで異世界での話にして、多重性に悩んだり時間の流れ方の違いに苦しんだりという部分を強調したかったのですが、あんまり巧くいかなかったような気がします……。
佐助のこと
・BASARAの世界で死んだ場合、もう片方の体が生きていたら目を覚ますのか?(07/07)
本来がBASARAの世界の人間なので、そちらで死んでしまえば終わりです。もし主人公の世界で生きていても、同時に息を引き取ります。
普通は一度しかない人生ですから、その辺シビアです。
・もう二度と目覚めないのか? こちら側の体はどうなるのか?(07/07)
主人公の世界で二度と目覚めることはありません。普通の人間と同じく、放っておけば腐敗していずれ白骨になってしまいます。佐助だけが特別なわけではなく、主人公もかつて同じ経験をしているので、佐助の世界にはもしかすると少女の白骨が残っているかもしれません。
主人公のこと
・もう佐助に会えないのか?(07/07)
元々接触があってはならない二人が天文学的確率で出会っているので、佐助と再会することはありえません。
例えるなら、外国の大都市の繁華街で、これまた外国人旅行客とちらっと視線が合ったとして、その人物と一生のうちにもう一度会えるか、というようなものです。
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