「さすけーちゅー」
「はいはい、ちゅー。ちゃんは甘えたさんだね」
「んん。もっかいー」
「仰せのままに、お姫さま」
「くるしゅうないぞー! ふふふ」
「もったいないお言葉ー! ってな」
「もっかいちゅー」
「はぁい」




「……真田、ありゃなんだい?」
「見るな構うな邪魔をするな。鉄則でござる。――ゴールデンウィークに帰省できなかった殿が大層疲れているのでござる。新兵がよく罹る病とでもいったところでござろうか」
「その心は?」
「慣れぬ環境での自活に学校では見知らぬ者ばかり。佐助や某、かすが殿のように多少は気の置けぬ者がいるとはいえ、新生活は全くの光ばかりではないということでござる」
「もしかして、五月病になりかかってんのかい?」
「うむ。殿はまだアルバイトもできていない状態で帰省するのは家族に悪いと思っているようでござる。しばらくは佐助に任せておけば問題はなかろうかと」
「それは杞憂だと思うけどなあ。家族ってのはいつも顔見せてもらいたがってるもんだよ。俺が言うんだから間違いないね。……でも、なんかあの二人、いいよね。猿飛はちゃんがすっごく好きで、ちゃんも猿飛のことが好きなんだって傍から見てても判るしさ」
「いや……、某には依存の一歩手前のような気がしてならぬでござる」
「依存? そうかなあ?」
「某の勘違いであればよいのでござるが。して、前田殿はどうしてここがお判りに?」
「ああ、上田の武田道場行ったらおっさんも真田もいなかったから、こっちの道場教えてもらってさ。武田のおっさんとこでしばらく居させてもらったんだよ。その後、上杉の先生のところにも顔出して、」
「訊いた某がバカだったでござる」
「年下に言われると結構傷付くなあ……」









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2010/05/07
ベッタベタの二人と、運悪く居合わせてしまった真田と慶次。
真田は空気を読んで自主トレに行こうとしてたのに慶次が押し掛けてきたもんだから佐助の代わりに水道水を出したとこ。つまりさっさと帰れ。
よしわたり



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