オクラ太郎:毛利、犬:利家、猿:豊臣(調教師:竹中)、雉:まつ
山へ芝刈りに行く魔王:織田、川へ洗濯に行く帰蝶:お濃
鬼:長曾我部、遊びに来ていた人:慶次、遊びに来ていた人その二:伊達、連れ帰りに来た人:片倉
キビ団子を作る人:
ある日、川へ洗濯に行っていた帰蝶はどんぶらこどんぶらこと大きなオクラに乗って涼しい顔で川を下ってくる毛利に出くわす。無視して洗濯をしていたところ、目の前でオクラは止まり(原理は不明)「我は毛利元就。日輪の申し子ぞ」と訳の分らぬことを言い……(略)……。魔王の居城である安土城に単身乗り込み、鬼退治をするなどと言い……(略)……魔王は「フハハハハ! おもしろい! やってみせよ」と適当に返事をする。怖ろしそうに見えるが、素なので気にしなくてもいい。
はキビともち米を一俵ずつ背負わされ(途中から利家が代わってくれる)、臼と杵を抱えて(同じく豊臣)、毛利の為にキビ団子を作らされる。オクラ太郎を拾った魔王夫妻の城下に住む女の子。運悪く旅立ちの時に近くを歩いていたため、最初の駒に命じられる。明智が気持ち悪い。
飢えて倒れていた利家を憐れんでキビ団子を差し出したところ、一飯の恩を返すと言って同行してくれた。毛利は鬼を退治に行くのに使える駒だと思っているが、利家的には断じて毛利の為ではない。
四国を平定せんとする豊臣とその軍師にキビ団子で船に乗せてもらうよう交渉しに行かされる。軍船に乗せてもらうって……しかもお代はキビ団子って……と言い返すこともできずに正直に竹中に話す。鼻で笑われる。利家がキビ団子のうまさを熱く語る。豊臣が一つ食べる。毛利はキビ団子で猿と調教師と船を手に入れた。
犬千代様を追い掛けてきたまつ。「某はここまでだ……。元気でな」と涙で別れを惜しむと利家。ちょっともらい泣きしそうになっている豊臣。餞別にとキビ団子を渡すと、利家はまつにもおいしさを熱弁。まつも食べる。「まあ! このようにおいしいキビ団子は初めてにござりまする!」まつ感動。
竹中が情報をキャッチ。「どうやら、慶次君が四国へ遊びに行っているみたいだよ」まつが加わる。この時点で毛利が話の中心から外れていることに気付き焦り始めるも、時すでに遅し。船の甲板でちょっとたそがれてみる毛利。キビ団子を差し出されて食べる。文句を言いたいが旨いので黙っておく。
「ようこそ鬼ヶ島へ! 大勢のお客さんだな、歓迎するぜ!」長曾我部登場。「日輪の威光を以て殲滅せん!」「四国は我が下に置く!」「瀬戸海の価値は君達海賊風情には判らないだろうね」「慶次、帰っていらっしゃい!」「そうだぞ、慶次!」全員が全員バラバラのことを言う。小さくなる。鬼退治って聞いてたけど魔王本人が出てきたらよかったんじゃ……とこっそり思う。
「……まとまりのねぇ野郎共だな」「げっ! 利にまつ姉ちゃん!」「♪〜 なんかのPartyか!?」「政宗様! 厄介事に首を突っ込まれますな!」こっちもこっちでまとまりがない。
武将同士でバーローズ的展開に。数が不公平だからとなぜか鬼側に。おいしいキビ団子(と)が鬼の手に! オクラ太郎側、ここで初めて一致団結というものを知る。
勝負あり! オクラ太郎勝利。結局はキビ団子を作らされる。勝っても負けても同じ結果だったような気がした。一件落着。
豊臣は軍船を退けた(キビ団子の力で)。慶次は利家とまつに連れ帰られた(キビ団子の力で)。伊達は片倉さんに連れ帰られた(キビ団子のt(ry)。長曾我部は当たり障りのない普通のお宝を出してきた(k(ry)。オクラ太郎、魔王夫妻の許へ凱旋。しかし、そこに二人はいなかった……!
「二人は預かった。返してほしくば鬼の許から手に入れた宝を持って来い 松永久秀」
おのれ松永、許さぬ……! もういいよね、と帰ろうとした再びキビともち米、臼と杵を持たされてお伴させられる。
そんなオクラ太郎の物語。
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2010/03/20
よしわたり