「ねえ」
「んー?」
「どっか出かけるんじゃなかったの」
「んー」
「着替えてないってどういうことよ」
「あーもう雨が降ってるから中止。ざあざあ降りじゃない、こんなんじゃ外に出られない」
「……それ、ここまで来た俺様に対する暴言だよねー」
「あ、そっか。ごめん。まあ、ゆっくりしていってね!」
「うわーそれムカツク。いいよ、ベッドで寝ちゃうもんね」
「どうぞー」
「なーにが『どうぞー』だよ、ちゃんも一緒に寝るに決まってるでしょ」
「ええ?」
「あったりまえじゃん、寝るの」
「いやいやいやいや、朝だからね。佐助さん、朝ですからね」
「関係ないよもう。買い物行きたいっていう可愛い可愛い彼女のお願いに迎えに来てみたら当の本人にやる気は全くないし、そりゃー俺様だって鬱憤の一つや二つや三つや四つは溜まるって」
「しょーがないな、着替えてくるから待っててよ」
「もういいって。ほらどうせ寝巻きのままなんだしそのまま寝たっていいでしょ? 俺の着替え出してー」
「うっわもう服脱いでる……。お巡りさん、変態がここにいますー」
「そこのタンスの引出しの一番下、俺様の引き出しにしてあるから。適当なの見繕って」
「ちょっと、いつの間に! うわ、本当だ! なんて図々しい人!」
「早くしてよ、寒いんだから」
「……はい」
「なんでじっと見てんの」
「え、あ、うん。佐助って細身でスッとした体つきだなあ、と思って。うん。なのに筋肉はしっかりついてるのが不思議」
「ちょ、くすぐったい! うへぁ! 変なトコ触んないで! 撫でないで! お巡りさーん変態がここにもいまーす!」
「いいじゃない、減るもんじゃないんだから。いいなあ、羨ましいなあ。きれい」
「……あんまり誉められてもね、嬉しくないって……。あ、誘ってる? ね、抱きついてー」
「えい!」
「ぐうっ! 抱きつくじゃなくて、タックルじゃん。あは、でもいいねえ、この眺め」
「はい?」
「へへー、騎乗位? このままやっちゃう?」
「わ、や、そんなつもりじゃないって! いやいや、腰から手を放してください佐助さん」
ちゃーん、今日はしっかり休もうねー」
「休めないって、絶対! やだ、佐助放して! ふわっ、急に抱き上げないで!」
「あはー、もう遅いよ。さて、アレどこ置いたっけな」
「うっそ、そんなもんまでウチに置いてるの!?」
「だって、ないと困るじゃん? ねー?」
「破廉恥でござるー!」
「はいはい、旦那の真似してもダーメ。恥ずかしがるのもまた可愛いねえ。ほら、手どけてよー」
「や、やだ! 今日は朝からしっかりとお出かけの計画をですね、」
「雨が降ってるから中止でしょ。だからさあ、あはー、一緒に楽しもうよ、いちにち」
「あーもう誰かぁ……」
「誰も来ません! 携帯も切っておきました!」
「用意周到な男っ!」
「へへ、諦めな」
「それでも私は佐助に弱いのでした……」
「ま、ゆるーくいこうよ」
「絶対嘘!」
「あはー」









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2008/10/15
2011/06/12 訂正
梅雨の時期は休みの予定がしょっちゅうダメになっていけませんね。そんでもってゴロゴロしたくなっていけませんね。
よしわたり



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