『教えて!銀さん IN 万事屋 3』(後半戦)〜そして乱交へ〜
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※前回までのあらすじ
「この世に邪悪がはびこるとき、必ずや現れるという希望の闘士”聖侍士(セイント)”。
その伝説の「聖侍士」が現代によみがえった。廻船問屋・愚裸亜怒屋の後継者として育てられたアテナ・城戸沙織。
そこへ集う青銅聖侍士(ブロンズセイント)たち……」
「って何の漫画のナレーションですか銀さァァァァンンッッ!!」
人間、逃避したくなると違う世界の入り口を探すものらしい。
……なんやかんやで、銀さんの四時間目が幕を開けた……って、もう一回言うけど何で四時間目?
全裸になった九兵衛さんとさっちゃんさんが布団の上、膝立ちになって向かい合う。
ちょっと貧乳気味で小柄の九兵衛さんと、大柄で胸もお尻もボン!のさっちゃんさん。
さっちゃんさんの裸を見るのは二度目だけど、……やらしい身体してるよなあの人……。男好きするっていうか。
九兵衛さんの身体はまだ大人になりきってないっていうんだろうか。
幼さが残っててそれがまたいけなさを感じさせて……って僕は評論家か。
「ところで銀さん、なんで僕までいなきゃいけないんですかっ。僕何もしないんだから関係ないでしょっ」
「……新八ィ、男に必要なのはなァ、ズバリ悪友と共犯者だ」
「僕、共犯者なんですね……」
「わかってんなら黙って正座しとけ。ティッシュが切れたら買いに走る位の雑用はしてもらうだろうからよっ。
それに……この重たい空気がわからんお前じゃないだろう? この空気、俺の心臓には負担が掛かりすぎる……
今の俺の心臓は三杉君の心臓並みにやばいんだ」
「大丈夫です三杉君の心臓は治りましたから」
「マジでか」
確かに銀さん一人でこの中でいるのが苦しいのは分かる。
僕も口止め料としてお金を貰うわけだから、いなきゃいけないだろっていうのは分かる気もするんだけど……。
「じゃあ、始めるわね。銀さんの出番になったら呼ぶわ」
さっちゃんさんがこちらに目配せをして、レズプレイが始まった……。
「ん、」
「……ン」
わ。二人がキスしてる。当たり前の様に。しかも何だよあれ確実に舌入ってるよ。
大人のキスだよ。慣れてるよ九兵衛さんも。
キスしながらお互いに胸を弄り合ってる。さっちゃんさんの掌にすっぽり収まる九兵衛さんの小さな胸。
九兵衛さんの手に余るさっちゃんさんの胸。……コントラスト?
「おー、こりゃすげぇな……DVDよりすげえよ。やっぱアイツも女だったんだなぁ」
「九兵衛さんですか? そうですね……」
銀さんの言うとおりだ。頭では九兵衛さんが女だって分かってた筈なのに、女性らしい格好も見たことがあるのになぁ。
女の体つき。明らかに男とは違う。穢れたバベルの塔もない。
ん、なんて甘ったるい声もやっぱり女の人の声だ。普段の声は意識して低めに話してるんだろうな。
二人の胸を弄り合うつきが段々やらしくなってくる。
「ぁ、ァ、…」「ッ、……う」
声が乱れてきた。キスだけでメロメロですか。
先に我慢できなくなったのはさっちゃんさんだ。
さっちゃんさんは枕元のローションのボトル(※九兵衛さん持参)を開け、九兵衛さんの腕に、胸に、垂らす。
そしてその腕に跨って腰を前後に……。
「あ、あ、ア、気持ちい、アぁ……!」
さっちゃんさん、善がってます。すんごい善がってます。
「昔姉上が登り棒から降りるときによくあんな顔してたような気が……」
「お前そりゃーお妙は登り棒が気持ちよかったんだよ。性的な意味で」
そうなのか……アレは姉上の感じてる顔だったのか。言わなきゃ良かった。
さっちゃんさんは善がりながらローション塗れの九兵衛さんの乳首をつまんでいじいじしてる。
そしたら九兵衛さんも「あ、ぅ……あっ……!」って。
さっちゃんさんの腰つきはやらしくて、どんどん激しくなっていく。
グチグチ、ローションだか愛液だかがまじった粘った音がしてる。
その上九兵衛さんの胸への攻めも激しくなっていく。
流石くのいち、慣れた手つきで九兵衛さんの小さな胸を愛撫している。
……実況してる僕がなぜか落ち着かなくなってくる……。
「覚えとけ新八ぃ、胸は小さめのほうが感度はいいらしいぞ」
「え、そうなんですか?」
「ああ、小さめのほうが母乳もよく出るらしい。まぁさっちゃんはでっかくても感度グンバツだけどぉ」
だから最後はのろけかよっ。グンバツって古っ。
「やぁ、ん、あ、あ、」
「ッあ……ああ、は、」
まさかいきなりこのまま二人ともイっちゃう?って思ったら、二人はどちらからともなく布団に倒れこんだ。
さっちゃんさんがすぐさま上になって、九兵衛さんの胸に吸い付いた。
ぢゅ、って音をさせながら吸い上げてる。
「ふぁあ、あ、あん、」
九兵衛さんが喘いでる。小さいほうが感じる、か……なるほど。
さっちゃんさんはローション塗れの九兵衛さんの身体に自分の胸を押し当てて、おっぱいマッサージだ。
「わ……すご……」
腰を激しくくねらせながら、九兵衛さんの身体を上下に動く。
……この間のさっちゃんさんの胸の感触を思い出す。
すんごく柔らかくて気持ちよかったっけ。あれで全身マッサージ、しかもローションでヌルヌルとか……。
……僕もちょっとやって欲しかったり……羨ましかったり……ラジバンダリ……。
「ぁうっ…、あ、い、……」
「んふ、気持ちいい? 九兵衛さん」
「……い……いい、」
やがてさっちゃんさんの片手が九兵衛さんの股に。……こないだ僕や銀さんがやったみたいに、
くちくち、九兵衛さんのアソコを指でいじってる。
「アソコ触ってますね」
「新八ぃ、今時アソコとか言うんじゃねえよ。お前中学生か? 男ならストレートにマンコといえマンコと。
恥ずかしいならぼかしてマンコカパックと言え」
「いやぼかしてませんけどそれ……」
聞き覚えのある音がする。九兵衛さんのマン……もとい、膣口(この言葉を忘れてた)から愛液が溢れてるんだ。
「ひッ・あ、いや……ぁあッ、すご……んやぁッ…!」
九兵衛さんはかぶりを振りながら感じて喘いでのけぞってる。
「パッつぁんよぉ、すんげーなあオイ……」
「ですね……僕、レズってもうちょっとこー、お花畑でお姉様アハハウフフ的なぽんわりしたものを想像してたんですが」
「そら違ぇよ。カラオケのイメージ映像じゃねえんだぞお前。女ってのはよぉ、
男と違って形のあるものを出したらそれで終わりじゃないからな。
何回でもイけるし、それ以前に男より深く感じる。どこまでも貪欲な生き物だよ。ましてやそれが二人絡み合ってみろ」
「はぁ」
大きく開いた九兵衛さんの女性器。さっちゃんさんより毛は薄めでっていうか殆ど生えてない?
わ。だから全部丸見えだ。
「んふ、九兵衛さんってやらしいのね。さっきも思ったわ。なにもしてないのクリちゃんこーんなになってるんだもの、ほぉら」
僕たちに見えるように、さっちゃんさんが脇に移動して九兵衛さんのそれを開いた。
なんかすごいヌラヌラしてる……蠢いてる。さっちゃんさんよりちょっと色は薄いかな?
「おーおー、でけークリトリスしてんなぁお前」思わず銀さんが身を乗り出して言った。野次ってるおっさんですか。
「ッ、言うなッ……!」九兵衛さんはすごく恥ずかしそうだ。
銀さんが、「新八ィアレ見てみろ、剥いてないのに顔出してんぞ」と指差す。
「え、そうなんですか」
あ、確かに。しかもこの間のさっちゃんさんのより、明らかに大きい。
「やらしーねぇ、お前。自分でいッつも剥いてしょっちゅういじってんだろ? だからそんなにでっかくなるんだよ」
銀さんがニヤニヤしながら言うと、九兵衛さんは顔を真っ赤にしてかぶりを振った。
「いっ……いつもじゃないッ!……時々、だ」
「へぇ、剥いていじってるのは否定しねーんだ」
「……ッ、」
わ。銀さんのやらしい誘導尋問成功だ。
「ダメよ銀さん、いじめちゃあ。折角感じてるのに」
さっちゃんさんは、その……むき出しのクリトリスに……顔を近づけ、長い舌でぺろッと舐めた。
「アッ・アアアアッ!!!」
九兵衛さんがビクっと跳ねた。あんな小さい場所なのに、そんな感じるんだ。……改めてすごい場所だ。
さっちゃんさんは舐め方を色々と変えながら、九兵衛さんのクリトリスに執着する。
たまにさっちゃんさんの舌が膣口に入り、軽くいじめてからまたクリトリスに戻る。
さっちゃんさんは僕らにその光景が見えるようにわざと少し顔をずらしてやっている。
見られているってことに九兵衛さんはどんな気分なんだろう。いつも自分ひとりでやるのとは……絶対、違うよな……。
「クリにフェラしてるみたいじゃねえか、さっちゃん」
「だって、こんな舐め甲斐があるのってあんまりないんだもの」
さっちゃさんは九兵衛さんを攻めながらも、自分のマンコカ……違う、女性器もいじっている。
――やらしい。すんごいやらしい光景だ。
逃げなくて良かった、とちょっと思ったり……銀さんありがとうって感謝したり……
「ラジバンダリ」
「銀さん僕の心の中勝手に読まないで下さい」
……などとしょうも無いやり取りをしていたら。
「さ、そろそろ大丈夫かしら」
さっちゃんさんが九兵衛さんの上から退いた。
布団の上の九兵衛さんはハッ、ハッ、と走った後の犬みたいに荒い呼吸をしている。
「今にもイきそうよ、九兵衛さん。銀さんの手間は最小限にしたし、これだけ限界ギリギリなら、投げ飛ばすことも無いと思うわ」
さっちゃんさんは九兵衛さんの身体を裏返し、正座したまま前に倒れこんだような体勢にさせる。
お尻が自然と少し浮き上がる。最後にさっちゃんさんは九兵衛さんの両手を腰紐で縛った。
「横からのアングルがいいかしら? 新八君、これでいい?」
「あ、いや……なんでもいいです」
さっちゃんさんは僕に見えるようにと布団ごと九十度回転させる。
……もうショーですよこれ。完全にショーですよ。
「んーじゃあ俺ちょっと行ってくるわ、パッっあん」
銀さんはだるそうに言うと、戸棚からコンドームの箱を出してきて一つとり、包装を破った。
ごそごそとズボンから(しかもしっかりと勃起した)バベルの塔を取り出す。
「流石に生はやばいだろ? ホラ新八、付け方実演してやるから見ろ。こー、精液溜まりをつまんでだな」
「……いや、見たくないんでいいです! 見せないで下さい!」
なに人の目の前でチンチンにコンドームつける実演してんだよこの人は!
「付け方くらい覚えとけ、いつ本番する羽目になるかわかんねえんだからよ」
「いや、暫くその予定はないからいいです……僕の初めてはお通ちゃんって決めてますから」
「………」
銀さんは何故か哀れむような顔になった。可哀想なものを見るような目? ……なにその顔。
「……新八ぃ、悪いこたぁ言わねぇからそういう夢は捨てちまえ……」
「ひっ、人の夢にケチつけないで下さいッ。糖分王になる夢よりましですっ」
なんなんだよあの人っ。自分だってお通ちゃんの同人誌オカズにしたり、結野アナの下着のラインが見えたとか
喜んだりあんなDVD買ったりしたくせにっ。
「んじゃ、4時間目始めるぞ。『男の身体』、スタート」
銀さんはそう言うと、九兵衛さんの上に覆いかぶさった。
「おっし、入れちまうからな。張り型と本物とどっちが良いか、自分の身体で判断しろよ?」
「……わかった……」
銀さん、あんなに面倒くさそうにしてたのに、三杉君の心臓なんていってたのに、いざとなったらやる気満々じゃないか。
「ッ・あ・あ……!!」
九兵衛さんがのけぞった。
「お、入った入った。入ってるの分かるか? ン?」
「わ、わかるッ……入ってる……」
入ったのか。入ったのかこれ。入っちゃったのか。
……合併しちゃいました。銀さんと九兵衛さん。
そして銀さんは腰を動かし始めた。
最初はゆっくり、段々激しくなっていって、またゆっくりでまた激しく……。メリハリをつけてんだな。
「……あれが……本番」
僕は思わず唾を飲み込んだ。
九兵衛さんは「ハァッ、アッ、あっ、あ、あ、」と銀さんが腰を打ち付けるたびに可愛らしい声を上げている。
パン、パンて、打ち付ける音がする。音がするって本当だったんだ。
「どーだ、本物は? お前アレ……あの張り型でしょっちゅう一人上手やってたんだろ?
ぶっちゃけアレとコレとどっちがいい?」
ストレートに聞いてるよ銀さん。完全に悪い大人モードだよ。
「してた……してたけどっ、…こっち……が、いい……あ、あ゛、ッ」
「そっか、そりゃ光栄だ。どうだコレ? お前の妄想の通りだろ? ん? 野郎に組み敷かれて女扱いされてんだぜ?
ちっさいおっぱい可愛かったぜ? 気持ちいいだろ?」
「……ぁあ゛……っ、いいっ、きもち…い、いいいっ!!」
九兵衛さんの隻眼から涙がこぼれてる。
「俺もお前の中、すんげー気持ちいい。やらしいマンコしてんなぁ、キュウキュウ締め付けてくるじゃねえか」
「……うぅ……ぅ、こっちがいい……こっち、こっちが……ぁああっ……」
九兵衛さんも不自由な体勢のまま、腰をくねらせてる。
「……いい光景ね」
気がつくと、さっちゃんさんが僕の隣に座ってた。全裸で。
「あ、そ、そうですね……」
「新八君、食い入るように見てるわね。どぉ? 感想は」
「え……あの、なんていうか……すごいですよね……あはは」
「そうね、すごいわね。やっぱり九兵衛さん、男の人がいいみたいね。身体は正直だわ……あんなによがってる」
僕らの目の前では、銀さんと九兵衛さんが合併真っ最中だ。
九兵衛さんは呂律が回ってない。完全に感じてトロトロになっちゃってるんだあれ。
「いいなぁ」
さっちゃんさんが僕の手をそっと取る。
え。ちょっと。あの。
「さっちゃん、満足してないんだぞ?」
耳元でその。ちょっとハスキーかかった声で囁くとか。僕の腕におっぱいを押し付けるとか。
耳朶を齧るとか。
「目の前であんなにしてたら、当てられちゃうんだぞ」
「ッ……当てられるって……どういう……」
「どういうって、こういうことよ。大丈夫。銀さんには了解済みよ、新八君。童貞なのよね?」
「わ、」
僕はいきなり、さっちゃんさんに押し倒された。畳に押し付けられる。
「ヒッ……」
「ほーら、ここはもうガッチガチ。あら、袴に我慢汁染みてるわ?」
え、嘘。マジっすか。
「新八君、コレつけて、しましょ♪」
さっちゃんさんが僕の目の前に差し出したのは、……コンドーム。
銀さんの言葉がいきなり現実になりました。
嘘。お通ちゃん。僕の童貞はお通ちゃんに捧げるつもりでいたのに。嘘ォォォォォォ!!!!
「新八君の童貞、始末屋さっちゃんが頂戴仕りまーす」
「ちょ、ちょ!」
あっさり、袴と下着を下ろされ、ガッチガチの僕のバベルの塔にさっちゃんさんが手際よくコンドームを被せた。
そしてさっちゃんさんが跨って……
「お・お・…ぉ」
何コレ。この締め付け。何この暖かさ。柔らかさ。何ですかコレ。
これが……女性の……中……。
さっちゃんさんがゆっくりと腰を落として……。
「……お……」
「ん、硬いわ……新八君」
「お・お・…………おおおおおおおおおおおおお…………オスマン……サンコン……」
いや。何言ってるんだ僕。
「……入っちゃった」
僕のバベルの塔、さっちゃんさんのマンコカパックの中に入っちゃいました。
その後のことはよく覚えてない。
さっちゃんさんが僕の上でひたすら腰を振ってた。おっぱいが目の前で揺れてた。触ってって言われて、
思いっきり揉んで、吸って、顔埋めて、パフパフしてもらった。
さっちゃんさんは一人で三回くらい、僕の上でイっちゃってた。
僕も気がついたら、出してた。
「……何コレ……なんで僕……童貞喪失しちゃってんの……」
拝啓、姉上様。
僕、童貞喪失しちゃいました。
……頭がボーっとする。
畳の上でバベルの塔丸出しで仰向けになったまま、僕は定まらない思考をなんとかしようと呻いた。
「あれ、もうこんな時間……」壁の時計はとっくに昼過ぎを指してた。
首を動かすと、部屋の隅で銀さんとさっちゃんさんが「ああん、銀さん、激しいッ」「ほら、もっと腰使えよ」とか
いいながらバックでやってた。
……何やってんだあの二人。結局自分らのプレイも織り込んでるじゃないか。
「九兵衛さん……は?」
重だるい身体をやっとの思いで起こすと、布団の上で全裸でうつぶせになっている九兵衛さんが視界に入った。
「九兵衛さん、大丈夫ですか……」
バベルの塔を仕舞って、僕は九兵衛さんに声を掛けた。
まだ九兵衛さんの息は荒い。全身に汗をかいてる。
「しん……新八君、……このことはお妙ちゃんには、……内緒だぞ」
「分かってますって、お風呂、今沸かしてきますから、あの二人はほっといて身体綺麗にしてください」
枕元には中身が入って口を括った使用済みコンドームが……ってオイ。ちょっとまてあの天パ。
この個数。何回九兵衛さんとヤったんだ。
「……随分やったんですね……」
「ああ、……僕は5回目までしか覚えていないけどな……でも、これでわかったし、満足もした。
無理な願いを聞いてくれて、本当にありがとう……」
「そうですか、いえ……僕はただ傍でいただけですから。九兵衛さんの悩みが解決できたのなら何よりです」
「僕はやっぱり、女の身体だ。心も、女の部分が自分で思っているよりも沢山ある」
九兵衛さんがフッと微笑んだ。
「時に、新八君」
「はい」
九兵衛さんが、僕の目の前に何かを差し出し……ってこれコンドームゥゥゥゥゥゥ!!!
「……しないか?」
「え゛」
「こんな機会も滅多にない。いい記念だ。聞けばついさっき、さっちゃん相手に童貞喪失したそうじゃないか」
「いや、あの」
「大丈夫だ、投げ飛ばしたりはしない。ほら、自分でつけるんだ」
「そーいうんじゃなくてッ! ちょ、待っ、待ってよコレェェェェ!!!」
――僕、九兵衛さんともやりました。
コンドーム、自分で付けられました。
今度はバックでやりました。
小さいおっぱいを揉みました。
銀さん真似してちょっと言葉でも攻めてみました。
まるで犯してるみたいですんごくゾクゾクしました。
最後はコンドームずっぽ抜けて、九兵衛さんのお尻の上に思いっきり出しました……。
「あー、茶が旨い」
「ほんと、日本人はお茶ですね……」
三時近くになって、漸く遅い昼ごはん。四人でお弁当を買って応接間で食べた。
……賢者タイムとはよく言ったもので、心にはズーン、と「俺やっちゃったよーやっちまったよー」的な重いものがある。
でもそれを乗り越えてこそ大人だ、一人前だ、と銀さんはあまりあてにならない励まし方をしてくれる。
本当姉上ごめんなさい……武家の跡取り息子ともあろうものが、こんなただれた童貞喪失をしてしまうなんて……。
しかも九兵衛さんともやっちゃいました……。姉上にばれたら多分殺される……。
ああ……お通ちゃんもごめんなさい……。
まだ何も知らないうぶなお通ちゃんとちょっとだけ知ってる僕でうぶな二人エッチ童貞処女喪失をしたかったのに……。
「そういえば、銀さん。私、ちょっと聞きたいんだけれど」
「あん? 何だよさっちゃん」
さっちゃんさんは湯飲みをテーブルに置くと、改まった。
「ねえ、どうしてさっき銀さん、四時間目って言ったの? どこで二時間目と三時間目を済ませてきたのかしら?」
「え゛っ」
「……あ。そういえばそれ、僕も気になってました」
僕も湯飲みを置いた。
そうそう。あれ、気になってたんだよな。なんで四時間目なんだろうって。
「いや、だからあの、ホラ昼飯前だったからさ、昼飯前っつったら四時間目なんだよ、うん、な?」
銀さん、あきらかになんか隠してる。汗ダラダラかいてるよ。言い訳がましいよ。
「ねぇ銀さん? なんでそんなに落ち着かないのかしら?」
さっちゃんさん……手にクナイが握られてる。あ。目が笑ってない。
「じゃあ僕はそろそろ失礼する。今日はありがとう」
「ちょ、待てよ! 俺を助けろよ!」
「九兵衛さん、お気をつけて。万事屋銀ちゃんのご利用ありがとうございましたー」
「お疲れ様九兵衛さん。また始末屋さっちゃんも利用してね」
「ああ、わかった。お妙ちゃんにも宜しく。では」
「ちょぉっ! お前俺を助けろぉぉぉ!」
九兵衛さんは不穏な空気を感じ取って、すがりつく銀さんを払いのけさっさと帰ってしまった。
「ね、銀さん? 助けろって、助けられなきゃいけないような理由でもあるの?」
「僕も聞きたいです、銀さん」
「はい新八君。クナイ。4つでいいかしら」
「あ、どうもです。さっちゃんさん」
二人で、銀さんの前に立つ。
さーて。日頃の鬱憤もついでに晴らさせてもらおうか。
「んなもん言えるわけねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!! 誰か助けてェェェェ!!!!!!!!」
(幕)
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