『獄楽島の悦楽』







獄楽島での合宿は佳境を迎えていた。
次々と課される修練はどれも前時代的なもので、無茶苦茶ともいえるものばかりだ。
続々と出る脱落者。力なきものはこの野球部には必要ない、これはふるい落としと棟梁は断言する。
今回の合宿の指導者である棟梁に対する反感は、誰言うとも無く生き残り組みの中に自然と広がりつつあった。
こきりは部員達と棟梁との温度差を誰よりも敏感に感じ取り、一人その小さな心を痛めていた。
そしてその心の隙に、付け入る者があった。


深夜、獄楽島の裏手にある、とある廃屋。
その前で、こきりは人待ち顔でランプを片手に立っていた。ここは寝泊りしている場所からは遠く離れていたし、第一子供が起きているような時間ではなかった。
しかしこきりはどうしても、ここに来なければいけない理由があった。
そわそわと落ち着きの無いこきりに、後ろから声を掛けるものがあった。
「ああ、随分待たせましたね。こんばんわ、こきりさん」
タオルを首にかけた辰羅川が現れた。こきりが待っていたのは辰羅川だった。
「……こんばんわ……」
待ち人が来たというのに、こきりはなにやら怯えた様子だ。
「練習を早く切り上げるのに手間取りましてね」
自主練習の後そのまま来たという辰羅川は、額に浮かんだ汗をタオルでぬぐった。
「さ、入りましょう」
辰羅川に促され、こきりは小さく頷くと、その廃屋の中に辰羅川と共に入っていった。
このことを知る者は、勿論誰もいない。

昔は人が住んでいたらしいログハウス風の廃屋の内部は、外観ほどは荒れておらず、埃っぽい床も所々が抜けている位で、蜘蛛の巣を少し払えば暫くの間身を潜めるのに悪い場所ではなかった。
こきりの持ってきたランプを痛んだテーブルの上に置くと、辰羅川は先に床に座り込んだ。
「さあ、こきりさん、約束……覚えていますね?」
目の前に立つこきりを見上げる辰羅川の目は酷く真剣だった。
こきりの幼い唇は震えていた。膝も、がくがくと震えている。
しかしこきりは意を決したように大きく頷くと、辰羅川に背を向け、サマードレスの肩紐を解いた。
健康的に日に焼けた、無駄な肉などない背中が露になる。肩甲骨がはっきりと見え、腰のくびれはようやく出来始めたばかりだ。
第二次性徴がはじまろうとする、少女から大人への階段をやっと上ろうかという年頃ならではの、健全さといやらしさとが入り混じった肉体だ。
白いショーツから僅かにはみだす尻の肉はなんとも柔らかそうで、辰羅川は口元が自然と緩んでしまうのを抑えることが出来なかった。
辰羅川がこきりをここに呼び出した口実は実に簡単なものだった。
部員達が棟梁に対し、反感を抱きつつあるのを悟り、幼い心を痛めているこきり。
そんなこきりに辰羅川は昼間、そっと耳元で囁いた。


『部員の皆さんが、近々棟梁に対して反乱を起こそうとしているんです。
一人一人がばらばらに立ち向かったのでは棟梁にはとてもかなわないでしょう、でも数が集まればどうでしょうね? 棟梁一人くらい、血祭りにあげることなど不可能ではないでしょう』
こきりは酷く驚いた。驚いたときには、もう、辰羅川の手の中にあったのだ。
『けれどこきりさんが私の言うことを聞いてくだされば、私が皆さんの反乱を止めてさしあげますよ?』
幼いこきりには、大好きな祖父である棟梁を守りたい気持ちで、正常な判断など出来なかった。
それが嘘だと、よくよく考えればわかることだったのに。
そして辰羅川に言われるがままにすることを承諾してしまった。


辰羅川がこきりに提示した条件は、こうだった。
夜、島の裏手にあるあの廃屋に来ること。
そしてそこで裸になり、自分の言うことに従うこと。


サマードレスもサンダルも脱いでしまったこきりは、辰羅川のほうを向いた。
「……ほぅ、」
辰羅川の口から溜息が零れる。こきりは頬を真っ赤に染めながら、胸を両手で隠していた。
股間を隠さないあたりがこきりの幼さを露呈している。
小さくくぼんだ臍は可愛らしく、ぷっくりとしたデルタゾーンは恥毛の一本も生えていない。
太腿からふくらはぎにかけてのラインは絶妙な肉付きで、細からず太からず。
小麦色のに焼けた肌が、彼女の可愛らしさといやらしさに輪をかけていた。
「奇麗な裸ですね……本当に、奇麗ですよ、こきりさん」
辰羅川は手を伸ばし、こきりの胸を隠している腕を解いた。
「……あ、」
胸を見られる予感に、こきりは顔を背けた。
つんと偉そうに上を向いた小さな乳首が二つ、ふくらみというより腫れのような小さな二つの胸の上に乗っていた。
「とても素敵な胸ですね。まだブラジャーは要らないみたいですね? 大人の女性のように大きくして差し上げましょうか」
膝立ちになった辰羅川はその腫れの片方を口に含んだ。
「っ、ああっ……」
こきりの口から、喘ぎ声ではない……悲鳴のような震えた声が出た。
くすぐったいような痛いようなむずがゆいような感覚に、こきりは身体の芯が熱くなるのを感じた。
「……ほ、ほんとうに、じじいさまを……いじめませんか……、」
胸を吸われながら、こきりが尋ねる。
ちゅぱちゅぱ、品の無い音をさせて乳房とは言いがたい腫れを吸っていた辰羅川は、ニヤッと笑って、
「ええ、勿論ですとも。こきりさんが最後まで言うことを聞いてくだされば、私が皆さんをなんとでも言いくるめて、棟梁を襲撃するだなんて物騒なことはやめさせますよ」
そういうと反対側に吸い付いた。
辰羅川の器用な舌先が、一人前に尖る乳頭を転がすと、こきりはたっていられないような もどかしい気持ちになっていった。
「ぁあ……う、…っ、……ん、」
股のあたりがもぞもぞするのを自覚しながら、行き場のない両腕で辰羅川の汗ばんだ頭を抱き、膝を震わせながらじっと堪えていた。

『これをがまんすれば、じじいさまを助けることができる……こきりが、じじいさまを助けるの……』

自分自身に言い聞かせながら、こきりは恥ずかしさともどかしさの中にあった。

『まさかこんなに簡単に手に入るとは……』

一方の辰羅川は、あまりにあっさりと手中に落ちたことに対する笑いを抑えるのに必死だった。



窓の外はまだ白んでいない。
こきりは埃を払った床板に寝かされ、自分でもちゃんとは見た事の無い、両脚の間を辰羅川の前にさらけ出さなければならなかった。
幼い彼女にはまだそこは排泄器官としてしか自覚は無い。どこが赤ちゃんの生まれてくる道なのかも知らない。
しかし辰羅川は無遠慮にそこを指で拓き、突きたて、かき回し、顔を埋めて嘗め回した。
「ああっ……! う、あ、いやぁっ、」
こきりの、大きく開いた脚の間に辰羅川は顔を埋めている。
皺一つ染み一つないその部分の味は、酸っぱさよりも甘さが勝っていた。
じゅるじゅる、辰羅川の唾液とこきりの汗と、幼い愛液が交じり合ってなんともいえない匂いと音をさせている。
辰羅川の指が小さなクリトリスを探り当てる。
舌先でつつくと、こきりは子馬のように跳ねた。
「ああああッ……、だ、だめです……そこは駄目です……」
「駄目じゃありません、ここはとってもいいところなんです」
「……いやぁ、……くすぐったい……」
この感覚がなんなのか、こきりにはわからなかった。
かつて経験したことの無い感覚だった。じれったい、むずがゆい、もどかしい……でも、懐かしくて何処か温かい……。
おしっこをする場所を平気で嘗め回す辰羅川に驚きながらも、そんな場所を嘗められあまつさえ見られる羞恥に耐えながらも、 こきりは次第と……最初は嫌で、ただ耐えるだけだと思っていたその感覚を、もっと欲しいとさえ思うようになっていたのだった。
一方、誰にも拓かれたことのない場所を陵辱する快感に、辰羅川は酔いしれていた。
「こきりさん、とっても美味しいですよ。こきりさんのジュース」
「……ぅう……ん、ぁ、ああぅ……」
辰羅川の舌が少し離れると、こきりはこしをくねらせてそれを求めた。
小さな淫口はぱっくりと口を開け、未知の快楽にラブジュースを滴らせて歓喜していた。
「あうう―――う、うぁ……ん……もっと、……」
もっと、という言葉がこきりの口から出た。
もはやこきりの頭の中は、辰羅川が与える快楽だけが支配していた。
黒ずみなどない菊座までもがヒクヒクと疼いているのだ。
恍惚とした顔をしたこきりが、物欲しげに辰羅川を見ている。
辰羅川の手で開かされていた脚は辰羅川が手を離しても開いている。
指示したわけでもないのに、腫れのような胸の膨らみをこきりは自分で揉んでいた。
クリトリスはすっかり大きく充血し、そこだけが大人の女のようであった。
もっと欲しい、とろんとしたこきりの瞳も、そう訴えていた。
棟梁を助けるという本来の目的を、こきりは忘れつつあった。
辰羅川はそんなこきりを見、時間が来た、と思った。
「こきりさん、……これが何かわかりますか?」
辰羅川は、トランクスから出した分身を、こきりに見せた。
「お……おちん、ちん……ですか……?」
それはしっかりと勃起していて、こきりの知っている父や祖父の男性器とは形状が少し違ってみえた。
「そう、正解です……じゃあ、これは何をするためにあるんでしょうね?」
「……?」
それから数分後。
こきりの処女喪失の時が訪れ、廃屋にこきりの泣き叫ぶ声が響いた。


こきりの小麦色の肌の上に、撒き散らされた精液は白く、全身を汚していた。
両脚の間からは、ほんの少しだけ血が垂れている。
辰羅川は快楽と痛みで気を失ったこきりの身体をタオルでぬぐい去ると、彼女が目覚めるのを待った。
「こきりさん、起きたらもっといいことをしましょうね……」
辰羅川はニヤリと笑った。
こきりは目覚めた後、更なる陵辱の罠に陥れられることを知らず、夢の中にいた。


夜明けは遠かった。


(END)






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