『夜更けの船室、船医の事情』





それは、夜更けの船室。
皆が寝静まった後のこと。
「……ん、ぅ……」
ハンモックの上、必死に抑えたつもりの声。
それでもついつい、こぼれてしまうのは、今していることが気持ちがよすぎるから。
(駄目だって……声、聞こえたらゾロとかすぐ起きちゃうし……)
ハンモックの上、横向きになって。
隣に寝てるウソップに背を向け、壁の方を向いて、暑いのに毛布にしっかり包まって。
パジャマの中に手を入れて……ボクは満たされない身体を、自分で慰める。
皆が寝てる部屋で、こんなにコソコソしなくても。
明日の夜の寝ずの番まで待てば、見張り台の上、少なくともここよりもよほど皆を気にせずに 出来るんだけど……それが待ちきれなくて……。



「ぁ、……ぅ」
こぼれる声は、掬い上げることは出来ない。まるで水のように。
だから必死にブレーキをかけようとするんだけど、快感の速度はどんどん増していく。
小さな胸のふくらみを、自分の手で撫ぜる。この胸がもっと大きかったら……もっと感じるのかな……。
赤い尖りを、コリ、って摘んで苛める。
「っ……、」
すっごく、ここ気持ち良いんだ……でも自分で触るから、予感できる分だけ楽しさは減ってる気がする。
知らない人に触られたら……そんな経験無いけど、もっと気持ちが良いのかも……。
ちょっと乱暴におっぱい、触られて苛められたら、どんなに気持ち良いかな、なんて。
イケナイコトまで考えてしまう。
反対の手は、ショーツの隙間から……。
生暖かくてじめっとした、ボクの入り口。鼓動と共に、その入り口も呼吸するみたいに蠢くんだ。
自己主張してる蕾みは硬く、そこをくにくに、って指先で苛めると……。
「や、あ、あ……」
脳天直撃の快感がボクを襲う。
声、もしかしたら聞こえてるかも……って思うと、余計ドキドキする。
いつもならいびきかいてるルフィ。……今日に限って寝息がやたらと静かなんだ。
昼間、海王類の群れに遭遇して戦って、疲れたからかな……。
ウソップもいつもだったら寝言むにゃむにゃ言ってるのに、今日は上を向いて、静かに寝てる。 サンジも時折寝返りを打つ程度。ゾロは一人、ソファの上で三本の剣を抱えて、座った姿勢で眠ってる。
皆が深い眠りに落ちているのを背中で確認しながら、入り口に指を……中指を、そっと挿し入れる。
ズ、って、明らかに音がしたような気がして……今日、すっごい濡れてるし……ゆっくりと指を動かすと、 クチュ、って。エッチな音が……した。今度は本当に。
その音に……自分の音なのに余計興奮して、もっと奥へと指を潜り込ませる。
「ふ……ぅ、ッ……」
抑えていた声が、だんだん大きくなってる。
奥はトロトロになってて、甘酸っぱい匂いが毛布の隙間から鼻を突く。
やばいって……そろそろ、いつもウソップがトイレに起きる時間だって言うのに……。
(我慢できないルフィのこと、言えないよ……)
いつもご飯やおやつが待ちきれなくて、駄々こねてるルフィのことは言えない……こんなんじゃ。
皆が寝てる部屋で、こんなことしてるボクは。
それでも、目の前の快楽の前には、そんな理性はあっけなく何処かへ流れていく。
ボクのハンモックが、ぎしぎしと軋む音を立てる。
ちょっとだけ仰け反って。脚、少しだけ開いて。
クリトリスをこする指の速度を速めて。
胸を乱暴に鷲掴みにして。




「あ、駄目……、や……、ぃ……く……ぁ……あ、あ……ッ」




自分の体のメンテナンスなんだ、とかなんとか自分に言い訳をしながら。
皆が寝てる部屋の中、ボクは一人上手でイってしまった……。




「ふぁ〜〜〜……昨夜はよく寝たなァ……」
「昨日の昼に散々疲れたからなァ……あー、熟睡した」
朝、ウソップとルフィが伸びをしながらそんな会話を交わしている。
その横でボクは、ちょっぴりだけ寝不足の目をこすっていた。
「チョッパーもよく眠れたろ? 昨夜は」
「えっ? あ……うん、よく寝たよ、うん」
慌てて取り繕って。でもまだ眠いんだ……正直なところ。




……でも今夜、ボクは見張り番だ。
昨夜よりも、今夜は皆に気を遣わなくてもいいんだと思うと、 ボクは自分の下半身が疼くのを感じた……。



今夜は見張り台でどんな風に、一人エッチをしようかな……。








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