『深夜の甲板』
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「あ、んっ……」
とある深夜。
薄暗い船の甲板に、押し殺しきれなかった声が響いた。
「駄目ぇっ、みんなが起きちゃう……」
チョッパーの声だった。
しかし抗う彼女の声はむなしく、どれほどの効果もない。
それどころか、その可愛らしい声は男の情欲を更に煽りたてた。
駄目、と言われてやめられる男が、この世の中に一体どれほどいるというのか。
「うぅ……駄目だって、ば……」
「黙ってろ」
それをさえぎったのは、この船の船員ではない男の声だった。
「おねがい、やめて……ねぇ、」
チョッパーは涙声でその男の名を呼んだ。
甲板の、ラウンジからは陰になって見えない場所で、チョッパーは組み敷かれていた。
名を呼んだ男に。
「いや……ぁ、」
大きく開かされた脚の間に、男が顔を埋めていた。
まだ幼い彼女のそこはつやつやとしたピンク色で、その大事な箇所をおいしそうに舐めていたのだ。
船員は誰も知らない。
時折、真夜中この船に船員ではない男が上がりこんでいることを。
そしてこの船の可愛らしい女船医の幼い身体を好きなように弄んでいることを。
「ぁ―――……ッ、きもち……い……」
チョッパーは瞳を涙で潤ませる。
その涙は、悦楽の涙なのか、それとも誰にも知られてはいけないことをしている罪の意識なのか。
男は良く知っていた。獣人のこの可愛らしい船医の身体を。
彼女が、背徳感に襲われながらする行為に燃えるということ。彼女の駄目という言葉は、もっとという意味ということ。
「気持ちいいだろう? ホラ、いい子だから自分で広げろ……」
不敵な笑みを浮かべる来訪者の言葉に、チョッパーは頷き、その幼い花びらを自分で広げるのだった……。
(END)
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