「二時間目:保健室」



部活が終わるのは、毎日大抵8時過ぎ。うちの剣道部は都内でも指折りに強いから、放課後だけじゃなくて早朝練習もある。
顧問のミホーク先生は、かつて全国大会で優勝しただけあって、練習はかなり厳しい上に腕前も確かだった。
女子では全国2位の(ホントだぞ)俺でさえ、まだ一回も勝った事がねえんだから……。
そんなわけで、俺の毎日は剣道漬けといってもいいくらいだった。
練習量もかなりのもんだ。休みはあまりなくて、土日祝祭日もみっちりしごかれる。
だからアルバイトなんてのはとてもじゃないが、出来やしない。
欲しいものや買いたいものが沢山ある女子高生にとって、これは結構きつかった。
親から貰う小遣いは少ないし……でも、俺は此処最近、一寸した知恵でそれを乗り切り、 ごくたまの休みにルフィ達と遊んだり、好きな服を買うための金を得ていた。



今日もまた例によって部活があり、学校を出ると8時半を過ぎていた。
此処最近毎日のように学校帰りによるのが、麦藁駅近くの漫画喫茶。用があるのは、インターネットコーナーだ。
定位置の一番奥のスペースに座り、フリーメールに繋ぐ。……いわゆる捨てアドってやつ。
「お、来てんじゃん」
新着メールは3件。
昨日、アダルトサイトの掲示板に書き込んだメッセージに食いついてきたやつだ。



"麦藁市の16歳の女子高生です。私の下着、買いませんか?"



そう書き込んだんだ。
3件はどれも下着を買いたいというメールで、そのうちの1件が携帯メール。手っ取り早く 連絡を取るにはこれだな……と、それに返信する。


"こんばんわ。メール、有難うございます。下着、あなたにお売りしたいのですが、いくらで買ってくれますか?"


普段は使わないような丁寧な言葉を打ち込んで送信。
するとすぐに相手から返信。向こうの提示額は1万。……いいんじゃねえの?
再び返信する。出来るだけ早くに売りたい、というと、向こうから速攻で返信。
"今、麦藁駅近くにいます。お金も持ってきています!"だって。性急な奴……。



「すみません、すぐ戻りますから」
と店員に断り、麦藁駅近くの公衆ボックスに向かう。といっても、漫画喫茶とは目と鼻の先なんだけど。
たくさん並んだボックスの、一番端っこにはいると……。
「お、あった」
公衆電話の上に、茶封筒。中を開けると……律儀に新券の福沢諭吉が1枚。確認のうえ、バッグに入れる。
俺は代わりに、ポケットからファンシーショップの袋を出す。
その中には、お気に入りのモスグリーンのショーツ。勿論、使用済み。洗ってはあるけどな。
それを封筒のあった場所に置くと、何もなかったように俺はボックスを出た。



漫画喫茶に帰り、捨てアドを解約。これで、足はつかない。
「……今度は何買おうかな?」
今度部活が休みになるのは、来週の日曜日。今からルフィ達と遊びに行く約束をしている。
「へへ、ちょろいちょろい♪」
この方法は、先月……女子トイレで、隣のクラスの子が話してたのを偶然聞いたんだ。
それ以来、何度も俺はこの方法で小遣いを稼いだ。
バイトするより手っ取り早いし、身体はさすがに……売るのは抵抗あるし、第一まだ処女だし(悪いか!)。
援助交際やってる奴とかの話だと、10回やるとその内の2,3回は危ない目にあうだとか……。
変な病気移されるとか聞いたし。
下着程度なら幾らでもあるし、元値何百円のショーツが万札に化けるだなんて、こんな美味しい話はない。
相場は1万で、洗ってないやつが2万で売れたこともある。
俺はその日、上機嫌で帰ったんだ。親には本屋で立ち読みしてたって言えば、怪しまれないし。



まさかそれを見ていた奴がいるなんて、思いもよらなかったんだけど……。



次の日の、一時間目が終わってすぐのことだった。
「ね、ゾロ。エース先生が呼んでたよ。今すぐだって」
「はぁ?」
保健委員のチョッパーが、保健室から戻ってくるなり俺に言った言葉がこれだ。
「……何で?」
「さァ、知らないけど……なんか急ぐらしいよ。」
「こないだ借りたスカートはちゃんと返したぞ?」
先週、廊下ですッ転んでスカート破いて保健室で借りたけど、それはちゃんと返したはずだ。
呼ばれるような覚えはねえんだがな……。
「ま、いっか……どうせ大した用事じゃねえだろうし」
「ゾロ、学年で一番背が大きいから、また何か高いところにポスター貼って、とかじゃない?」
「あー……だろうな、きっと」
めんどくせえ、と呟きながら、保健室に向かった。
保健室の養護教諭・エース先生は、ルフィの姉貴。
ちょっとアバウトで、豪快な性格で、それゆえ生徒の間じゃ結構人気があった。
噂じゃ男癖が悪いらしいんだが……結構ヤリヤリらしい。



「失礼しまーす」
保健室に入ると、白衣姿のエース先生は机に向かってなんか書いてた。
「お、ロロノア。ま、そこ座れ」
先生に進められるまま、先生の側の丸いすに座った。
「へーい……で、何の用っすか、先生。またポスター貼り?」
「いいや、今日は別件。……ロロノア。早速だけど自分の財布の中から1万円札、出して」
「……………は?」
「1万円。持ってるだろ? 出しなさいっつってんだ」
エース先生は手を止め、俺の方を見た。
「1万円って、何のことッすか?」
一瞬、心臓がどきんとはねた。
1万円。その言葉に、俺は心当たりがあったからだ。
昨日の、ショーツ。
「昨日、1万円貰っただろ? それを出せッつってんの」
こんこん、と爪先で机を鳴らし、エース先生の口調が少しだけ厳しくなる。
「は、っ……何のことだか……」



(―――やべえ……。)
俺は目を逸らした。すぐに思い浮かんだのは、昨日のこと。
(……見られてた? もしかして……昨日の……)
漫画喫茶を出て、駅の公衆ボックスに入って、封筒とってショーツ置いて、出て、漫画喫茶に戻るまで。
誰も見てないって確認したはずだぜ? その辺はいつも慎重にしてたんだ。
誰もいなかったはず、知ってる顔は、誰も………。
「ふぅん、シラ切るんだぁ……素直じゃないな……はっきり言おうか、んじゃ」
エース先生は机の引き出しを開けると、見覚えのある袋を取り出し、ばん、と音を立てて机の上に置いた。
「これ、ロロノアのだろ?」
「げ……」
それは昨日、俺が売ったはずのショーツの入ってたファンシーショップの袋。
しかも膨らんでて……ってことは、中身入りってこと!?
「中身確認しろ、これお前のだろ?」
エース先生がシールをはがし、袋の口を開ける。口から覗くモスグリーンは確かに……俺が昨日売った……ショーツ。
「……ロロノア、どうなんだ?」
エース先生の口調が一層、強くなる。
(やべ……)
これ以上、黙ってたら拳が飛んでくる。
学園長やスモーカー先生ですら叶わないと噂の……。


「……はい」
仕方なく、頷いた。情けないくらい小声で、認めた。
「はいだけじゃわかんねえだろ? これは、お前のか?」
「……俺のです」
「昨日、駅前でうろうろしてるお前を見かけたんでね……公衆電話に入ってそこに置いてあるモン取って、 代わりに何か置いてから出てくるところ、ばっちり見てたんだ。
その後にすぐ中年の男が入って、お前が置いてったモン取ってるのみたから、出たところを問い詰めたら白状したよ。」
「………はい」
(……問い詰めたって、締め上げたんだろうなぁ、きっと……)
「アダルトサイトの掲示板に……書き込みがあって、ってね」



――――ああ、もうだめだ……。



はぁ、っと俺はため息をついた。
くそ……何で見てんだよ。
「で、その男にアタシが1万円返したの。代わりにこれ。取り返したから。」
「はい……」
「だから、アタシが立て替えた1万円。返しなさい」
ちぇっ……折角、儲けたってのに。
俺はしぶしぶ財布を取り出して、昨日の新券を机に置いた。
「ロロノア、なんでこういうことするわけ?」
エース先生は1万円を机の中にしまった。
「……部活が長いからバイトできる時間ねえんだよ……小遣いなんて全然足りねえし……体売るわけじゃないから、 いいかなって……思って」
「……ったく………最近のお子様は……あのね、金ってのは汗水たらして働いて得るモンなんだよ」
「………そりゃそうだけど……」
「そういう軽はずみな発想が、犯罪に巻き込まれたりする原因になるんだよ。 体売ってないからいいとか悪いとかっていう問題じゃないんだ。」
「……はーい……」
「…………ったく……ま、このことは親御さんとか担任の先生とかには内緒にしといてやるよ」
「……そりゃどうも……」
うちの親父が聞いたら、きっと……ひっくり返っちまうわな……んなこと。
「お前はうちの学校でも期待のスポーツ優秀生だし、……オオゴトにするわけにはいかないし……」
「……はい」
「剣道部の顧問のジュラキュール先生にも……」
「ちょっ、そっ、それ、まずいから!!」
ミホーク先生の名前が出たとたん、俺は立ち上がって大声出してた。
「まずいって! あのおっさんに知られる方が、俺やべえんだっつの!」
「殺されちまうってか?」
「……みじん切りにされちまう……」
顧問のミホーク先生だけは、マジ勘弁して欲しい……親や担任に知られるより、100倍恐ろしいっつの……。
「……だろうね、多分」
「黙っててくれ……ますか?」
「そりゃ、……黙ってるけど、ただし」
「………ただし?」
エース先生が、口の端を少し上げてニヤリ、ッと笑った。
何か楽しいことを思いついたみたいで……俺の背筋を、一瞬、冷たいものが走った。



「黙っててあげる代わりに……"お仕置き"だけは、しないとね?」
エース先生が立ち上がり、俺に手を伸ばした。



「何すんだよ! 離せよッ!!」
ものすごい力だった。
エース先生の手は俺を捕らえた。驚いて反射的に逃げようとしたけどそれは叶わず、 力ずくで無理やり……衝立で仕切ってあるベッドに連れて行かれ、押さえつけられてしまった。
「言っただろ、お仕置きだ、って」
エース先生の顔は楽しそうで……ニヤニヤして……。 「悪い子にはお仕置き、これは鉄則なの。分かる?」
「んなモン……わかってるけどッ……!!」
(―――すげえ力……離せねえ……上背じゃ俺のほうが勝ってるはずなのに……何でだよ……?!)
エース先生は俺の上に圧し掛かる。
「あ、ッ」
胸に柔らかいものが押し当てられ、それがエース先生の胸だと気付くのに時間は掛からなかった。
「もう二度としないって約束させないとね?」
片手で俺の腕を頭の上で一纏めにすると、エース先生はもう片方の手を……俺の、スカートの中に……。
「ひあ……あああッ!」
ショーツの上から、細い指先が割れ目をなぞる。ビク、っと体が跳ねる。
「ナにすんだ、この変態ッ!」
「顔も名前も知らない男に自分のパンツ売る奴に言われたかぁないねぇ……」
「ふざけんな……ッ!」
必至で身を捩った。
けど、全然叶わなかった……。
エース先生の手は俺のショーツを引き摺り下ろし、アンダーヘアーを掻き分けて……。
「いやぁ……やだ、やだぁ……ッ!!」
その奥に潜り込んでくる……!
涙目になった俺を見て、エース先生は更に嬉しそうな顔をする……。
「しっかり濡らしちゃって……ロロノア、結構"好き"なんだ?」
「………ッ!!」
「……もしかしてロストバージン済み?」
「ンなわけねえだろ……ッ」
(てめえの妹じゃあるまいし!!)
「ふぅん、じゃあ……一人エッチとかしてるの?」
「……ッ、くぅ……」
「こういう風に……」
アンダーヘアを掻き分け、探り当てられたのはクリトリス……それを、軽く摘まれる。
「は、ぁぁッ!」
脳天を一気に駆け抜ける快感に、意識がふらついた。
―――駄目……だ、気持ちいい……。
「なんだ、感じてんじゃない……最近の子はませてるねえ」
「やめ…て、も、」
涙は頬を伝い始めていた。
口ではやめてといいながら、俺の脚はしっかりと開き、腰はくねってエース先生の刺激をもっと欲しがっていた。
(……なんで、こんなこと……!)
(でも……気持ちいい……)
相反する二つの気持ちが交差し、倒錯的な行為に鼓動がどんどんと早くなっていく。
目の前にいるエース先生は凄く楽しそうで、……そばかすだらけの顔が、どんどん近づいてくる。
「ね、ロロノア」
「ん、ぅ」
深く深く、……口付けられた。
ねっとりとした舌が入り込んでくる。俺も、それに答えた。
「んぁ……ぅ」
キス……って、ディープキスって……嘘、気持ちいいんだ……。
エース先生の指は、尚も俺の下半身を動き回っていた。
クリトリスを離れ、どくん、どくんって脈打ってるヴァギナに……辿り着いた。
入り口付近を焦らすように這い回り、二、三本の指が酷くゆっくりと入ってきた……。
「ぁぁあ……―――!」
侵入がじれったいくらいゆっくりで、俺は腰を大きく動かし、それをもっと深く迎えたがった。
「お、……やっぱり好きなんじゃないか、ロロノア」
エース先生が口を離し、耳元で囁く。
「エッチなこと、好きなんだろ……ロロノア」
「……す、き……ッ、……」
素直に、頷いた。
エース先生の指が、入り口のすぐ真上の……少しざらざらしたところを、探り当てる。
ぐ、っとそこを強く、擦る。



「い、ああああああぁ―――……!!」


あられもないくらい、はしたない声をあげた。
だって、……一番気持ちいいところなんだ……!
「……へえ、此処感じるんだ……ってことは、やっぱり一人エッチとかしてるんだ?」
「してる……ッ、」
「しょっちゅう?」
「……しょ、っ……しょっちゅう……してる……ッ」
エース先生の指は、尚もそこを擦り続け、時折つついたりする。
「そ、……じゃあ、念のために聞くけど、もうあんな下着売ったりとか、しない?」
「……ぁ、……ッ」
「しない?」
エース先生の、手が。
今度は、離れようとしていく。
腰を動かして、迎えようとしても……駄目だ、離れていく……。
気持ちいいところから……離れていく……。
「しないって、約束できるか?」
「ッ、……ぅ」
「約束できるなら、続き……してやるよ」
エース先生の言葉に、頷いた。必死で。
だって……こんなの、じれったすぎる……!
「しない……しません、も、……しない……から……ッ」
かすれた声で、叫んだ。
「……ホントに?」
「ホント……に、しない……」
こんなところで止まったままじゃ、……じれったさに、どうにかなりそうだった。
快感の頂点は目の前まで来てるのに、そこでお預けをされてるんだ。
なんでもいい。
なんでもするから、欲しかった。
どんな約束でも……するから……だから……。



「ロロノアはこう言ってますけど、どう思います? ジュラキュール先生」



―――え?
エース先生の言葉に、一瞬耳を疑った。
エース先生が、身体を起こす。俺の腕を開放する。
かたん、と椅子の音がし、続いて足音。
衝立の向こうから現れたのは……。
「……ミホーク先生……ッ!!」
嘘……!!
何で?? 何で、ここにいるわけ??
頭ン中が真っ白になった。だって、そんなの……!!
―――やべえ、殺される……!!
ミホーク先生は、いつものポーカフェイスのまま、あられのない格好の俺を見ていた。
「エース先生、……ミホーク先生には言わないっつったろ!?」
「ん? 言わないとは約束したけど……けど、ジュラキュール先生ね、黙ってるも何も、見てたんだよ」
「………へ?」
「あたしと一緒に、ロロノアが下着を売る一部始終、ジュラキュール先生も見てたんだ……」
「……そういうことだ、ロロノア」
「―――――――!!」




―――嵌められた……!
そう思っても、もう後の祭りだった。
エース先生の手が再び俺に伸びる。身体を抱き起こされる。頭ン中が真っ白になって、パニック状態の 俺を後ろから抱え込む。
「やぁ、ッ、駄目……ッ!」
両脚をM字に大きく、大きく……広げられる。
「駄目? 今更?」
くすくすと笑うエース先生は楽しそうで……必死で身を捩っても、やっぱり駄目だった。
「い・やぁーーーッ!!」
ミホーク先生はベッドの側に立っていた。いつものように、表情のない顔のままで。
その、ミホーク先生の前に、晒される……俺の、女の子の場所。 さっきまでエース先生にかき回され、もうどうしようもないくらい、切なくなった場所……!! 「こんな風になってるんですけど……ジュラキュール先生、どう思います?」
「ほう……」
ミホーク先生が、しげしげと覗き込む。
「やぁ……見ないで……ッ」
ラブジュースがぼたぼた、シーツにこぼれる。
さっきまでエース先生の指に可愛がってもらってたヴァギナは、続きをして欲しくって、 ヒクヒク脈打ってるのが自分でも分かった。おねだりするように、すぼまったり、口を開けたりして……。
そして、クリトリスは痛いくらい腫れあがってる。
この体勢じゃ……お尻の穴まで、多分……ミホーク先生には見られてる……。
こんな、恥辱……。
こんな、こんな……快感……。
「もうしないって本人は言ってますけど……信じます?」
俺の背後から、エース先生がミホーク先生に尋ねる。
「……そうだな、……」
「ッ、ヒ、ッ!」
ミホーク先生が、指先で俺の……クリトリスの先に、触れた。つん、って……体が、ビクッと反応した。
「……なかなかいい身体をしているな」
「……ひ……ッ」
「……ロロノア、重ねて聞くが、本当にしないのだな?」
「……ぁ、ッ……しま、せん……」 「嘘をついたら、どうなるか……分かっているのだろうな?」 ミホーク先生の目は、怖いくらい鋭くて……。
「は、い……ッ」
「……ならば、よかろう。お前のもうしない、という言葉を信じてやろう……」
ミホーク先生の視線が、俺の背後に移る。
「……了解」
エース先生の言葉で、俺は二人から許された。
そして、始まった。
さっきの続き。
今度は……二人がかりで。



「あああぁッ、も、いいッ、いい、あぁぁぁ……!!」
二人がかりでされる行為は、さっきよりも何倍も凄くて…… 後ろからエース先生が俺を抱え込み、脚を広げて。
耳朶を舐め、聴覚を犯していく。熱い、濡れた感触に平衡感覚がおかしくなった。
そして、ミホーク先生の指。
無骨な男の冷たい指が、親指の腹で俺のクリトリスを捏ねながら、内部をさっきのエース先生よりも 尚一層激しくかきまわす。
「も、やぁ……ッ、いやぁ、いやぁ、いや……!! いやぁぁ……」
首を大きく左右に振りながら、快感を貪るだけ貪った。
こんな快感は初めてだった。勿論、こんな恥辱も。
「すっごい感じてんだ、ロロノア……可愛いねえ」
エース先生の手が、俺の脚を離した。離されても尚、俺は脚を自ら広げていた。
エース先生の手は、今度はセーラーの裾から入り込んできた。ブラをまくりあげ、胸を苛め始める。
「盛りのついた雌猫は全くもって性質が悪い……」
「ふ、ぁああ……!!」
ミホーク先生は表情一つ変えずに、俺の大事なところを可愛がり続ける。
ぐちゃぐちゃ、ねちゃねちゃ、いやらしい音をわざと立てながら……。
「も、……駄目、も、いく、イく……もぉ、駄目ぇ…!!」
涙と唾液で、顔はぐちゃぐちゃだった。
「イク、も、……イッちゃ……う、駄目、あ、あ、あ、……!!」
「ロロノア、……イけ」
ミホーク先生の手の動きが、ラストスパートだといわんばかりに激しくなる。
エース先生の手も、痛いくらい胸を揉み、頂点を摘む。
俺は必死で腰を振り、恥も外聞も何もなく……好きなだけ快感を貪り、喘いでいた。
二人がかりのそれは、俺が今までに感じたことのないほどの頂点を……与えてくれて……。



「あ、あ、イく、イく、も、あ、ああああ―――――ッ!!!!」




―――頭の中が、一瞬、本当に真っ白になった。何もかもが飛んだ。
意識がぷつぷつと途切れ、体がふわりと軽くなった。
ぷしゅ、って音がして、……ふと自分の脚の間を見ると、透明な体液が弧を描き勢いよく噴出していた。
「あ……ッ」
そのまま、脱力した。エース先生に凭れ掛かった。
噴出した体液が、ミホーク先生の手を汚した。シーツも床も、汚した。
「あーあ、潮まで吹いちゃって、……悪い子だね、ロロノア」
エース先生に言われ、それが、噂に聞く潮吹きだと知った。



ぐったりとした俺はベッドに寝かされた。
ぼんやりとかすむ意識と目の前の景色。
『ね、ジュラキュール先生、ロロノアばっかり気持ちよくなって、……アタシも疼いちゃうんですけど……』
『盛りのついた雌猫は一匹ではなかったのか?』
『だって昨夜は中途半端だったじゃないですかぁ』
―――え……ッ。
俺の目の前で、エース先生が白衣を、服を脱いでいく。
そして、ジュラキール先生がベッドに腰掛け、その上にエース先生が跨って……。
「あ……ッ、」
俺の目の前で、二人はセックスを始めた。それは俺が始めて、生で見るセックスだった。
『あぁ……ん、ッおっきぃ…ッ!!』
エース先生の体が仰け反る。すっごい……メリハリの激しい、いい身体をしていた。
ミホーク先生のペニスも、凄く大きくて……それを、エース先生のヴァギナが飲み込んだ。
「……ふ、……」
俺はぼんやりと、その目の前で行われる行為を見ていた。
『んああ……、いいッ!』
『相変わらず淫らな身体をしている……』
二人って……付き合ってんだ、とそのとき理解した。
だから昨夜、一緒に俺のことを見てたんだ、と。
疲れと快感に、ゆっくりと俺の意識は沈んでいった。
絡み合う二人を見ながら、そのとき俺は思っていた。
"ねえ、先生たち、……俺も仲間に入れて……?"って……。




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