『鏡ノ前デHシヨウ』



女部屋に、大きな姿見……全身が映せる位のを……今あるドレッサーとは別に、欲しいっていったのは、 確かにあたし。
ロビンが来て、女の子二人になったことだし、ドレッサーはデザインが野暮ったくて鏡が小さいし。
だけどね……だけど。
”コンナコト”のために、欲しかったんじゃないの……。


「ホラ、ナミさん。目、開けて」
耳元で囁かれるサンジ君の、優しい声。
「ん、やだ……」
「やだじゃないよ、ちゃんと目、開けないと。鏡の前でいる意味がないよ?」
わかってる……わかってるけど。
「目、開けてくんないと、ずっとこのままだよ?」
それでもいいの? と尋ねる……それって、ちょっとずるくない? だって無理やりッぽい……。
「……わかったわよ……開けるわよ」
ゆっくりと目を開け、鏡に映る自分の姿を、恐る恐る見る。
「あ・ッ……」
鏡の中の、あたしの姿。
椅子に座ったサンジ君の膝の上、脚を鏡に向かってM字に広げられて抱えられて……下着も何も身に着けていない、生まれたままの姿で。
「ね? すっごくヤラシイでしょ?」
鏡越し、あたしの後ろにいるサンジ君はとても嬉しそうで、あたしは恥ずかしさに顔を真っ赤にしている。
「ホラ、ナミさんの大事なトコ、鏡に映ってるよ?」
「やだ……」
そう、鏡に向かって脚をM字に広げてるから……そこは丸見えだった。
オレンジのアンダーヘアーに守られた、そこだけ少し色素が沈着して、生々しいぬめりを持ったあたしの女の部分。
正直、自分ではあんまり綺麗だとは思わない。見慣れている胸と比べると、ちょっとグロテスクかもしれない。
サンジ君は見慣れてるだろうけど、あたしは自分で自分のそんなところ、普通は鏡に映したりなんかしないし、 お風呂に入るときもじっくり見たりもしないから……。
見たりもしないというより見たくないところだから……恥ずかしいだなんて言葉、幾つ並べてもまだ足りなかった。
「やだじゃないよ、女の子は自分の体、よぉく知らないといけないんだからさ? ね?」
ホラ、と、サンジ君の手が伸びてきて。
「ア・ッ!」
秘裂に細長い人差し指を這わせて……充血した、小さな貝の身のように膨れたクリトリスを、つん、と突付いた。
「ヒ・ああっ…!!」
背中に電気が走る――――……やだ、鏡の中のあたしの顔……感じてる時のあたしの顔……。
はじめて見た。
自分の感じたときの顔なんて………。


ここ最近、海軍に追いかけられたり何かと忙しくって、二回連続サンジ君からの「お誘い」を断っちゃった。
「ごめんね、疲れてるの今夜」
「海図に航海日誌、書かなきゃいけないものがたんまり溜まってるのよ」
サンジ君は笑っていいよ、って言ったの。「今度、サービスしてくれるならね?」って付け加えて。
今までも同じような理由で断ったことは何度かあったし、そのたびにサンジ君はサービスしてねって言って、 実際あたしはそれなりにお詫びの気持ちを込めてサービスしたわ。
サンジ君が好きな、ちょっときわどめの下着を着けてみたり、ゴム無しで中出しさせてあげたり……勿論安全日に限りだけど。
だから今回も、そんな感じでって思ってたの。
なのに……今日は違ったの。
サービスは何がいいって聞いたら、サンジ君、何ていったと思う?


「ねえナミさん、鏡の前でエッチしよう?」


その言葉に面食らったのは言うまでもなくて、でもサンジ君はすっかりその気で、悪いことしたなって気もあったから、 流されるままに……あたし……。


「あ・ああん、サンジ君、や、ん……」
くちゅくちゅと、わざと音を立てながら、サンジ君があたしの中を掻き回していく。
鏡に映ってるから、何もかも丸見え。 サンジ君の指に絡みつく、半透明のあたしの愛液が、ライトに照らされてキラキラ光ってるのまで見えて……。
あたしの膣口は、サンジ君の指を銜え込んで離さないとばかりに窄まって、少し引抜気味にすると外に向かい、 奥に入り込むと、更に深く引き込もうと蠢いて、指をもっと引き込んでいく。
グロテスクで、エッチなあたしのそこ……。
女の性欲の深さを見せ付けられている様で、恥ずかしさに目を背けたくて……でも、……目をそむけると サンジ君がやめちゃうから……恥ずかしいのを覚悟で見るしかない。
「ね、いつもこんな顔してるんだよ? ナミさん」
「ふぁ……こんな、やらしい……?」」
「そう、こんなやらしい顔、してるんだよ」
鏡の中のあたしは、そのまま現実のあたし。
いつもこんな顔してるんだ……うっとりと、蕩けた顔をして感じて、サンジ君を煽ってるんだ。
ピンク色の乳首も、痛いくらいに尖ってる。そこは見慣れてるはずなのに、鏡に映すとまた違って見える。
サンジ君が指を出し入れするたび、あたしの身体は小さく揺れて、あわせて胸も揺れつづける。
隠すところのないその姿。
今まで見た、どのエッチな本よりも一番いやらしかった。
ああ、そっか……一番エッチなのって、自分の乱れた姿なんだわ……。
「ん、サンジ君の、エッチ……!!」
「男は皆エッチですが何か?」
「ッ、何よそれ……、……はぁ……ッ……・いやぁ!」
あたしの中の、一番敏感な場所を探った指が、そこを重点的に攻め始める。
「んじゃあ次は、自分のイク顔を見ようか………」
「やぁ、そんなの見たくない……!!」
「駄目、ナミさん。見るんだよ」
イク時……って、あたし……これ以上に蕩けきった顔をしてるのかしら……?
尖った乳首にも反対側の手が伸びて、くッ、って強めに摘む。
「ッ・ああ!!…いやぁ……感じる……ッ」
耳朶を軽く齧られ、聴覚の奥深くへと、熱い舌が潜り込んできて……平衡感覚がおかしくなる。
「いやぁ……いい……いいの…!!もっと、もっとぉ……!!」
ああ、あたし何言ってるんだろう?
サンジ君の膝の上、脚を広げて目じりに涙浮かべて、エッチなことをおねだりしながら……。
いつもより、全然……感じる……!!
「んじゃあ、フィニッシュ」
言うが早いかサンジ君の指の動きが、急速に早く激しく強くなった。
「やあ・イク…イクの、サンジ君・あ・あッ、イヤぁ――――……ッ!!」
――――体の中の何もかもが、一瞬だけ止まってしまう感覚。
この瞬間が続くなら、何もいらないって思うその充足感。
そしてそのときのあたしの顔は、目を細め、悦楽と充足感に満たされ、恍惚としていた―――……。
「……あ・あッ」
「はい、終わり」
がっくりと脱力すると、サンジ君があたしを抱きしめてくれた。
「いいもの見せていただきました、ナミさん。ご馳走様♪」
あたしを抱き上げ、鏡の前からベッドに移動する。
ぱふん、と柔らかいベッドに寝かせてくれた。
「はぁ………ッ」
毛布掛けてくれてほっぺたにちゅ、ってキスをくれて……我を取り戻して、自分のしてたことのエッチさといけなさに、 ものすごく恥ずかしくなって……。
「もう……サンジ君の変態……」
「ん? ナミさんも乗ってたじゃん?」
「……乗せたのは誰よ」
毛布から顔半分だけ出して、抗議の声を上げると、サンジ君はさぁ、と白を切った。
「……これからナミさんがエッチ断ったときのサービスは、これにしようかな?」
「!!……何よそれ!!」
「そしたら絶対断られなくなるかな? 眠くても海図が溜まりに溜まっても、エッチしてくれるかな?」
ニヤニヤして……ずるい……知能犯だわサンジ君。
最初から考えてたんだわ、きっと。
だから姿見を入れたいって言ったとき、新しいフライパンは今度にするからナミさんの鏡を優先して、なんていつもに増して ジェントルマンだったんだわ。
気がついても、後の祭りなんだけど。
「そんなの、駄目。」
「そう? 俺気に入ったんだけど」
「駄目。駄目ったら、駄目」
そう、絶対駄目。
そんなの許したら……毎回、エッチ断らなきゃいけないじゃない……ね?
だってこっちのほうが断然、感じちゃうんだもん……。



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