『よい夢を、おやすみ』



"―――ねえ、ロビンちゃん……知ってる?
 こんなおまじない。

『素敵な夢を見られる、おまじない。』"


深夜のキッチン。
俺とロビンちゃんの二人だけの、スイートタイム。
「…どんなおまじないか知ってる? ロビンちゃん」
俺の問いかけに、ロビンちゃんは判らない、という顔をした。
「民間に伝わる不眠療法の類かしら? それも呪術的なもの?」
「う〜〜ん、当たらずとも遠からず…でもちょっと違うな、それとは」
「…じゃあ、わからないわ。サンジさん」
お手上げよ。ロビンちゃんは肩を竦めた。

物事を何でも難しい方向に考えるのは、学者と名のつく人の悪い癖だね。
十把一絡げにするのはアレだとおもうんだけど、実際そうだからさ。
ねえ、ロビンちゃん。
俺いつも言ってるじゃない。
たまには本能のままに。
自分の思いのままに。
ってさ。

それも、大事じゃない?

「じゃあ、正解教えてあげる。最初にね、…」


"最初に、おでこにキスをするんだよ。
 自分の一番大好きな人の。
 それから、身体を抱き寄せて。
 視線を合わせて、絡めながら、唇を重ねるんだよ。"


"耳元で囁くと、もっといいよね?
 『アイシテルヨ』って。"

「…愛してるよ」
ロビンちゃんを抱き寄せ、キスの後に耳元で囁いた。
腕の中のロビンちゃんが、小さく身を捩った。
「…ん、…もしかして、そういうこと…?」
ほんのり上気した頬。キス一つで堕ちてしまう、敏感なロビンちゃんの体。
勿論それは、俺限定。
「そ、そーゆーこと」
ぺろ、と舌を出して、意地悪く笑って見せた。
「エッチなら…さっき、したじゃない?」
お風呂に入る前にと言われ、首を横に振る。
「ノン。アレは、エッチなこと。これは、素敵な夢を見るための、おまじない」
することは一緒かもしれないけど、名称が違うから、これは全くの別物。
そういったらロビンちゃん、可笑しそうに笑った。
「…知能犯だわ、サンジさん」
やっぱりお手上げよ、とロビンちゃんは身体を俺に預けた。

そしてもう一度キスをした。
今度は深く深く舌を絡めて、髪を撫でて、肩から背中へと手を滑らせて、それから―――……。

"それから相手の一番大切な場所をね、―――……"

立ったままの、ロビンちゃんの身体を愛撫していく。
キャミの上からおっぱい、ウエスト、意外と弱いお臍。指で、舌先で摘んだり掠めたりしていくと、 零れてくるのはこの上なく色っぽい声。
「あ、ぁあ…」
押し殺した声は、扇情的でなまめかしくて。
「ねえ、立ったまま、イく?」
カプリのホックに手を掛けながら尋ねると、「それって気持ちいいの?」と聞き返す 声が頭の上から降ってくる。
「立ったままも、結構いいらしいよ?…シたことないでしょ?」
「そうね、……じゃあ、…イかせて、…」
若干の恥じらいを含んだ、でもこれから与えられる快感に期待を隠せない、おねだり の言葉。

"それから相手の一番大切な場所をね、―――。
 たっぷりの愛情を以って、可愛がってあげるんだよ。
 そう。
 こんな風に。"
立ったまま、壁に凭れ掛かったロビンちゃんの前に跪いて。
秘所を指で開き、その奥に舌を這わせる。足首のところに、脱ぎかけのカプリと ショーツがだらしなく引っかかってる。
じゃり、とアンダーヘアーごと淫芽を舐めあげる。
「は、ぁ…」
ぴくん、と素直に身体は反応する。
「いいね、この格好…」
なんだかイケナイコトしてるっぽくて。
まさに秘め事、って感じ?
「やだ、…サンジ…さ」
言葉でも刺激しながら、淫芽を可愛がってあげる。たっぷりと、ゆっくりと。濡れた 舌先で。
ぴちゃぴちゃ、音を立てながら。
「あ、ああ、…ん、は、あ、…あ、」
小刻みな舌使いにあわせ、漏れてくる声も小刻みで。
堪えきれなくなって、こぷん、と溢れたラブジュースが太股の内側を伝って、一気に 膝下までとろりと流れていく。
「あ、―――」
その感覚にロビンちゃんが震える。
いったん淫芽を離れ、太股の内側を伝ったそれを下から舐め取り、一気に上まで一直線。
「あ、ああっ」
そして、ダイレクトに淫芽に到達。おっぱいの先っぽ吸うみたいに、ちゅぅ、って 真っ赤なそれを 吸い上げたんだ。
そしたら、…。
「あ・ああっ…い、やぁぁぁあああ…―――」
ビクン…て一瞬体がのけぞって、消えそうな声を上げて。ロビンちゃんの全身の力が 抜けたらしく、ペタンとそこに座り込んじまった。
「…っ、はあ、…ぁ」
真っ赤になった頬。濡れて光る唇。それらは快感の度合いを表していて、言外に満足と俺に伝える。
「…どう?いい夢、見られそう?ロビンちゃん」
尋ねると、こくん、とうなずいた。そう、と言ってショーツとカプリを穿くように促すと、ロビンちゃんが不思議そうな顔をした。
「…あっ、でも…サンジさん、は…?」
「俺?俺は、ロビンちゃんの顔見てるだけで、満足だから……だから、」
「…………?」


「明日は、ロビンちゃんが俺におまじない、してくれる?」


俺が教えたとおりに、このおまじないを。
素敵な夢を見られるおまじない、してくれる?
ロビンちゃんはくす、と笑って、頷いた。
「…ええ、いいわ。約束よ、」
指きりげんまんを交わして、耳元に唇を寄せた。

"おまじないの最初と最後は、キスで締めくくるんだよ。
 秘密の呪文を囁いた後でね…その言葉は、こう。
 『よい夢を、おやすみ」って。"

「…よい夢を、おやすみ」
触れるだけのキスをして、おまじないは終わった。




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