天使ブラ子のある休日



おやすみなのは、正確にはゾロ。
大学が休みで、アルバイトも昼前にはあがり。だから、一緒にお出かけするんだぁ!
といっても、いつものスーパーに行って、食料や消耗品をの補充をして。
お昼になにか、簡単なモノを食べて。
往き帰りに寄り道して、公園を通っておさんぽ。
えっへへ、こういうのってなんかいいよね! ね?ゾロ?
「あー? まあ、お前がイイならいいんじゃねぇの」
むぅ……ゾロはあんまり嬉しくないのかなぁ。
たまのお休みに身体を休めたい、寝ていたいっていうのもわかるんだけど。
もっと嬉しそうにしてくれればいいのにっ。ん、もぅっ。
「わぁ……ピンクの花がたくさん咲いてるねぇ」
ひらひら、花びらが散ってる。
「桜だろ、まさか知らないのか?」
「さくらぁ?……知らなーい」
でも今、知ったよ。ゾロが教えてくれる、下の世界のことは、何でも忘れない。
「夜になると外灯が付くだろ。それが花を照らすと、ちょっと昼とは違ってキレイな もんなんだぜ」
……ゾロが、キレイなんて言葉を使うなんて。よっぽど、キレイなんだ……。
「ふぅん、見たいなぁ」
聞こえないように、小さい声で。
ちょっと、言ってみた。



今日は2階の、衣服を売ってるところにも行くって、ゾロが言う。
春だもの、柔らかな色彩の服がたくさん並んでいる。
ふわふわしてて、キレイだなぁ。
お花がプリントされてる生地もある。
誘惑に負けて、ちょっと、触ってみた。
「……そういうの、欲しいのか?」
「ううん、別にいらない」
天使なあたしは、それほどごはんを食べないでも平気だけど……それでも急に食費がかさむようになって、絶対ゾロの懐を圧迫してるはず。
本当にいいんだ。天使だから、物欲とか、そういうのは人間みたいにはない。
ただ、きれいでふわふわしたものを見ると、嬉しくなる。触りたくなる。それだけ。


「……春休み中は、仕事が多かったからな。1万円分、好きなのを買ってやるよ」


……え?


かわいいサンダル、服を2着、スカート。
安売りのを選びに選んだから、これだっておつりが来たんだよ。
帰り道も嬉しくて、顔がニヤけちゃう。
収入が多かったなら、お酒を買ったっていいのに。あたしの服を買ってくれたんだよ。
お花のプリントに、かわいいレース。
スカートは、さっきまで着ていたゾロのジーンズに比べて、なんて軽いんだろう。
くるりと回ると、ふわふわ。
ゾロも……ゾロ?
「あァ?」
「何、浮かない顔で」
「……いや、なんでもない」
なんだか、浮かれた気持ちがちょっと沈んでしまった。
どうしたんだろ……やっぱりそんなに似合ってないのかな?
それとも、調子に乗って、背中の羽根が見えちゃってた?ちゃんとたたんでおいたのに。
せっかく一緒に公園を歩いていても……
ちっとも……楽しくないよ、ゾロ……。



家に帰ったら、普段と変わらないゾロ。晩御飯を食べて、おかわりして、エッチを……。
「オイ、今から出ないか」
……? エッチしないの?



公園の桜。メイン路地の外灯が、ぼんやりとピンクを浮かび上がらせてる。
「どうだ、なかなかスゲェだろ」
「……うん、すごい……綺麗!」
夜の闇を背景に、ちょっと怖いくらい美しい光景。
夜は、あたしにとって、恐ろしいものでしかなかったのに、今は……ううん。やっぱり怖いかな。
ゾロの手を、そうっと握る。
握り返してくる、大きなあったかい手。
「お前さァ……」
ゾロが、ゆっくり歩き出す。
「いつまでコッチにいるんだ?」
「わかんない……」
コクン、と頭をかしげて応える。
「わかんねぇってこたァねえだろ!
 手前ェはそのために、俺の……言うこと、聞いたんだろ! あン時に……!」
「わかんないもん、ほんとに」
やだな……なんだかゾロが怒ってるみたい。
ひときわ大きな桜が、花びらをそっと散らしてる。
ゾロは、その木の影にあたしを連れ込んだ。
「クソッ……!」
強引に合わせられる唇。
「いつか、帰っちまうんだろ! ふわふわ上に浮いてっちまうんだろ……!」
……ゾロ?
「あんな、ふわふわして、歩いてるんじゃねぇよ……!」
再び、深くて長い……キス。
熱い舌が、たいした抵抗もしていないあたしの口内へ侵入してくる。
「んん……」
力強い手が、胸を、腰を、脚をまさぐる。
まだ新しい服なのを思い出してくれたのか、その動きはいつもよりちょっとだけ優しくて……いつもよりちょっとだけ、淫ら。



ゾロは、普段よりもねちっこく、こりこりと固くしこる乳首を刺激する。
あたしはゾロの太い首に手を回して、自分で自分を支える……支えていないと、足ががくがく震えて、
立っていられないもの。
ゾロが、短いスカートをふわりとたくし上げる。
「やぁだ、お尻が丸見えに、なっちゃう……っ」
「淫乱なんだから、お前は、誰に見られたって気にしねぇだろ」
「そ、そんなことない……よっ」
「嘘つけ」
「恥ずかしい、よぉ」
「へぇ、お前が恥ずかしいなんてな?」
だって恥ずかしいと……思うんだもん。
ゾロのところに来てから、ゾロ以外の人の前で胸を見せたりするのが……
恥ずかしいと思うようになったんだ。
「最初のとき、トップレスだったじゃねーか」
「だって、あれが普段の格好なんだもん! でも、他の人間のオトコに見られるの嫌」
「イヤか?」
ゾロがニヤッと笑って、スカートを全部たくし上げてしまった。
お尻が、少しひやりとする夜気に晒される。
「ヤッ……!」
「ほら、サービス」
一番感じる肉芽を、こりこりされて……あたしは声を上げないように必死で、ゾロの服に噛みつく。
「う、ふっ、……ふぅん、ぅむぅん……っ」
アソコはとっくに、最初のキスからびしょびしょ。おもらししちゃったみたいに濡れてる。
肉芽をいじっている指が、ふいにその割れ目へ伸びる。
「なんだァ? 欲しいのか?」
ぐちぐち入口を弄くられて、言葉にならないほどの快感とじれったさ。
「オラ、もっとケツ振ってみせろよ」
言われた通りに……腰をふって、動かして、おねだりする。もっともっと、もっと……!
「後ろに誰かいたら、お前……どーすんだ?」
その言葉に、びくっとなって振り向こうとすると、ゾロがすごい力で抱き締めてくる。
「いるな、二人くらいかな……お前のケツ見て興奮してる」
「嘘ぉ……」
「そいつらに、もっと見せてやれよ。ケツもっと上にあげて、自分で開いて見せてみろ」
「そんなの、やだよ……でき、ない、よっ」
「じゃ、今日はおあずけだぞ?」
そんなこと……ゾロだってガマンできないでしょ、と言おうと思ったけど。
もしかしたら、今日はお口だけで済まされちゃうかもしれない。
本当におあずけにされちゃったらどうしよう、どうしよう……!
ここはこんなに熱くて、切ないのに……!!
「ん……」
あたしは、言われた通り。
お尻を突き出して、自分で……なにもかも全部見えるように、広げて。
「アッチも、こっちが見せてるって気が付いたみたいだな。寄ってきたぜ」
嘘…って言いたいけど、興奮しすぎて人の気配があるかないかも、わからない。
「そのまま、いい子で広げてろよ?」
ゾロの指が。
淫猥な蜜であふれてる、はしたないアソコに。
蜜にまみれて赤く膨れあがっているに違いない、ぴくぴく勃起した淫芽に。
「あひぃ……っ、い、い、イクぅあああぁっ!」
もう、誰に聞かれたって構わない……
あたしは、自分で激しく腰を使って、最初の絶頂を迎えた。



ゾロはニヤニヤ笑いながら、ズボンを高く押し上げているモノを取り出す。
何を言われるまでもない、あたしはすぐにそれに飛びついて、ちゅばちゅばと舐め回す。
「……いつも、美味そうに舐めるよな……」
「ぅふぅ、んんっ……おいひぃよぉ……」
しゃぶっていれば、とろとろ、美味しいお汁が出てくる。
「オトコのなら、誰のでもいいんだろ? 怒らねぇから言ってみろよ」
「ん……?」
「淫乱、なんだろ?」
「うん……アタシぃ、淫乱だからッ……おちんちん、好きなのっ……」
言って、ゾロのオトコノコを舐め上げ、キスをする。
ちゅぱ、といやらしい音を立てるキス。
「よし」
ゾロは急にあたしを持ち上げて立たせ、ひくつくアソコに欲望を付き立てる。
「っ……ぁ、あッ…はぁあんっ……!」
立ったまま、打ち込まれる欲望。
入ったり、出たり、こすられるたびにゾクゾクするような快感。
片脚を持ち上げられて、不安定なあたしは、必死でゾロにしがみつく。
「っひ、いい、イイッ!」
ぐちゅ、と水音がして、あたしの子宮が突き上げられる。
一番奥を、ぐりぐりと責められて、いやいやと頭を振る。
そっと草の上に寝かせられて……さっきよりも一層、激しいピストン。
あたしは、はしたなく声を上げて、自分で腰をふって、何回も頂点に達した。
ゾロも、途中で一回、奥にたっぷり快感を吐き出したけれど、おしまいにはならず。
その後も、激しく突きたてられて……あたしは自分でおねだりして。
喉にからみつく精液を、最後の一滴まで吸って、飲みほした。



「ねぇ?」
「ぁん?」
「一回、バックでシたじゃない? その時思ったんだけど……周囲に人なんか、いなかったよね?」
「さぁな」
「もう……」
家に帰って、シャワー使って。
汚れちゃった服を洗って。
その日はめずらしく、お布団に入ってもなんにもしないで、くっついて寝た。



明日の朝は、また、おいしいゴハンを作ってあげなくちゃ……。



----2004.04.10. AKITOH. Sandy Sandy Site.----


続・六畳一間の淫乱天使(タイトル何とかしろ自分…)のUP了承を得るべくあきとー様にメールを
送りましたら、な・なんと、こんな素敵なSSを頂けました!! あきとー様、多謝!!
ブラ子の淫乱天使っぷりがなんとも萌えです。
そして、ヤキモチヤキなゾロがカッコイイ!! 
ブラ子可愛いなぁ……六畳一間、懐具合は寂しい二人だけれど(よく読むとこちらのブラ子もまだおぱんつ穿いてませんw)、
毎日は充実しているようです……。
いつも素敵なSSを有難うございます、あきとー様!!





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