Junk
※下に行くほど新しいです。




●パンドラ×ラダマンティスの顔面騎乗位ネタ

「ラダマンティス……なぜ、顔を背ける?」

むせかえるような性の匂いの向こう側で、パンドラはラダマンティスを見下ろしていた。

「パンドラ様っ、し、しかし……」

ラダマンティスの声が上ずっている。

「私を見るがいい、ラダマンティス。これは命令だ」

命令という言葉に、観念したラダマンティスはゆっくりと正面を向いた。

ざり、と後頭部と床が擦れた。

「あ……」

仰向けになったラダマンティスの顔の上に、パンドラが跨っている。

パンドラはロング丈のドレスの裾を捲くりあげ、豊かで白い太腿を晒していた。

太腿だけではなく……パンドラは下着を身につけていなかった。

露になった秘所が、ラダマンティスの丁度鼻先に来ている。

嫌でも目に入るそれは、ラダマンティスが夢にまで見た部分だった。

「ラダマンティス、お前は見たかったのだろう? 私のここを……」

細いパンドラの指が、髪と同じ色のアンダーヘアをかきわけ、少し色づいた秘裂を指で開く。

貝の身のような小さな突起が……クリトリスが、包皮から顔を出して触れられたがっている。

その奥では花弁のようなパンドラの入り口が、呼吸をするたびに収縮を繰り返し、訪問者を今か今かと待っている。

甘酸っぱい匂いがたちこめ、ラダマンティスの鼻腔を刺激する。

「パンドラ様、そ……それは……」

「夢の中でお前は、このパンドラを幾度も犯していたのだろう?」

「う……」

図星だ。パンドラの力で身動きが取れないラダマンティスの鼓動が早まる。

額に、汗がじっとりとにじんでいた。

「お前はいつもよく働いてくれている……これはそのご褒美。なのにいったい何を臆するか……」

ラダマンティスは狼狽した。

パンドラに恋焦がれていた事すら秘密にしていたつもりなのに、それはおろか、

毎夜のようにパンドラを組み敷き、思うが侭に犯す夢を見ていたことまで見抜かれていたとは。

「今だけお前の自由にするがいい……さぁ、ラダマンティス」



●シャイナさん×那智でも顔面騎乗位ネタ(好きだなこのネタ)

「いい匂いだろう? たっぷり味わいな」

「……ゥ……ッ」

那智の顔の上に腰を下ろすと、シャイナはゆっくりと仮面を外した。

平素の男勝りな言動とは不似合いな、かわいらしい少女の顔がそこにはあった。

何度か見たことがあるとはいえ、女聖闘士の素顔というものは下手な裸よりも男聖闘士の劣情をそそるものだ。

「フフ……那智、苦しそうだね」

「……ッ、」

息苦しそうにしながらも、那智はシャイナの身体を退かそうとはしなかった。

那智の両肩はシャイナの膝で押さえつけられ、腕がまったく自由にならない。

鼻に、口に、体重をかけて押し当てられるシャイナの女性器。

薄いウエアの生地越しとはいえ、その部分の匂いが容赦なく那智の鼻腔を、喉を刺激する。

どこか癖になるような、甘さと酸味が混じったような匂いだ。

「アンタはこういう気があるって本当なんだね……嬉しそうに、こんなにしちゃってさ」

シャイナが後ろ手に那智の股間をまさぐった。そこはジーンズの下で、硬く勃起していた。

「どうだい? 那智……」

「ぅう……」

息苦しさを堪えながらも、那智は今の状況に興奮していた。

シャイナのその部分の匂いを胸いっぱいに吸いこみ、不自由ながらも軽く口を動かす。

「……ん。こら、……ちょっと」

布越しの刺激に、シャイナが腰をもぞもぞさせた。

「那智……あ……」

那智の熱い息がシャイナの花弁に掛かる。舌が、布越しではあるが動いて舐めているのが分かる。

「ちょ……那智、おやめ……ぁ、」

シャイナが不意に体勢を崩した。那智の肩を押さえつけていたシャイナの膝が外れた。

「シャイナさん……!」

「那智、」

形勢逆転とばかりに、那智が起き上がるとシャイナの身体を組み敷いた。


●白雪・黄泉・犬飼×猿母で救えません。反省はry

「誰の子供が出来るかな〜……まぁどの道大神に似るだろうねえ……」

白雪が手にするのは針をのぞいた大型の注射器。

中には三人分の男の精がたっぷりと注がれていた。

「いや……それだけはお願いですから許してください……」

「とりあえずそれは出来ないな」

「クク……オ袋ノオビエル顔モナカナカダナ」

猿野の母が震える声で哀願するも、白雪と黄泉、そして犬飼の三人は それを聞き入れようとはしなかった。

「さぁ、ボクたち三人のうち、誰の種がゴールに届くか……結果は十月十日後のお楽しみだ」

白雪はニヤリと笑い、注射器を構えた。

「ダメ……そんな、そんなっ……」

「なぁに、もう一人野球選手を産んでくれたらいいんですよ」

猿野の母は縄でベッドに縛り付けられている。性器を剥き出しにした格好で。

「いやぁっ……!」


●九泉×ディエチ

「ん、ふ……気持ちいいでしょう、ねぇ?」

ディエチは九泉の上で淫らに腰を振りながら、恍惚とした表情で尋ねた。

たっぷりとした二つの乳房はディエチが腰を振る度に上下に揺れ、充血した乳首は物欲しそうに 固くしこっている。

「この淫乱め……半分役に立たなくなった、ワシのモノがそんなにいいのか」

ディエチの下で、九泉は聞き返した。

病と歳で半ば役に立たなくなりかけている九泉の雄を、ディエチは銜え、念入りに奉仕して勃たせ、 その上に跨り、中に出されることを欲した。

「あ、ん、……私、あなたのモノが一番いいの……ッ、」

ディエチの腰の動きが激しくなっていく。

「あなたのものが一番、私のヴァギナと相性がいいの……ん、あ、ああ……」

男になら幾らでも不自由しないであろう身体と顔をしているのに、 ディエチは九泉のペニスが一番いいという。

「フン、好きにするが良い……いやらしい顔をもっと見せろ、そうでなければ子種はくれてやらんぞ」

「見せるわ、見せるから……頂戴っ……あ、ああっ、いくっ……いっちゃう……」

九泉の上で、ディエチは海老反りになる。

豊かな胸を自らの両手で揉みしだきながら、絶頂を極めた。

「フン、遊びすぎか? 随分ゆるいぞ、もっと締め付けろ……ディエチ」

「あ、は……、はい、ん、」

絶頂を味わいつつも、ディエチは更に腰を上下に動かし続けた。


●九泉×猿母。

ここは埼玉選抜が宿泊するホテルのロビー。

「っかしーなー、お袋何やってんだか……」

天国は溜息と共に携帯電話のシェルを畳んだ。

母の携帯に連絡を取ろうとしたが、何度掛けてみても、

”電源を切っているか電波の届かない場所に あるため掛かりません”という携帯電話会社のアナウンスが流れるだけだった。

「明後日は決勝だっつうのに…本当に見に来てくれるのか?」

大阪との決勝戦は店を休んで必ず見に行く、と母から連絡があったのは一昨日のことだった。

「……親父や兄貴のこと、もっと聞きたいんだけどな……」

天国は誰に言うともなく呟いた。

選抜大会でまさかの再会を果たした父と兄。薄れてしまった記憶には、悲しい思い出しか残っていない。

天国は母から、真実を聞きたいと思っていた。

本当に父は昔からああだったのか。兄も、好んでついて行ったのか。離婚の真実は? 

そもそも自分の記憶に思い違いはないだろうか、と。

再会は余りにも衝撃的で、怒りしか湧かなかった。

しかし相対する日が近づくにつれ、 もう一度事実を洗いなおすべきだと確信した。

母も電話口で、『そっちに着いたら、私が話せることは全て話すから』と言っていた。

「……お袋、どこ行っちまったんだよ?」

天国の母は、天国が今いるホテルにいた。

同じホテルに、大阪選抜チームも宿泊している。その大阪選抜チームの、監督室にいた。

「……ぅ……ん、」

薄暗い部屋に、なま白い肌が浮かび上がる。

一糸纏わぬ姿になった天国の母は、ベッドの上でなまめかしく身を捩っていた。

「クク……昔よりもいい身体になっているではないか?」

九泉のごつごつした指が、天国の母の脚の間に入り込んでいた。

「昔はこんなに締まってはいなかったぞ?」

「そんな……そんなことは……」

恥ずかしげに両手で顔を覆う元の妻は、初めて会ったときのように初々しかった。

大阪選抜監督の九泉は、元の妻である天国の母を前日からこの部屋に監禁していた。

前日の夜、ホテルの近くで偶然会った。驚く天国の母を、九泉は有無を言わさず連れ帰ったのだった。

天国の母が、色気袋のある目元を潤ませる。

九泉の指は、しとどに濡れた膣を掻き回しながら出入りする。

そのたびにくちゅくちゅと卑猥な音が部屋に響く。 「クリトリスもこんなに勃たせて……切なかろう?」

濡れた男の指が、充血したクリトリスに軽く触れる。

「ああ……!」

その刺激に、天国の母の身体が仰け反った。

「そんなにいいか、そうか……」

九泉は天国の母の、上気した頬に口付けた。

前日、九泉が天国の母を無理やり連れ帰った際、天国の母は激しく抵抗した。

九泉は頬を平手で打ち、ベッドに押し倒し、無理矢理犯した。

天国の母が声の限り泣き叫ぼうと容赦なく、その熟れた身体を蹂躙した。

身体を縛り上げ、気を飛ばすまで絶頂を与え続け、三つの口に雄を突き立てて 子宮一杯に精子を満たしてやった。

散々犯され、天国の母は気を失ったまま朝を迎えた。

前夜のレイプから一転、今朝は人が変わったように九泉は彼女に優しくした。

昔のことを侘びながら、知り尽くした身体を隅々まで丁寧に愛撫し、 歯の浮くような甘い言葉を囁いて優しいセックスをした。

そんな九泉に、天国の母は身も心もすっかり蕩けてしまっているのだった。





『フン、この女は少し優しくされるとすぐに男を信じる……しかしいい女になったものだ……。

メジャーリーグの関係者にこの女を差し出せば……』





「……どうだ、大きいだろう」

天国の母に、九泉は猛り立った一物を見せつけた。

「ああ、なんて大きい……」

天国の母は目の前に迫り出した九泉の一物に愛しそうに手で触れた。

「お前の中に入りたがって、ほうれ……泪を流しておるわ」

先走りの液が鈴口から垂れる。天国の母は、ゆっくりと亀頭を舐めた。

九泉の真意を知らない天国の母は、偽りの悦楽に浸っていた。

その先に待っている、アメリカでの雌奴隷としての日々も知らずに。


●たまにはほのぼの・最終回後の九泉と猿母

関東のとある郊外にある総合病院病院の前に、一台のタクシーが停まった。

運転手に料金を支払い、タクシーから降りた女性は病院の中へと入っていく。





「雉子村さん、面会の方ですよ」

若い看護婦がドアから顔を覗かせ、病室内へと声を掛けた。

雉子村九泉……かつてはプロ野球選手として、日本人メジャー挑戦第一号として、

そして高校野球・大阪選抜チームの監督としてその名をはせた雉子村であったが、

今はこの病院に長らく入院している、一患者であった。

髪には白いものが混じり、頬はやせこけ、かつての逞しい姿はもう程遠いものとなっていた。

「面会? 黄泉か……?」

「息子さんじゃありませんよ、奇麗な女の方ですよ」

「女?」

病は少しずつではあるが進行し、雉子村はもう身体を少し動かすのも困難になりつつあった。

息子ではない面会人と聞いても、思い当たる節はない。

親類縁者とはかつて渡米したときにすっかり縁を切ってしまったのだ。

雉子村は半身を起こそうと手を伸ばした。看護婦が駆け寄ってそれを手伝い、ベッドを起こして上半身を安定させる。

「どうぞ、お入りください」

看護婦がドアの外に声を掛けると、面会人はおずおずと入ってきた。

「お前……」

看護婦は感じるのもがあったのだろう、面会人と入れ替わりに部屋を出ると、ドアをそっと閉めた。

「あなた……」

面会人は、忘れもしない。かつて雉子村が棄て、今は猿野という旧姓を名乗っている女だった。

雉子村の表情が驚きへと変わっていく。

猿野の母は目を潤ませ、雉子村に駆け寄ると、かつて愛した男に抱きついた。 「……あなた……、会いたかった……」 雉子村が彼女を棄てた日から、既に十数年が経っていた。

雉子村は不自由な手で、猿野の母の身体に手を回した。懐かしい感触と匂いだった。


●鬼畜な猿母受け。

パソコンの画面は、一目でいかがわしいとわかるものだった。

いわゆる素人の投稿サイト。自分で撮った写真を投稿し、閲覧者がコメントを付けるという単純な形式だ。

「ほら、猿野さん。昨日アップした写真、一杯コメントがついてますよ」

「……え、ええ……」

パソコンに向うのは猿野の母と、その後ろから覗き込んでマウスを操作する白雪の二人だった。

恥ずかしそうに俯き、画面をちらちらとしか見ない猿野の母に代わり、白雪が器用にマウスを操る。

白雪が昨日このサイトに投稿した数枚の写真には、たくさんのコメントが付けられていた。

その写真は、裸の猿野の母が、何人もの男に責められているというもの。

数日前にこの部屋で撮影したものだった。

白雪をはじめ、御柳、犬飼の三人に代わる代わるその熟れた肉体を弄ばれた。

膣と肛門と口で同時に三本の男根を銜えこんだ写真や、犬飼の上に跨って腰を振り、

絶頂を極めた瞬間の写真、御柳の指で潮を吹かされた写真、

昼間、この近くの公園にある木に、全裸で縛り付けられた写真などだった。

他の投稿者の写真も、同じく野外での露出やレイプまがいのシーン、

レズセックスや複数プレイなどどれもみな猥褻なものばかりだった。

「へえ、……”淫乱なマンコをしている”か……”もっと他の写真はないのか?”だって」

白雪がコメントを読み上げていく。

写真には目隠しは僅かで、モザイクなどは一切無い。

猿野の母の身体は余すところなく、しっかりと晒されているのだ。

「ど、どうって……」

「今度は……そうだなあ、犬飼君のところの犬にでも犯してもらいますか? きっと受けるだろうなあ」

「……ッ、」

猿野の母は唇を噛んだ。

身体の奥からは、あらぬ熱がじんわりと湧き上がっている。

肌が密着するほどの近さにいる白雪はそれをいち早く悟り、猿野の母の身体を服越しに優しく撫でた。

「ま、それはまたいずれ……ところで猿野さん、コメントの返事しないといけませんね」

「そ、そうですね……お返事を……」

「そう。折角コメントを寄せてくれているんですから。返事をしないと失礼ですよね?

”皆さん有難う御座います、私は淫乱な雌豚です、どうか私を犯してください”、って……」

猿野の母はためらいがちに頷くと、白雪の言葉どおり、キーボードを叩いた。


●御柳×猿母(実はドラマCD第三弾ネタwもしもあれに猿母も来ていたらきっとry)

人気のない夜の海は、寄せては返す波の音だけが規則正しく、闇夜に響いていた。

すぐそばに建つホテルの明かりが水面を照らし、キラキラと光っている。

白砂の上で、絡み合う二つの裸体があった。

「……っ、あ……あ、っ……!」

濡れた唇から切ない声がこぼれる。しかしその声は、ホテルまでは到底届かない。

「アンタおばさんの癖していいマンコしてんよなぁ、ホント」

激しく腰を前後させる御柳。その肩にしがみつく、猿野の母の指先には力がこもり、乱れた黒髪が砂に泳いだ。

猿野の母と御柳は、ホテルでの夕食の後、このビーチに来ていた。

正確には、夕食の後部屋に戻ろうとした猿野の母を、半ば攫うように……御柳が連れ出した。

夜のビーチには、二人の他誰もいない。昼間散々遊んで疲れた他のメンバー達は、ホテルの部屋でくつろいでいる。

「……こんなに締め付けてさ、オレの折れちまいそうだぜ?」

「う……ぁあ……っ」

猿野の母は半ば攫われた形で御柳によってビーチに連れて行かれ、そして、白砂の上で組み敷かれた。

唇をふさがれ、衣服を剥ぎ取られ、若い雄を突き立てられた。

「もう……い、やぁ……っ……やめてぇ……」

猿野の母は目尻に光る物を浮かべ、首を左右に振る。

「んなこといったって、しっかりマン汁垂らして締め付けてんじゃん……下の口は素直って、よく言ったもんだよな」

言葉ではどんなに拒否しようとも、敏感な部分を刺激されれば女の身体は否応なく反応する。

御柳の雄をしっかりとくわえ込んだ膣は、潤滑のための白い体液を吐き出し、クリトリスは痛いほどに充血している。

「そんな……あ、あ、あ……!」

正常位の体勢で激しく突かれ、子宮の入り口が疼いているのを感じる。

上下に揺れる豊かな乳房に、御柳が音を立ててむしゃぶりつく。

乳頭を吸い、乳房をもみしだく。荒っぽいが感じる場所を決してはずしていないその責めに、快楽の火は静まるはずもない。

「あはぁっ……ん、んっ……」

抵抗しているはずの声はいつしか、快楽の海に溺れたそれへと変わっていた。

御柳の若い雄は熱く、そして大きかった。熟した膣をあますことなく味わい、今にもはち切れんばかりの硬度をずっと保っている。

「先イッていいぜ? もう限界だろ?」

「ちが……っ、……あ、あ……あああ……っ!!」


●エース×ノジコ『二人で見る夢』

その男は、妹の手紙を携えてこの村にやって来た。

ココヤシ村が平和になって、早半年。

ナミが旅立った後、あたしはベルメールさんのお墓とみかん畑を守りながら、この村で一人で暮らしている。

村の雑貨屋で週に三日、レジを打つ仕事をして、週に二日は村に一つしかないカフェでウェイトレスの仕事をする。

得られるのはどちらも僅かなお金だけれど、女が一人、小さな田舎島で暮らしていくのには十分な額だった。

あの頃がまるで嘘のように、毎日は平和で穏やかに過ぎている。

そんな平和なあたしの日々に、その男は突然やってきた。





薄暗い未舗装の道を、重い紙袋を抱えて一人歩く。

家まで後もう少し。雑貨屋のおじさんから貰った売れ残りの食材は、ありがたさを差し引いてもずっしりと重かった。

一人の生活にも仕事にももうすっかり慣れた。平凡と人はいうだろうけれど、その平凡こそ、この島のみんなが求めて止まなかったもの。

「……ちょっと遅くなっちゃったかな」

帰り際に在庫の整理を頼まれて、いつもよりも店を出る時間が遅くなっちゃった。

もっとも……帰ったところで誰も待ってはいない。

みかんの収穫時期ならともかく、幾ら遅く帰ったって、 何がどうって訳はないんだけれど。

「ゲンさん、いる?」

家の近くの駐在所の明かりはまだついている。

ひょこっと覗きこんだら、ゲンさんが腕組みをしてラジオを聴いていた。

「ノジコか、今帰りか……随分遅いな」

「そんな時もあるわよ。食材一杯貰ったから、おすそ分けよ」

「おお、すまんな」

平和になった島の駐在ほど暇なものは無い、とゲンさんは言う。

開店休業状態だと、二人で笑いあって、少し世間話をして駐在所を後にした。





ゲンさんの駐在所からほんの数分の距離にあたしの家はある。

「……あれ、……」

人影だった。

家の前に、誰かがいる。

こんな時間に、明らかに留守宅ってわかる家の前を何かを探すようにするそぶり……もしかして、空き巣?

でもこんな島に空き巣なんて……いや、平和になった今だからこそ住人の気が緩んでいると思って、空き巣が狙うのかもしれない。

あの背格好は男よね。ゲンさんを呼ぶべき? あたしは考えて、そして……。

思い切って声を上げた。

「ちょっとあんた、何してんのよっ!」

男の背中が一瞬びくっと跳ねる。恐る恐るこっちを振り返ると、……男は逃げるどころか、あたしの姿を認めると、被っていた帽子をとって頭を下げた。

―――何、アイツ。

「どうも、その節は弟がお世話になっちまって」

「……は?」

弟?

何のこと?



カウボーイハット、背中には物騒な海賊のマークの刺青。

どこからどうみたってその男は海賊だった。

別れたのはほんの数ヶ月前だというのに、もう何年も会ってないような気持ちだった。

潮風に吹かれてちょっと皺寄った便箋には、十枚近くにわたってナミの懐かしい字が並んでいて。

近況にはじまり、新しい仲間が増えたことや旅した島々のことが細かく書き連ねられていて、そして。

『この手紙を届けてくれるエースは、ルフィのお兄さんなの。

だから安心して』

「……最後に書いてどうするのよ、封筒に書いときなさいよ」


●マフラー(山奈々)

母さんはマフラーを編んでいる。

「母さん、こんなに編んでどうするのさ」

「あら、だってツナだけじゃないもの。ランボちゃんにイーピンちゃんに……」

俺の分にリボーンの分に、ランボにイーピンにビアンキに。

「……七本あるよ? あと二本は?」

「これが母さん自身の分、それと、そっちにあるのが山本君の分」

「ふうん」

……山本のマフラーだけ、なんでイニシャル入りなんだろ。

俺達のマフラーはふつーの柄なのに。 それもNって、何のイニシャルだよ。


●ヒナ×たしぎ

たしぎはわたくしにとって、とても可愛い後輩。

少し愚図で、いつもスモーカー君に叱られてばかりいるけれど。

最初から切れる人間なんてつまらない。

誰だって挫折しながら上り詰めていくのだし。 何よりもあの子はそこが、皆に愛される理由なのだから。

どこまでも従順で、どこまでも淫乱な子。 とても可愛い、わたくしだけのたしぎ。

わたくしの駐屯する島は、たしぎの住むロークダウンとは遠く離れている。 寂しがりやなあの子は時折、わたくしのところに電伝虫を掛けて来る。

今日もそう。わたくしが宿舎に帰り、シャワーを浴びて出てくると、電伝虫が鳴っていた。

「はい、……もしもし?」

『あっ、……ヒナさん、ですか? たしぎです……こんばんわ』

「あら、たしぎ?どうしたの?」

電伝虫の向こうのたしぎの声は少しくぐもっていた。

「……たしぎ、あなたもう仕事は終わったの?」

『あ、はい……今さっき、終わりました……派出所から、子電伝虫で掛けてるんです』

「そう……」

くぐもった声は寂しい、と言わんばかりだった。

『すみません、……ヒナさん、今お時間は大丈夫でしょうか?』

「ええ、大丈夫よ」

バスローブ姿のわたくしはソファに腰掛けた。

電伝虫の向こうのたしぎは、まだ派出所だといった。壁の時計を見ると、もう日付の変わる時間だった。

早く宿舎に帰ればいいものを、きっと今すぐにでも、わたくしに会いたいのだろう。

「……寂しいのね、しょうがない子だわ……たしぎ」

わたくしは唇をぺろり、と舐めた。

「電伝虫越しに……可愛がってあげるわ」

電伝虫を通して、わたくしはたしぎを可愛がる。 たしぎが寂しくてわたくしに電伝虫で連絡を取る時、それは大抵そうして欲しいからなのだ。

「……そうね、まずは……あなた今、派出所のとこにいるの?」

『更衣室です。鍵は、……掛けました』

「そう、それじゃあ……服を全部、脱ぎなさい。下着もよ?」

『ここで、ですか?』

「ええ、そう……鍵を掛けて誰も入ってこないのでしょう? ならいいでしょう? 脱ぎなさい」

『……はい……ッ』

電伝虫を机か何かに置く音がし、続いて衣ずれの音。

ベルトをはずす音もする。

『脱ぎました……ヒナさん』

「そう、全部?」

『はい、全部です…』


●『絶海の監獄』(ルフィ子女体化)

……ひでぇな。

自分が置かれている状況を客観的に見て、それを表現するとしたら。

きっとこの言葉か一番、ドンピシャだろう。

ぶっとい格子の海楼石の檻ン中、同じく海楼石の手錠と足枷。身動きが取れない上に、チカラ入らねぇ。

グランドラインのど真ん中、島ひとつ丸ごと海軍基地。その中にある監獄。それが、ここ。

早い話が、パクられちまった。

「――ルフィ、」

「ん?……」

薄暗くて、薄暗い石造りの檻ン中。隣で一緒に繋がれてるのはチョッパーだった。

「ごめんね、ボクがちゃんと見張り番してなかったから……」

泣き出しそうな顔をして、しゃくりあげながら、チョッパーは必死に謝ってきた。

「んなこたぁねぇよ……何時気づいてたって、あんな包囲網張られてたんだ。

こうなるのは時間の問題だったと思うぜ……」

……海楼石の手錠と足枷。ああ、能力者はこんなとき損だ。

手錠を外そうにも外せない。体を動かすたびに、力が抜けていく。

逃げるに逃げられないし、たとえ逃げられたとしてもこの島は隅から隅までが海軍基地だ。

逃げ果せるには海を渡るより他はねぇ。でも泳いで逃げるわけにも行かねぇし。

この海楼石の枷……ホント、力が入らねぇ……。

海軍が俺達を目の敵にしているのも知ってたし、いつかは一斉攻撃仕掛けてくるだろうとは思ってた。

―――けどよ。

不意打ちにも馬鹿にするにも、程があるだろう。海軍の包囲網、あんなところに張られてたなんて。

畜生。完全に甘く見てた。

「ルフィ、平気?」

「……微妙。チョッパーは?」

「ん、……平気」

海楼石のせいだ、力が入らねぇ。

話するのも力が抜けていくみたいで、とうとう二人して床に寝っ転がった。

「……今頃、ゾロ達どうしてるだろうな」

チョッパーがぽつりと呟いた。 散り散りになったクルーたち。

捕らえられたのは俺とチョッパー、そしてウソップ。

普通の人間のウソップは、俺達とは違う牢獄に捕らえられているらしい。

運良く逃げ遂せただろう、ゾロやサンジ、ナミの事が気になるみてぇだ。

「そうだね……上手く逃げられてると良いね……」

「ナミにロビンが居るんだ、あいつらならきっと大丈夫だろ」

「うん……」

夜なのか昼なのかも、分からない空間。

監視の海兵一人ついちゃいねぇのは、決して逃げられないと分かっているから。

「監視もいやしねぇ……逃げられねえってことか」

「多分……」

「いりゃぁ手立ての一つや二つくらいはあるんだけどな」

言ったら、チョッパーが変な顔をする。

「……お色気作戦?」

「正解」

「……やっぱり」

はぁ、とチョッパーが大きく溜息をつく。

「何だよ、効果覿面だぜ?」

「分かってるけど……そういうのよくないよ……女の子なんだから、自分の身体は大事にしないとだめだよッ!」

……自分の身体を大事、ね。

豚に真珠とはこのことだ。俺には、勿体無さ過ぎる言葉。

「いーんだよ、この場合手段どうこう言ってられねぇし」

「そういう発想がダメなんだって、ルフィ」

「いいんだって……」

だってもう、失うものなんて今更ありゃしないんだから。

俺があの島を出るときには、もう失うものなんて何にもなくなってたんだから。

仲間を救えるのなら、俺はこの身が今更少しくらい穢れたって、なんとも思わない。

「いいからチョッパー、……見回り兵が来たら実行するからな。お前嫌なら目ェ瞑ってろ」

脚を開くくらい、もうなんでもない。

「……ほんとにやるの?」

「だってしょうがねえだろ……この場合は」

チョッパーはちょっと嫌そうな顔をしてた。

前々からチョッパーにはそっち方面のことは慎めだの自分の身体を大事にだの、口うるさく言われてた。

「……今回だけだよ」

凄く嫌そうに、チョッパーは了解してくれた。


●C翼。小次郎×早苗(いわゆる寝取られ)

翼がブラジルに旅立ち、1年が過ぎた。

早苗に寂しさを感じるな、というのは、どう考えても無理な話だった。

地球の裏にいる翼からは、思い出したように時折ポストカードが届くだけだった。

翼の重荷になってはいけないと、早苗は手紙も電話も控えている。

短い近況とありきたりの言葉を並べただけの翼のポストカードの数枚ぽっちでは、

寂しさに潰れそうな早苗の心を繋ぎとめておくには余りにも薄っぺらだったのだ。





夕暮れの公園で、早苗は翼ではない男と抱き合っていた。

人気の少ない、寂れた公園の木陰。

翼ほとではないけれど、決して滅多に会うことのない男―――小次郎と。

「ああッ、ん、はぁ……」

樹に凭れ掛かる早苗のカットソーの裾から、小次郎の浅黒く力強い手が潜り込んでいた。

カットソーは胸元が大きく開いたデザインで、白い首筋を小次郎の舌が這う。

早苗の口からは鼻に掛かる甘い声が零れ、頬は紅潮し膝は震えていた。

「声、もっと抑えろ……人が来るかもしれねえ」

「ん……だって、ッ」

早苗の瞳は蕩けていた。

小次郎はそう言いながらも、早苗に快感を与えることをやめなかった。

甘いシャンプーの匂いと、雄の汗の匂いが入り混じっている。

小次郎は指先で早苗の乳首を弄り、掌で乳房を揉みしだいていた。

慣れたその手つきは、この行為が決して初めてではないことを物語っていた。

「ねぇ、小次郎、……私もう……」

早苗の手が小次郎の頭を抱く。

「ああ、」

小次郎は少し強めに首筋に吸い付いた。

「う、……んッ」

翼にも聞かせたことの無い、甘えた声と言葉だった。





翼と会えない寂しさから、早苗が小次郎と関係を持ったのは、高校に入って半年ほどした頃のことだった。

どちらから誘った、といえば早苗からということになるのだろう。

しかし小次郎も、決して一方的に誘われて、というわけではなく……以前からそれなりの好意を早苗に寄せていたのだ。

早苗には、翼のいない隣と、翼が埋めてくれない寂しさがあった。

紛らわせたかった。誰かに縋りたかった。その気持ちだけが早苗を支配していた。

例えそれが、翼にとってのライバルだったとしても。



生い茂る草むらに、小次郎はTシャツを脱いで申し訳程度に敷く。

その上に早苗が仰向けになると、小次郎が早苗の両脚を抱えあげた。

「あ――、……あぁッ……」

「ほら、力抜け……」

熱く太い小次郎の陰茎が、早苗の、まだピンク色の秘裂にゆっくりと押し入っていく。

「あぁ……あ、そんな奥まで……ッ」

早苗が軽く仰け反る。身体の奥深くまで、小次郎の陰茎が押し入ってくる。

根元まで陰茎を押し込むと、小次郎は腹の底から息を吐き、ゆっくりと前後運動を始める。

「あっ、あっ、あっ、あっ……」

早苗がリズミカルに喘ぐ。

あたりは夜の帳がゆっくりと降り始め、二人の身を隠していた。



翼ではない男に、早苗は処女までもを捧げていた。

寂しさはそれほどまでに、早苗を蝕んでいたのだった。

そして一度だけの関係にそれは収まらなかった。



「あ、あ……も、もっと……ッ!!」

早苗は小次郎の身体に足を絡め、腰を淫らに動かしていた。

「お願い、いっぱいして、……ねぇ、小次郎っ、」

「ああ、幾らでもしてやる、もっと腰振れ……」

翼は知らない。早苗にどれほど寂しい思いをさせているかを。

そして早苗のこんな顔も、こんな声も、……何も知らない。


●ドラゴンボール・未来トランクス×16歳ブルマ。(ブルマがドラゴンボールを探しに行く前)

日付が今日から明日へと変わる頃、明かりを消した自分の部屋で、あたしは彼が来るのを待っていた。

いつもより念入りにシャワーを浴びて、普段は散らかりっぱなしの部屋を片付けてから、お気に入りの服を着た。

二人分のコーヒーを用意したら、準備は完了。

いつもならもうとっくに来ている時間なのに、今夜は遅い。

「……まだかしら」

洗い髪のままベッドに腰掛けて、何度目かに壁の時計に目をやったとき、窓ガラスをこんこん、と叩く音がした。

「あ、」

振り返れば、窓ガラスの向こう、”彼”がいた。

「トランクス、」

あたしは窓に駆け寄り、鍵を開けて彼を部屋に招きいれた。

「こんばんは、ブルマさん」

ガラス窓をそっと開くと、優しいテノールがあたしの名を呼ぶ。

「こんばんは、って……遅かったわよ、トランクス」

いつもより遅い登場に、ちょっと口を尖らせると。

「すみません、待たせてしまって」

腰の低い彼はすっかり恐縮して、深々と頭を垂れる。

彼の名はトランクス。

夜、といっても毎晩じゃないんだけれど……あたしの部屋を訪れる、誰にも内緒のあたしの恋人。

「今日はもしかしたら来てくれないのかと思ってたのよ」

湯気を立てるコーヒーの入ったカップを差し出すと、トランクスは恐縮して受け取った。

「……すみません、今日は色々と忙しくて……」

「どうして謝るのよ、別に怒ってないわ?」

ベッドに腰掛けるトランクスの隣にあたしは座った。

あたしのほうが年下なのに、トランクスはあたしに敬語を使う。変な子。

彼があたしの元を訪れるようになったのは、高校に入って直ぐの頃。

最初はびっくりしたわ。だって顔も名前も知らない人が、夜いきなりあたしの部屋にやってきたかと思うと、

あたしに愛を告白したんだから。

住んでいるところも、普段何をしているのかも教えてくれない。

聞いても直ぐにはぐらかされる。

ただ、トランクスという名前しか、あたしは知らない。



空になったマグカップをサイドボードに置くと、トランクスがあたしの肩に手を回した。

「……ブルマさん」

「ぁ、」

ぐっ、と強く抱き寄せられ、耳元に荒い息が掛かる。

「トラ……」

名前、最後まで呼ばせてくれなかった。

トランクス、と呼ぼうとしたあたしの唇を、トランクスの唇が塞いだから。

もつれ合いながら、ベッドに倒れこむ。ああ、と思う。

体はもうどうしようもなくなっている。この先に待っているのは、いつも、そう―――。

強い指先が、背中をなでて腰へ降りて、ミニスカートの裾から中へともぐりこんできた。

「……トランクス……ッ」

敏感な場所を探り当てられ、消えそうな声でやっと名前を呼んだ。

「ブルマさん……好きです、貴女の事が……」

トランクスが初めてここを訪れた夜と同じ、優しい言葉があたしの胸に突き刺さる。それが開始の合図だった。

「っあ、……う、」

慣れた手はあたしの身体を弄って、感じる場所をすぐに探り当ててしまう。

首筋、耳の裏、胸、腰、そして……。

順番に辿っていく手。その後を追う唇。あちこちに、所有の証を残していく。



彼は何処から来たのだろう。

あたしは知らない、だって彼が教えてくれないから。

けれど、無理に聞いてはいけないということだけは、何となく感じ取っていた。

聞き出してしまったら、きっと彼はもう来てはくれなくなる……そんな気が、しているから。


●黒サガ子とシュラ子。女体化&百合。

「……仰せの通り、村ごと焼き払いました」

教皇の間。

偽教皇・サガの前に跪き、山羊座のシュラは命令された”粛清”を終えたことを報告した。

シュラはつい今しがた、以前から聖域に従わなかった村を焼き払った。

村の長は自分の首だけでなんとかならないかと懇願したが、シュラはそれを許さず村の全てを焼いた。

「フフ……よくやった、シュラ」

教皇の証である豪奢なマスクは、しどけなく組んだ膝の上に置かれている。

法衣の胸元は豊かに押し上げられ、裾からは白くしなやかな素足が伸びていた。

サガは満足げな笑みを浮かべる。”教皇”の正体を知りながら自分に仕えてくれているシュラは、いい手駒だ。

「急な命令にも拘らず速やかに遂行した……シュラ、お前に褒美を取らせよう」





教皇の間の奥にある寝所に場所を移し、シュラはサガから『褒美』を受け取った。

「シュラ、具合はどうだ?」

サガは法衣を脱ぎ捨て、熟れはじめた豊満な肉体を惜しげなく晒している。

「ぁ……あ、……すごい……」

両手を後で戒められたシュラは、豪奢なベッドの上で大きくのけぞり、喘いだ。

全身にびっしょりと汗をかき、やや小ぶりの乳房の先端は、痛いほどに尖っている。

シュラは男性器を模した黄金色の玩具を下の口で咥え込んでいた……それが、サガからの『褒美』だった。

黄金色のその擬似性器は、支えなど必要とせずにシュラの中で激しく暴れていた。

「らめ……らめぇ……あ・あぁ…イく……」

恍惚とした表情のシュラが、消えそうな声を上げて硬直した。

玩具と性器の僅かな隙間から、ぷしゅ、と飛沫が上がった。

「フフ、これで五回目……もっとイくがいい」

サガはシュラの小ぶりの乳房を、白い手でやわやわともみしだき、乳首を舐めシュラをより深い快楽の海へといざなう。

普段はストイックで無口なシュラだったが、今は貪欲なまでに快楽を追い求め、卑猥な言葉を進んで口にした。

何度果てても快楽の波は容赦なくシュラに襲い掛かる。

「んぁ……駄目、おかしくなる……おかしくなるっ……!」

「シュラ、おかしくなっても良いぞ……お前がおかしくなったら、シャカに頼んで元に戻してやろう」

「サガ、本当に……ぁあ……また来る……大きいのが……!」

あぁぁ、と悲鳴にも似た声と共にシュラが果てる。果てても終わりは来ない。

膣が収縮する。

膣圧で玩具が押し出されようとするが、玩具はまるで意思を持っているかのごとく、自らシュラの中へとより深く潜り込んでいく。

本来この玩具は、女神アテナの化身を慰めるためのものであるのだが、女神は今聖域には居ない。

神話の時代から受け継がれているというその玩具は、どんな女をも果てなく昇天させ、浅ましい肉欲の虜にしてしまうという……。


●デスマスクと春麗。調教?

黒髪を束ねている紐を解くと、三つ編がほどけて背中に流れた。

「この方がいい。ずっと大人びて見える」

手櫛で髪を梳いてやりながらデスマスクがそう言うと、春麗の頬が赤く染まった。

編み癖のウエーブが掛かった髪が広がると、本当に綺麗だった。東洋人の黒髪の美しさには、ため息が出る。

西洋人のそれとは、明らかに違っていた。

「長いと邪魔だから……」

いいわけのように呟いた春麗の薄い唇が震えている。

利発そうな広い額にデスマスクが口付ける。ちゅ、と音を立てて。

女とは程遠い、子供の匂いがデスマスクの鼻をくすぐった。





焦る必要などない。

じっくり、時間をかけてほぐしてやればいい。

手間暇を掛けてやればやっただけ、手の中の珠は光り輝く。





「電気……」

春麗が、シーリングライトを見上げて言った。消して、と続ける。

夜とはいえ、この部屋の照明は少々明るすぎる。眩しいくらいだ。

「駄目だ」

デスマスクがきっぱりと断った。

「でも、」

「このままだ」

「だけど、」

「……ちゃんと自分の目で見ろ。感じて、解かれ」

低く言い放つデスマスクの声が、春麗の心に突き刺さる。

「誤魔化すのも嘘をつくのも、全部知ってからの話だ」

「………」

春麗はただ、頷くしかない。



望んだのは、珠の側から。

誤魔化すのも嘘をつくのも、全部知ってから。

何が恥ずかしくて何が恥ずかしくないのか……どんな顔をすればいいのか、普段はどんな顔をするのか。

味。匂い。感触。色。量。時間。重み。熱さ。痛さ。そして、気持ちよさ。

限界。その先にあるもの。壁と名のつくものは、いつも壊すためにある。

その目で見て、この身体で感じて、舌で味わって。一つずつ、覚えるしかない。



「さぁ……調教の始まりだ」

デスマスクが不敵に笑う。



珠は光り輝き、少女から雌へと変わるだろう。



●みいちゃん(ムウ×美穂)

唇を重ねる一瞬前、彼の匂いが鼻腔を擽る。

なんて優しいのだろう、この匂いは……サンダルウッド。 絡ませあった指と指。職人の指は節くれ立って、傷とたこと肉刺だらけ。

そしてゆっくりと重ねあう唇。かさついていて、でもとても温かいの。

「みいちゃん」

キスの後、ムウは私をそう呼ぶ。

せっかくのシリアスなムードが一瞬で台無し……私ははぁ、とわざと大きくため息をつく。

「何でため息なんですか」ムウが唇を尖らせる。

「だって、何か変だもの」

ほんと、何か変よ。みいちゃんが変なんじゃなくて、今まで誰にもそんな呼ばれ方したことないんだもの。

「美穂でいいのよ、ムウ」

「それじゃつまらないでしょう、みんな貴女の事を美穂さんとか美穂ちゃんとか呼んでるんですから」

たいていの人はそう。星矢ちゃんを始めとして、孤児院の皆も……美穂ちゃんか美穂さん、美穂お姉ちゃんのどれか。

「私だけの呼び方が欲しいんです」

だから、みいちゃんなんです、とムウはあくまで真剣な顔。

「なんならミポリンにします?」

「……それはやめとくわ」

似ても似つかない大女優のニックネームは、もっと困る。

ムウを怒らせるとろくなことにならないって言うのは、貴鬼ちゃんから耳にタコができるほど聞かされているから、

ここらで折れておいた方がいいはず。

仕方ない、ムードもへったくれもないけれど、私はムウのみいちゃんにOKを出す。

ムウの前でだけ、私はみいちゃん。

「みいちゃん、もう1回キス、しましょう」

ムウはそう言って、私の唇を奪った。




●真紅(白雪×猿母)

黒いキャップを取り外した瞬間、あ、と思わず声を出した。

「……こんな派手な色、」

思ったままを口にしてしまった猿野の母は、ごめんなさい、つい、と口に手を当てた。

口紅、と言うけれど、年甲斐もなくこんなどぎつい色を塗る勇気など、彼女は持ち合わせていなかった。

どうみても若い娘が好んで塗るような色だ。

「そんなことありませんよ、……年を重ねた女性のほうがこういう色は似合うんですよ」

白雪は困惑している猿野の母から、新品の口紅を取り上げて言った。

今日来がけに白雪が買ってきたのは、秋の新色だという口紅。

猿野の母はこれまで生活で精一杯で、化粧などはいつも安物のファンデーションと、同じく安物の地味な色の口紅で済ませていた。

なのに白雪が買ってきた、この口紅の色と来たら。

第一、男性から贈り物をされるなど、別れた夫……九泉と交際しているとき以来のことだ。

「私、頂けませんわ……」

「たいした値段じゃないですよ」

「値段の問題ではなくて……」

「大丈夫、きっと似合いますから」

白雪の手が軽くスティックを回すと、目のさめるような色の口紅が顔を出す。

「はい、ちょっとだけ口を開けて」

言われるままに猿野の母は唇を少しだけ開く。

軽く、右に。左に。白雪は輪郭のぼやけた唇に、真紅を塗った。

「ああ、とっても似合ってますよ、ほら」

にっこりと笑い、白雪はジャケットの胸ポケットから小さな鏡を取り出して見せた。

ほら、といわれて見た鏡の中には、真紅の唇をした戸惑った顔があった。

「猿野さんには赤がよく似合いますね……ボク、最初からそう思ってたんです」

白雪は笑って、じゃあ次はこれですね、と二番目のプレゼントの包みを取り出した。

「そんな、二つも頂いては申し訳が……」

「いえ、ほんの気持ちですから」

白雪が手にした包みの中から、じゃら、と金属音がした。

「……あ、」

その音に、猿野の母は何かを悟り、身を竦めた。





「―――雌犬には首輪が必要でしょう? 赤い首輪と赤い鎖……貴女をこの部屋に繋いでおくためのものですよ」





白雪は包みの口を開け、口紅と同じ色の首輪と鎖を取り出した。

「ご主人様から雌犬への、素敵なプレゼントでしょう?」

白雪はニヤリと笑った。




●高嶺の花(エロヒゲ×猿母)

「昔のあなたは、文字通り高嶺の花だったよ」

タバコ臭い息を吐きながら、羊谷は彼女の耳元で笑いながらつぶやいた。

「う……」

高嶺の花と言われ、猿野の母はぎゅっと目を瞑った。

羊谷の手が、カットソーの裾から潜り込み、柔らかな女体を弄っていた。




薄暗い酒屋の店内で、猿野の母は訪れた羊谷に後ろから抱きすくめられ、その身体を弄ばれていた。

「猿野っつうから、まさかとは思ったんだ……このあたりじゃよくある苗字だしなぁ、って。

あなただとは思わなかったよ」

新入部員の家庭を一軒ずつ家庭訪問していた羊谷にとって、これは思いがけない再会だった。

二十年前、十二支高校の文字通りマドンナ的な存在だったのが当時の猿野の母だった。

その頃の猿野の母は野球部のマネージャーだった。

野球部のエースとして甲子園で優勝を収め、地元ではちょっとしたヒーローだった羊谷でさえ、

猿野の母は手が届かない存在だった……それほどまでに、男子生徒の多くが彼女にあこがれていたのだ。

高校を出た猿野の母は上京した。それから数年して、羊谷は彼女をブラウン管で見かけた。

午後のワイドショーで、当時全盛期だった野球選手・雉子村九泉との結婚会見。

高校時代よりいっそう美しくなった彼女が、光り輝くダイヤの指輪を手にはめ、幸せそうに微笑んでいた。

「あれからいろいろあったでしょう……あなたも苦労したはずだ」

雉子村九泉のメジャー挑戦、失敗、バッシングは野球ファンの記憶に新しい。

「それは……」

「じゃなきゃこんなに簡単に、オレに身体を許したりしない筈だ」

かつて甲子園を沸かせた球を投げた指は、豊かな乳房を揉みしだき、その指の間にこりこりとした乳頭を 挟み、転がしている。

「あっ……、羊谷監督……」

「やだなぁ水臭い、あの頃みたいに羊谷君でいいのになぁ」

あの頃のような華やかさは今の彼女にはもうない。

女手ひとつで酒屋を切り盛りし、息子を育てている彼女には。しかし美しい女はどこにあっても美しい。

生活に疲れたその様さえ、何かしらエロスを感じさせる……男の欲情をそそるのだ。

「んああ……」

カットソーを思い切り捲り上げられ、乳房を晒す。

「ああ、これこれ……昔はあなたのこれが見たくて……何度も夢に見たもんだ」

羊谷の手の中、乳房は自在に形を変える。

「あなたのこんな声も、ずっと聞きたかった」

「う……ッ」

「勿論オマンコも見たかった。……見せてくれますよね? 猿野さん」

ジ、と音がする。羊谷の片手が、猿野の母のスカートのジッパーを下ろす音だ。

「ねぇ、猿野さん……」



かつて手の届かなかった高嶺の花。

それは羊谷の目の前で、淫靡な花となって再び咲くこととなる。







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