■dreaming of eternity■




          ―蜜月・2―
        







「あっ…ッ!」


切なげな次元の声が上がる。熱く溶けはじめた体に、ルパンは執拗に舌を這わせた。

大きくなって尖った乳首を口に含み、焦らすように舌を一周させると、次元はうめいて、その体はもどかしげにのたうった。

指でわき腹をなぞる。なだらかなラインを辿り、太腿の内側をぞろりと撫で上げると、ルパンの指を待ち焦がれている張りきった次元自身が、びくりと妖しく震えた。





ルパンは、唇で加える愛撫を止めない。





つつつ…と触れるか触れないかの距離で胸を上へ上へと向かい、熱い吐息を吐くその唇に唇を重ねる。





押し入ってこないルパンの舌を求めて、次元が狂おしげに自分の舌を突き出す。待っていた様にそれを吸い上げ、深く口付ける。

互いに互いをむさぼるように何度も舌を吸い合い、唾液を絡ませ合う。





その間にルパンは、右手で次元の片足を自分の肩に乗せ、菊座を探った。

指の腹でその入り口を撫でると、次元は腰をあげて迎え入れようとした。





一度指を逸らし、先走りに濡れる次元の陰茎に絡ませる。手で包み込んで上下させると、早くもにちゃにちゃと陰猥な音が室内に満ちた。


「あっ、あっあっ…!」


手の動きに敏感に反応して、次元の唇がほどけ、泣き声のような喘ぎがこぼれる。後ろ髪を掴んで無理やり口付けさせて、喘ぎ声すら奪う。





次元の先走りで濡れた指を、もう一度菊座にあてがった。そしてゆっくりと第一関節まで埋め込む。


「んっ…!…ぅ…ぅ…」


きつく口を吸われたまま、次元は男の肩に爪をたてた。その痛みに煽られて、ルパンは一気に指を突き入れた。


「あっ!!…はぁ…ぁ…」





口づけが離れて、ルパンは次元の鎖骨に歯を立て、舌で形をなぞった。次元の腕は、ルパンの首に縋りついていた。

もう片方の手で、昂ぶる次元自身を攻めてやる。指は、焦らすようにゆっくりと蠢かせる。

中の肉がほどけはじめた頃を見計らって、ルパンは低く笑いながら次元の耳元に囁いた。


「2本目だ…」


途端にきつく締め上げられる。人差し指に続いて、中指を肉襞に埋めていく。2本の指を別々に動かすと、次元の体は弾かれたように痙攣した。


「…っあ、ひ……、ん…」


甘えた吐息が、次元の鼻にかかる。ルパンは突然、縋る次元の上体を唐突にベッドに放り出すと、酷薄な笑みを浮かべて言った。





「イかせてやるよ」





埋め込んだ指はそのままに、2本揃えて抜き差しする。もう片方の手で慰めつづけていた次元自身を、今度は口に含んでやる。


「ッあ…!!やっ…!!!」


次元は上体を起こしてそれを止めようとしたが、片足をルパンに取られてそれが叶わない。


「やめてくれっ…!!」


ルパンは構わず、音を立てて次元自身を吸い上げた。


「いや…いやだ、あっ…」


次元はむせび泣き、シーツを握り締めて首を激しく横に振った。汗が飛び散って、シーツに染みを作った。





クチュクチュといやらしい音が聞こえる。それだけでおかしくなってしまいそうなのに、ルパンの舌と指は、次元を捕らえて離してくれない。





やがて全身が粟立ち、快楽の奔流が下腹へと押し寄せてゆき、次元はルパンの口中に激しく吐精した。

ごくりとそれを飲み干したルパンが、精液に濡れた顔をあげて笑う。





「美味いよ、お前の」

「……馬鹿………」





荒い呼吸に胸を上下させる次元の頬に、涙が伝って落ちた。









突然、指が引き抜かれ、体がひっくり返された。


「うっ…!!」


強い衝撃に、次元はうめいた。

ルパンは次元の頭をベッドに押し付けて、四つん這いの尻を高く上げさせると、今度は指でなく、舌で菊座を愛撫し始めた。


「あッ…!あッ、だめ、だめえっ…!!」


次元はもう、自分が何を口走っているのか分からなくなっていた。

ルパンも、くぐもった唸り声を上げながら夢中で次元の性器を舌と唇で嬲っている。





次元の声は最早喘ぎ声ですらなくなり、ルパンが弱い箇所に触れると、しゃくりあげるような短い嘆息をあげるだけだった。


「もう……我慢できねえ…!!」


やがてルパンはそう言い捨てると、自身の猛った性器を次元にあてがい、力任せに押し入った。


「ああっ…!!!」


衝撃で次元の背は反り返り、声も出なくなった次元は、ただルパンに揺すぶられていた。

それでも、ルパンが激しく腰をグラインドさせながら弱い箇所を突いてやると、まるでずるずると海の底を引き回されているような声で次元は、


「あー…あっ…、あっ…」


と喘いだ。その唇の端からは、唾液が糸を引いて垂れ落ちていた。





やがてルパンが次元の中に大量の雄汁をぶちまける頃には、次元は意識を失ってしまっていた。













〜エピローグへ続く〜

■dreaming of eternity〜蜜月・2〜 後記■

突然エロスですいません; m(__)m

ようやくふたりが結ばれるところまでやってきました。

この章に関しては、……ふたりのがすべてです。

長かった連載もいよいよ次が最終回。

最後までお付き合いいただければ嬉しいです。 花



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