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+想われたいよね+ 「あ、日比谷くん。この前言ってたCDね、ダビングしたMDもって来たよ」 「わあっ!ホントっスか?有難うございます先輩!!」 そのCDとは、男性4人組みのバンドの物。 もともとインディーズで人気があったのだが、 最近メジャーデビューして、そのデビュー曲が大ヒット中。 で、その話しを野球部のマネージャーである先輩にしていると、 なんと彼女はインディーズ時代からのファンだというのだ。 日比谷が「ちょっと気になってるんス」と言うと、 「アルバム聴いてみなよ、ダビングしたげようか?」と言われたので、 お願いしていたのだった。 「歌詞が良いんだよ。 このCDの中の曲だとね〜「微笑みに雪が降る」なんか特にお勧めかな。 別れた恋人の唄なんだけど、すっごい切ない」 「へぇ〜・・・先輩ってそういう恋愛系の唄も聴くんですか? ちょっと意外っス」 「そう?だって私も乙女だもん。ふふっ、なんてね。 でもこんな歌詞みたいに想われるの、女のコだったら誰でも憧れると思うけどな」 「え?」 日比谷がピクリと反応した。 「こういう風に思える男性って良いと思うなぁ〜・・・・ な、なんてちょっと語っちゃった、あはは」 「・・・この曲みたいに想われたら、嬉しいっスか・・・?」 「え?うん・・・」 「こういうのが理想ッスか?」 「?うん」 「こんな男がタイプッスか?」 「う、うん・・・・ってどうしたの日比谷くん?」 しかし日比谷はもう聞いていない。 「そうっスか・・・・うん、よし」 「?」 そっか・・・そっか・・・とつぶやきながら 日比谷は行ってしまった。 「・・・・なんだったの一体」 ・・・・そしてその晩、日比谷が「研究だっ!」なんて言いながら そのMDをひたすら聴き込んだのは言うまでもない事なのでした。 ******************************************************************** 先輩をメロメロにさせるような男になるために、ありとあらゆる部分で情報収集! なんだって参考にしちゃいます! てか、私がこのSSみたいな事したことがあります…(恥) 一覧に戻る |