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+日比谷流切り返し+ 「あの脇役の女の子、めちゃめちゃよかったッス! 舞台は主役だけじゃないんスね」 女 の 子・・・。 他の異性を誉める日比谷に、 瞬間、彼女の胸に軽い嫉妬が駆け抜けた。 「ふ、ふぅん。可愛かったもんねぇ〜?」 嫉妬は、言葉に刺を含ませた。 (・・・あ。やだ、私、なんか嫌な言い方・・・) 思わずあせる。 しかし日比谷は、 「ですよね!?へへっ、ジブン、美人を見つけるの得意なんスよー。 だから先輩と会ったんス!」 「へ!?」 予想外の返答に思わず、ずっこけそうになる。 「あ、いえその……先輩と会ったのは・・・う、運命ってやつじゃないかって、 最近そう・・思うんス」 「・・・・・・」 う、うんめいって……ほ、ほんともう、この子は… 「・・・せ、先輩?」 「・・・ばか」 …渉くんはいつもまっすぐで、飾り気のない言葉をくれる。 例えば、さっきの私の嫉妬心からの軽い嫌味も、 にこにこしながら無意識にひょいとかわして、 予想外の言葉を、気持ちをくれる。 ……私きっと、一生渉くんにはかなわないな。 ************************************************************************** ほんとひびやんにはかないません。 カラオケでの 「どうッスか、今の曲? ジブン、少し自信があるんス」 「まだまだ、練習が必要だね」 「ハイ、わかりました!」 「ホントにわかってる?」 「先輩との付き合い、長いッスから。 満足したら、それ以上の成果はない……ってことですよね?」 ってセリフとか、スキーでの 「夜子さん! ジブンのすべり、どうッスか!?」 「もう少し練習してから来ようね」 「あ、また一緒に来てくれるんスか!? 」 とか、そう来るか!って感じの答えが返ってきてギャフン(死語)とさせられます。 そして特にジェットコースターの 「先輩。怖かったけど、風が気持ち良かったッスね」 「風の気持ちなんて知らないくせに!」(←なんじゃそりゃ・笑) 「たしかに風の気持ちは誰にもわからないッス。でも想像することはできます! 目を閉じてみて下さい。聞こえるような気がしないッスか? 風の声が」 「えーと、ねえ、日比谷くん?」 「聞こえたんスね。……よかった。 ……なんの話でしたっけ?」 この会話が大好きです。あんたら面白すぎるよ…。 一覧に戻る |