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(注:このキットの表記はSu-21Fですが、これは情報が少ない時代の誤表記のようなので正しくSu-15Fとしています) 冷戦の時代というのは米ソ共に「政治の最終手段としてに相手に核攻撃を実行する事を視野に入れつつ、同様に相手に核攻撃を実行される悪夢にうなされた時代」であります。 爆撃機はより大型に、強力に、高速になっていきましたが、迎撃機もまた同様に高速、重火力化、高度にシステム化していき…この被害妄想の連鎖、青天井のポーカーゲームとも言うべき競争はは90年代初頭にソ連が経済破綻するまで続けられていったのでした。 Su-15は60年代に登場した迎撃機で、NATOコードネームはフラゴン(細口瓶の意)です。MiG-25フォックスバットと同時期に登場しました。 当時実戦化間近(と思われてた)米空軍のB-70バルキリー爆撃機の撃墜を念頭に置かれた高コストの高性能機MiG-25と比べて、搭載武装や機体性能では大きく劣るものの堅実な設計で、Su-15はいわゆるハイローミックスのローの部分を担うべく開発されたものと思われます。 輸出はあまりされなかったようですが(そのせいで資料も少ないヽ(`Д´)ノ)、ソ連国内に広く装備されて約30年間の長きに渡って迎撃の任に就きました。 |
1983年には極東に配備されていたSu-15が不可解な領空侵犯を行っていた大韓航空機007便に対してミサイル2発を発射。撃墜して世界中の非難を浴びました。 事故後西側が出した調査報告には事実誤認や証拠と一致しない点が多く、ソ連の秘密主義とも相まって今もって陰謀論、謀略論のタネになっています。 まぁ米ソ双方が後ろ暗い事しててもおかしくない時代ではありますね^^; |
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