「没ですって?深夜枠でしょう。」
ここは天空城テレビの企画会議室。自称美人プロデューサー、ダオット・チュハックが言った。会議室からは、
「没です。」
「多分採用されないと思います。」
「枠なんか関係有りません。明らかに不謹慎です。」
「もういいわよ!!この企画ほかに持ってくから、後で大ブレイクして『しまった(号泣)』なんていっても知らないからねー。」
ダオットが怒って会議室を出ようとしたときに出口をふさぐようにマッチョな大男が現れた。彼の名はリュウブ、リュウブは、
「その企画、俺が買ってやってもいいぜ、テレビじゃなくて動画系のウェブサイトだけどな。」
「じゃ、そういうことで、見ている人は見てくれているのねー。」
ダオットはそう言うとリュウブと二人でどこかへ行ってしまった。
月日は流れ2007年のクリスマスも終わり、鬼が笑おうが「そんなの関係ねぇ」と
いいつつ来年の話題も出始めていたりした。
「うーん、そういえばあの話どうなっちゃったのかしら?みんなで没だといったけどリュウブちゃんが買うって言った企画。」
「何をいまさら、これだけたっても何の音沙汰も無いんですから、あのリュウブさんもあきらめたんじゃないんですか?
それにしてもなぜ今頃こんな話をするんです?」
「いや、今話題になっている『巨人メーカー』とか言うのがそのダオットちゃんの企画のサイトらしいのよ。」