そこかしこで聞こえる戦争反対の声。猫も杓子も戦争反対。戦争の善悪。論点は果たしてそこなんだろうか。

アメリカのアメリカによるアメリカのための戦争。自国の経済復興だけのために始まった戦い。そのためには関係ない人まで巻き込むことも厭わない。
「アメリカのごり押し」と書いて【グローバルスタンダード】と読ます国のする事なんざこんなもんだ。
アメリカのための、と書いたが、正確にはアメリカと、他の国の少数の人たちのための、だろうか。
ここぞとばかりにしゃしゃり出てくる軍事評論家とやら。往々にしてそうだが、評論家と名のつく人種は評論するに値しない人間ばかり。お前が戦争反対するな。それで食ってるくせに。

戦争の善悪。そんなもんはいくら戦争で大きくなった国で育った僕ら日本人だって、余程可哀相な人生歩んで歪んじゃった一部を除けば判ってる。しないで済むもんだったらしない方がいいに決まってる。
ただ、戦争＝悪だと言い切れないのは、車の製造工場でアルバイトしてた時に会ったアラブの国のおっちゃんの"じゃ、君が本当に愛する人を殺されたときに、その世界平和のためとやらで我慢する事ができるの？"という言葉が引っかかってるから。僕が愛する人を殺されたとき、平和的解決方法を探すことはきっと出来ない。