○ 勝ち馬クン養成マニュアル
明日の「勝ち馬クン」を目指す、若き戦士達に以下の文章を捧げる。
日々精進し、古参どもの踏ん張りを蹂躙してやれ。
1.努力を放棄すること
いやしくも「勝ち馬クン」たるもの、努力をしてはならない。
囮や防衛をしたり、伝令をしたりしてはいけない。
「武将できそうにないので帰ります。」は、高く評価できる。
勝ち馬と言われようと、他人の努力の結果を搾取するのが、正しい「勝ち馬クン」である。
また、「負け戦に出る人間の考えがサッパリ分かりません。」と言って、開き直るのも有効である。
「サッパリ」という単語が、「やる気の無さ」を効果的に表現している。
「移籍したてですが、武将行ってもいいですか?」と訊いてしまうと
謙虚な姿勢が現れてしまうので、「勝ち馬クン」失格である。
2.情報を開示しないこと
自分の過去の仕官経歴や、出身地などの情報を知らせてはならない。
特化の転向歴も同様だ。
具体的な初期振りや装備も隠蔽すべきだ。
「関東生まれの僧」のように曖昧に表記しておけばよい。
反対に「信ONをはじめたキッカケ」とか「好みのタイプ(女子大生など)」等の「どうでもいい情報」は、どんどん教えてやれ。
自分の勝ち馬歴が看過されそうな時は、状況を正確に判断しなければならない。
「勝ち馬ぐらい肥も黙認してるだろ。そんなことでグダグダ言うなや」等と、 逆ギレしない事が重要である。
また、自分の倒してきた武将も具体的に書いてはいけない。
記憶に残る武将や地形のマトリックスを作成し、歩んできた環境を整理するなどもってのほかである。
最悪の場合、それだけで勝ち馬(烈風:今川→徳川など)暦がバレてしまうこともあるのだ。
バレてしまった場合は、「私が移籍してから勝ちだしました」「知人にどうしてもと誘われて」「当初は大勝してなかった」が理想的だ。 3.古参のことを考えないこと
「勝ち馬クン」は、孤高の戦士である。
古参のことを考えるようでは勝ち馬クン失格というものだ。 以下のような行動が、望ましい。
「スカウトされてきた」ということを高らかに宣言し、丁寧で手厚いサポートを強要する。
中老以下の無許可家老試験を禁じておくと、さらに効果的である。
家老試験を禁じられた古参中堅どもは、試験を実施するのに、今までの何倍ものを囮や防衛を強いられる。
自分は努力せず、相手には多大な努力をさせることこそが、「勝ち馬クン」の真骨頂である。
休止時に「(今後)ゆめゆめ俺を引っ張りだすようなことは無い様にしてもらいたいものです」と大言を吐くのも良い。
古参家老を信用していないことを明確に示せる。
「どうせ、俺が居ないと弱体四天王も厳しいんだろ」という意志表示として高く評価できる。
もちろん大言の非礼を詫びてはならない。
それでは、単なる「勘違いクン」になってしまう。
それは、勝ち馬クンではない。
少しでも負けそうな気配を察知したら、すぐに推挙移籍をするべきだ。
負けそうな戦場に留まるなど、勝ち馬の名折れである。
推挙を貰う時の紹介文は、「道案内するので推挙よろす。」で良い。
紹介文を読んだだけでは「何処の道案内」なのか全く分からない。
推挙された後に実際に聞かれたら、稲葉山への行き方でも教えてやれば良いのだ。
とにかく、気を使って推挙を求めてはならない。
傲慢で不遜な態度が必須である。
「推挙値をくださった方には薄謝をお渡しします」など、プロの仕事であろう。
最後に、言うまでも無いことだとは思うが、古巣の人達にお礼の言葉を残すなど言語道断である。
せっかく「勝ち馬クン」を貫いてきたのに、最後にお礼を言っているようでは、臥竜点睛を欠いていると言わざるを得ない。
支援を貰うだけ貰っておいて、後はシカトが基本である。
上級テクニックとして、後日同じ移籍先に勝ち馬仕官してくる輩に
「どこの馬の骨かワカラナイ奴に81ポイントもやれんぞ。今回はノー推挙でフィニッシュかなあw」などと言って、
古巣と所属古参の神経を逆なでしておけば完璧である。 以上のことを踏まえて行動すれば、君も立派な「勝ち馬クン」である。
ビバ!勝ち馬クン! 勝ち馬クンに栄光あれ!!
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