大平面の小さな罪

 <作> 岡崎二郎
 小学館

発想力の勝利

日夜空間の歪みや画像の乱れなどを調整している平面管理委員会。紙幣や絵画なんかも思うがままに動かせるので、時に彼らは犯罪に走る。この平面管理委員会の局員の面々と、広告業界出身の宇田川が活躍するお話。

いやしかし、このアイディアはどこから思いついたのだろうか。これがオリジナルの発想ならば大したものである。ちょっと思いつかないです、私には。6次元オービフォルドなんて言葉が飛び交うあたりSFの分類になるのだろうけれど、まず似た作品はないのじゃないか。小説などに元ネタがあるのかもしれないが・・・・

強いてあげるなら、作風としては藤子・F・不二雄に近い。普段の生活に少し不思議な世界が入り込んでくる、というのが藤子・Fの「SF」なのだが、まさにこれを地でいった感がある。もっとも、それはこの作品の性質というよりも、作者の岡崎二郎そのものに言えることだろう。

絵柄は小学校においてあった漫画のような感じだが、かなり洗練されている。デフォルメの仕方が非常にうまい。癖が少なくて、ある意味オーソドックスかも。リアルに描けばいいってもんじゃないのがよくわかる。

宇田川とともに行動する主人公のセーナのひねた性格も魅力的だし、ぜひこういった漫画をたくさん読みたいものです。
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