かなり初期のヤングジャンプに載っていた作品。後に同じ雑誌に連載された「少年アシベ」と同系統の雰囲気の漫画で、かわいらしくも妙にませた子供たちが登場している。
13巻と結構な長期連載だったことからも窺えるように、当時はそれなりに人気のある漫画だったと記憶している。が、Web上にはほとんど感想などが載っていない。少々かわいそうなので、今回取り上げてみることにしました。
13巻全部読んでみたが、1巻目が一番面白いかもしれない。10巻あたりになると、ツレちゃんのママを筆頭に、やたら女性の足が長くなる。スーパーモデルも真っ青だ。歩くのが大変そうに感じるほどだ。後半に入るとどんどん御伽ばなしみたくなっていき、これはこれで悪くはないのだが。
あと、ツレちゃんとママのコンビがなかなかよい。気分屋な母親が優等生タイプのこどもを困らせているといったところで、なんとなく見ていて口元がゆるんでしまう。
取り立ててすばらしいというわけでもなく、全くの駄作でもなく、非常にほのぼのと続いた漫画なのだろう。そういうのが好きな人は,古本屋ででも立ち読みしてみては。
ちなみに大貫妙子が「ツレちゃんのゆううつ」という題で歌を作っているようなのだが、一体どんなものだったのだろうか。