虚辞 ―プロローグ―



神サマは本当に不公平だ

何もかも出来る奴にたいして 

俺は落ちこぼれで 空回りばかりで

心の支えだった彼女も

全て完ペキな奴を追って いってしまった

結局 出来損ないの俺に残ったのは

孤独感だけ

今は 唯一俺を認めてくれた彼らと共にしているけど 

心は満たされたことはない

俺の心を満たせるのは彼女だけだと

思いながら 今日も歩みを進める

こんな酷い人生を俺に与えたんだから

たまには贅沢したっていいでしょ

ねぇ――神サマ?






戻る

text

top