○ワークアウトはショーの一部にすぎない シカゴで行われているNBAプレドラフトキャンプは選手達に とって、大規模なオーディション以上の意味がある。 就職説明会でもあり、会社同士のトレードフォーラムの一つでも ある。 2つあるNBAキャンプのうち、このキャンプは最大のものである。 スカウト、コーチ、GMなどはチームをよくする選手を物色し、選手達は 自分の評価を高めようとする。 65人の選手が練習に参加し、そのうち、1巡目で消えそうなおよそ25人が 身体検査などを受けることになる。 元インディアナ大学ガードのブラシー・ライトや元ノートルダム大学のクリス・ トーマスも参加者の1人である。 ライトは、大学卒業後、パーソナルトレーナーと練習をつみ、月曜日にはイン ディアナのワークアウトにも参加した。 インディアナ出身のシーン・メイもフィジカルだけの選手としてリストに上がって いる。 現れない選手も多いが、NBAスカウトにとっては価値のあるキャンプである。 少なくとも2巡目候補は出てくるし、時々、宝石が現れたりもするからである。 小さな大学出身であるピペンやオークリーはキャンプで実力を示して、1巡目ピック で消えた。 2002年のドラフトでは、たった1度見ただけでインディアナがフレッド・ジョー ンズを14位指名したりもしている。 ☆ウォルシュ(インディアナCEO) 「今まで見たことある選手を再確認することもできるが、今まで見たこと無い多くの 選手を見るチャンスにも恵まれる」 「NBAを目指す選手相手のプレーを見られるしね」 各チームの多くの幹部が現れるために、トレードトークも加熱する。 2000年のキャンプにおいて、ウォルシュがキャンプで行った話は3ヵ月後、デイル デイビスとジャーメインオニールのトレードにつながった。 求職中のコーチやスカウト達にも絶好の機会であり、1998年にインディアナのスカ ウトを首になったコートニー・ウィットは、フィラデルフィアのラリー・ブラウンに 獲得される機会を得た。 彼はいまやフィラデルフィアの選手統括にまでなっている。 またエージェントも選手達の評価を高めようと、常に選手達のソバにいる。 面白いことに、身体検査の結果がプロフィールに表記されている数字よりも2から3 インチ低いことがあったりすることである。 ☆ウォルシュ 「そんなのは日常茶飯事さ」 ウォルシュはウィングスパン(手の長さ)に評価の重点を置いている。 ☆ウォルシュ 「もし選手が持つもので興味があるとすれば、長い腕かどうかである」 今週、NBAのスカウトたちは選手達のウィングスパンを知り、そして 他の多くの情報を得ることになるだろう。