○輝く選手でないが、聡明である 12年前、彼はレジーミラーにサインを断られた。 しかし、インディアナにうらみはないが。 ☆シーン・メイ 「もしインディアナに指名されれば、喜んでインディアナでプレーしたい」 ただメイがインディアナでプレーすることはないだろう。 インディアナは17位指名権を持っているが、彼は6位指名から15位指名 の間に消えるであろう。 トレードアップでもしない限り、インディアナは過去の彼の気持ちを償うことは できないだろう。 当時、メイは9歳でAAUトーナメントの際にミラーのサインをもらうチャンスを得た。 大抵、ミラーはサインに応えるが、練習のために急いでジムにいかなくてはならなかったため、 少年達のサインに応えることができなかった。 もし今、彼がミラーのサインが欲しければ、そのためのコネクションを手に入れている。 彼はミラーと同じエージェント、アーン・テレムをエージェントにしており、すでに ミラーのサインをお願いしたという。 ☆メイ 「エージェントにサイン入りジャージが欲しいっていったよ(笑)」 「(サインを断られたのは)少し傷ついたからね」 メイはこれからロッタリーピックのチームを回ることになる。 インディアナも彼を招待したく思っているが、どうやら無理そうである。 父親はかつて1976年のインディアナ大学NCAAチャンピオンの立役者であり、 NBAドラフトも2位指名を受けた。 メイ自身はもう1年ノースカロライナ大学でプレーすることを予定していたが、チームを チャンピオンに率いて、さらにファイナル4の最も際立った選手として名前があがった。 もう残る理由はなくなっていた。 ノースカロライナはジャワド・ウィリアムスが今年で卒業、レイモンド・フェルトン、 マーヴィン・ウィリアムス、ラシャド・マッキャントがアーリーエントリーしている。 マーヴィン・ウィリアムスは1位指名もしくは2位指名候補であり、マッキャント、フェル トンも共に1巡目で消える選手と言われている。 ノースカロライナが来年も優勝できるチームという保証はない。 ☆メイ 「みんながトップ20で指名されるだろうというし、もしフェルトンもマーヴィンもいな ければ、俺がチームに戻ってもチームがよいチームになるとは思えない」 「とにかく前に進むべきときだと思った」 メイはNBAでどうプレーしていくかも考えている。 メイは6−8で260ポンド。 PFとしては小さく、SFとしてはやや重すぎる。 ☆ダグ・モエ(デンバーAC) 「アウトサイドゲームができるか見たことがないし、センターとしては小さすぎる」 「だからどうなるかはわからない」 「彼には興味深い疑問点がたくさんあるんだ」 多くのNBAスカウト達はしかしながら彼にはそれらのマイナス点を補うだけの素早さと 技術があると信じている。 彼はしばしばカルロス・ブザー、エルトン・ブランド、ランドルフといった選手と比較される。 いうなれば、彼にはゴール下で上手く身体を使う方法を知っているということだ。 さらに大学時代にはそれを示す機会に恵まれなかったが、ミドルレンジからのシュート力も あるといわれる。 ☆ジョー・アシュ(インディアナのスカウトディレクター) 「シュートに疑問符を打つ人もいるけど、私は昨夏の21歳以下大会で、彼が外にステップ アウトして、ミドルシュートを決めるのを既に見ているんだ」 ☆メイ 「俺は輝くようなプレーをする人間じゃない」 「基本に忠実なプレーをする選手なんだ」 「ティム・ダンカンのプレーを20年前のプレーに見えると嫌う人がいるけど、俺は彼の プレーが好きなんだ」 「ゴール下で身体をぶつけ、決めるんだ」 「どこに指名されても喜んでプレーさせてもらうよ」 あと彼に残された課題は、それぞれのワークアウトで印象を示し続けることである。 もし彼がジャンプショットを決め続けることができれば、インディアナはおろかそれより 上位のチームも彼を獲得する機会を失うだろう。 ☆メイ 「残りの17日間がんばるよ」 「とにかく自分のプレーをして、それが上手くいけばいいね」 「そうすれば、みんなNBAはバスケを理解している人間が長生きできるリーグだと 思われているから、自分にとっていいようになると思う」