「復活の年"The Year of the Resurrection"」 ジャーメイン・オニールの右腕に、彼の甥っ子がデザインした スーパーヒーローキャラクターとともに書かれた言葉だ。 1999年の夏、彼がFA契約にサインした後、彫り込まれた。 オニールは3年間ポートランドであまりプレーすることができな かったが、その契約では、1試合30分以上の出場が約束され た。 しかし、出場時間はたった平均12、3分だけだった。 ベテラン大好きダンリービーは、リスクを犯すことなく、サボ ニス、グラント(現マイアミ)を使った。 そして、復活は一年遅れでやってきた。 ポートランドは、ベテラン好きダンリービーのために、インディ アナのデイル・デービスとトレードに踏み切った。 スミッツを失い、デービスを失ったインディアナにぽっかり空い た穴を13点9、6リバウンド、2、7ブロック平均33分で埋めた。 しかも、レギュラー一年目の選手によって、インディアナのNBA シーズンレコード、184ブロックショット(ハーブ・ウィリアムス)を 超える勢いである。 また、ダブルダブルの記録、クラーク・ケロッグのシーズン47 も、現在22で視界に捕らえている。 デービスは1992年−93年の28が最高である。 しかし、ダンリービーは特に驚くこともなかった。 ☆ダン・リービー(ポートランドHC) 「オニールができることをいつもやれれば、普通のことさ」 ☆ジョージ・ギリンフ(オニールの高校時代のHC) 「オニールはよりよい教育を受けたとはいいがたい」 「ポートランド大にいって、優等で卒業したようなもんさ」 オニールの輝ける未来は、チームメイト、コーチ、 スカウト、他の人間にも保証されている。 ☆アル・メネンデス(インディアナスカウト) 「オニールは上っ面を扱っているだけさ」 「彼はまだまだ伸びるよ」 「オニールがオールスタープレーヤーにすぐなると思う」 「来年にはオールスターに出られるだろう」 「そして、その後、10年間はオールスターに出られるよ」 ☆サム・パーキンス 「まだまだ本気でないよ」 「自分の力を理解し、長い期間それを出し続けさえすれば、 彼はある日NBAのベストプレーヤーにだってなりうる」 「ベストかって?」 「そうだよ。できるさ」 「そのとおりにやれれば、誰も止められないさ」 パーキンスは、オニールの優れたボールハンドリングや、スピ ード、そして、両手を自在に使えることによる。 ただ、問題がなにも無い訳でない。 オニール本人も自覚している。 「ジャンプショットさ」 ☆ギリンフ(オニールの高校時代の恩師) 「オニールは高校時代はジャンプショットが下手でなかった」 「しかし、ポートランドのコーチがシュートフォームを改造して からおかしくなったのさ」 確かに、ギリンフがインディアナのアシスタントになってから、 オニールは改善された。 フリースローも50%だったのが60%にまで改善されている。 彼にジャンプショットがあれば、相手ディフェンスはもっと密着して 守備をしなくてはならない。 そうすれば、かわしてレイアップやダンクといった形がしやすくなる。 ☆オニール 「ジャンプショットさえできれば、NBAで誰も僕を止められないよ」 「コンスタントにシュートが入らない今でさえ、止められないんだから」 また、オニールには自信もある。 ただ、ときどき若さが出る。 ここ3試合で2回の退場。 (退場は確かに疑問だが) ゲームによっては淡白な点。 ☆ローズ 「オニールがいいときは、ゲームを支配できる」 「しかし、接戦やビックゲームに弱いし、無駄なファールがある」 「そして、退場もね」 「彼は、試合と練習の両方で淡白さをなくすことと、みんなの信 頼を得ていることを理解しなくちゃいけない」 「きっとよくなると思うけどね」 ☆アイザイア 「うちには多くの若い連中がいるけど、オニールはちょっと違うね」 「欲深いし、もっとよくなってやろうとしている」 「バスケをしてなければ、たぶん上院議員かなんかになってい ただろう」 「彼は階段を上りつづけるよ」