◎経験 ケニー・アンダーソンはこの6試合でかなりユニークな 考えをもっていた。 この6試合の間、怪我で出場していなかった彼はチームメイトの プレーを研究する時間をもっていた。 彼のその中での結論は3勝3敗以上のチームになれるし、攻撃は もっとよくなるというものだった。 ☆アンダーソン 「かなりいいんじゃないの」 「各ポジションの層も厚いし、沢山の能力に優れた選手 がいる」 チームは多くの選手が出場する機会を怪我で失っている。 でもそこそこの結果を残した。 ☆アンダーソン 「みんなも同意してくれると思うけど、うちの層の厚さは 東を制す力をもっていると思うよ」 「単純に面子だけみればね」 「でも、実際はそうじゃない」 「面子だけじゃないし、ケミストリーとかの要素もある」 「うまくチームが回るには時間が必要さ」 「でも、そういったものが加味されればかなりいいチーム になると思っているよ」 今現在、ポラード、ティンズリーだけがスターター候補として 怪我をしていない選手である。 オニール、ミラー、アーテストが現在欠場中であり、 他のリザ ーブ陣も欠場者が絶えない。 ☆カーライル 「私は医者じゃないからいつまで彼らが出場できないかはいえ ない」 「もちろん早く戻ってきてくれることに越したことはないけど、 急がせるつもりもない」 選手たちが戻ってこようとこまいと、開幕のデトロイト戦を前に 解決しなければならないチームの問題は多々ある。 平均92点の得点力はともかく、おなじ平均92点の守備力には カーライルの不満の一つである。 さらにチームのロースターも決定していない。 ☆カーライル 「直さなくちゃいけないことが多々ある」 「5日間で4試合もあったから、そんなに練習ができな かった」 「この数日が必要な練習をきっちり行うチャンスともいえる」 「開幕前の2試合は準備のための重要な試合といえるだろう」 カーライルは多くのけが人が開幕には戻ることで、自分の求める チームが実現できるという自信を持っているだろう。 カーライルは90点以上の得点力、そしてそれ以下のディフェンス 力をもったチームになることを期待している。 アンダーソンも同意する。 ☆アンダーソン 「今怪我している選手の大半が経験をつんだベテランが多い」 「一緒にやっていない部分でケミストリーとかそういった問題 はでてくるのが普通だが、ウチのチームは優れた経験を持った タレントが多いので、大丈夫だろう」 またアンダーソンはコーチングスタッフが個々の選手に 明確な役割を提示していることは、試合に出ていない選手 にとっていい影響を及ぼすだろうといっている。 ☆アンダーソン 「NBAのコーチ陣は’ロールプレイヤー’サポートキャスト’ といった言葉をつかいたがらないが、選手たちは自分がなにを すべきかわかっていなければならない」 「選手たちはそれをコーチに尋ねるだけでなく、なにをすれば いいか、そしてどこにいけばいいのかといったことを理解しな ければならなくなるんだ」 「もしもどんなときにどんなプレーをする必要があるか わかっていれば、プレーしやすくなるはずさ」