◎多様なPG達 ちょうど一年前、インディアナにとって登録上のPGは 2人しかいない貴重な存在だった。 いま逆に溢れんばかりのPGがそろっている。 ケニー・アンダーソン、アンソニー・ジョンソンの2人が現在、プレー タイムの大半を使用している。 昨年までのスターター、ティンズリーはベンチ、最近ではIL 入りもした。 もう一人のブリュワーは最近ちょっとした活躍で貢献 している。 この状況に対し、賛否がわかれるとこではあるが。 ティンズリー、ジョンソンが怪我で何試合か休んだ ケースではアンダーソンとブリュワーがカバーする という状況が生まれた。 去年にはなかった競争と層の厚さが生まれた。 ☆カーライル 「いまの状況が好ましい」 「ポイントガードは非常にタフなポジションだしね」 「ウチは層の厚さに重きをおいているんだ」 昨年は主にティンズリー。 リザーブでストリックランド。 アーテストやマーサーもそれに加わったが、プレーメイキング に慣れているプレーヤーの少なさに苦しみ、シーズン後半には 引退したハーダウェイを獲得したりもした。 いま、4人の選手がポジションをうまく回している。 アンダーソンは際立った数字を提供していないが、攻撃面で 堅実な数字をあげている。 特に自分を中心に攻撃を組み立てようとせず、アーテスト、 ハリントン、オニールといった得点源にボールを供給して そこから点につなげる。 ☆アンダーソン 「3人の存在がPGにとってはありがたい」 「堅実な守備を行い、インサイドへボールを供給し、弱い サイドやオープンサイドにボールを供給することがインディ アナのしようとしていることなんだ」 「俺にはそれがフィットしているんだよ」 ジョンソンはパスが特徴だが、典型的なクォーターバックPG ではない。シュートも守備もできる。 FT率も高く、3P率もレジーに次いで高い。 カーライルは彼が大丈夫であれば、バックアップポジション は彼であるという。 ブリュワーは過去2シーズン、ほとんどプレーしなかったが、 潜在能力は示している。 この中で、もっとも身体能力が高く、もしかすると、もっとも 守備力のある選手だろう。 ただ、シュート力という弱点を抱えるが、それも改善しつつある。 しかしやはりアンダーソンとジョンソンがプレーできれば、 彼はプレーできないであろう。 ☆ブリュワー 「それはコーチ陣にまかせることさ」 「チャンスをいかしていくだけさ」 「必ずチャンスは来るはずだしね」 ティンズリーも同様だ。 最初の2試合こそバックアップポジションの位置にいたが、 ジョンソン復帰とともにベンチを暖める日々が続いた。 素晴らしい才能をもったPGであるが、無謀なスタイルが カーライルのシステムにフィットしないようである。 ☆カーライル 「私は状況をみて、最良の選手を選択するつもりである」 「誰がプレーしているかとかでなく、彼らのプレーっぷり 練習から判断していくつもりだ」