○17年目の新境地 レジーミラーはNBA至上1位の3P数、成功数を持ち、 さらにリーグの優れたFT率を持ったスコアラーである。 シュートで活躍していた選手が突然パスでリーグカテゴ リーの上位に入るのは少し奇妙な感じすらする。 しかしインディアナの17年目のSGは、今シーズン、 新たな境地を開こうとしている。 ミラーは現在ターンノーバーアシストレーティングで 3位にいる。 基本的にPGが上位にいるランキングではあるが。 ミラーは月曜日に一旦1位になったが、再度デーモン・ ジョーンズとアントニオ・ダニエルズに抜かれた。 ミラーは平均3,3アシストであるが、43試合で たった36ターンノーバーという成績で、4−1と いう高いアベレージを残している。 これはシューターにおける50%のFG、リバウンダー における平均10リバウンドに値する。 過去のインディアナのPGを例にとると、バーンフレミ ングは3,2−1。 マーク・ジャクソンでさえも4,1−1という成績が最高 である。 ちなみにドン・ブースの4,3−1が最高である。 またミラーの以前のレーティングは1,65−1である ということも着目すべき点である。 ミラーになにが起きたのだろうか。 ☆カーライル 「レジーはキャリアを積むにつれて、どんどんいいパサー になっていると思うよ」 「自己中さもないし、非常に効率的な面が今の成績に現れ ていると思う」 カーライルの攻撃システムがミラーのプレースタイルに 影響を与えている点もあるが、それと同様にミラーの 意欲等が上手く絡んでいるということも伺える。 ミラーは、今3番目のオフェンスオプションである。 オニール、アーテストが1、2番目である。 ミラーのアシストの多くがその2人のポストへの 単純なパスである。 彼のレーティングは、他チームの彼への敬意も影響 している。 彼のシュートが最近入っていようといまいと、相手は 厳しく彼を守ろうとする。 それ故に周りの選手がフリーになり、パスを出せる。 ☆ミラー 「カーライルはいいポジションで俺にボールが来るよう にしてくれている」 「俺が若く、彼がACだったときと同様にね」 「敵も俺を放っておかないから、俺にボールが来ると チャンスが生まれるんだ」 ミラーは常に堅実なプレーを心がけるために、ターンノ ーバーを最小限に抑えることができる。 鋭いカットインが出来るわけでもなく、相手を上回る 身長を持っている訳ではないので、リスクを上手く 避けてプレーする。 ミラーはよくジョー・モンタナ(NFLの名QB)と 比較される。 モンタナも危険を伴う劇的なロングパスよりも中距離 パスで相手ディフェンスを切り裂いていった。 ☆ミラー 「とにかく悪いポジション取りをしないようにしている」 「いろいろできるポジションにいようとしているんだ」 「バックビハンドパスやレッグスルードリブルする必要 はない」 「賢くデカイやつらに正確なパスを送りたい」 ミラー、相手のチェックなどもかかさない。 かつてほどではないが、いまでも試合前に相手チームの チェックをよく行う。 それ故にミスにつながるような驚きを受けるようなこと はほとんどない。 ☆オニール 「彼は事が起きる前にすでに予測しているように見える」 「時々レジーは俺に相手がしようとしているプレーにつ いて話をすることがある」 「そしてそのとおりのことが起きるんだ」 「さらに彼が自分たちがなにをすればいいか話をすること がある」 「そうすると、なぜかチャンスが生まれるんだ」 ミラーのコートでの判断力は、ミラーをアシストにおい てもフランチャイズレコーダーにしようとしている。 もしミラーが大きな怪我をしなければ、金曜日のヒュース トン戦にフランチャイズのアシストリーダーになるだろう。 SGとしては普通でないかもしれないが、ミラーはもう その直前にいる。 すでにスティールとターンノーバーでは一位である。 ☆ミラー 「俺が他の選手よりも長くインディアナにいるだけ