来たるべき出番のときに。 スコット・ポラードはカンザス大元コーチのロイ・ウィリアムスと ともに、試合後、元チームメートシカゴのカーク・ハインリッヒを 訪ねた。 ハインリッヒはその試合、18点をあげる活躍。 ポラードが部屋を出るとき、「ポラード、頑張れよ」と 叫んでいた。 これはインディアナに来て苦しむポラードと、負け続ける チームに活力を与えているハインリッヒの立場の違いを 示している。 ポラードはスターターから少しの時間だけ出場する選手に なりさがっていた。 みんなが想像していたような事態ではない。 ポラードは6年目にしてスターターを得るチャンスを 得た。 しかし、新しい攻撃システムになじめず、フォスターの 素早い動きの前にポジションを奪われた。 ☆ポラード 「なんでダメなのか教えてほしいよ」 「それがいま一番の疑問だよ」 ポラードは今、ベンチに座り、新しいシステムを学ぼう としている。 ポラードは自分が自分自身をオールスター選手と思っては いなかったが、サクラメントにおける優れたバックアップ センターとしてのポジションは確立していた。 彼のキャリアハイは23点18リバウンド、7ブロック。 ペイサーズにおいても彼は7点6R以上は容易にとれる 力を有しているはずである。 プレシーズンも平均8点6R近かったが、シーズンが 始まると、シュートは決まらなくなり、フォスターに ポジションを奪われた。 ポラード、カーライルともに、サクラメントの状況に 応じたシステムから、インディアナの難解な組織化 されたシステムへの変更は難しいと感じている。 ☆カーライル 「彼の強みはボールに対する嗅覚があることである」 「サクラメントは隙間をみつけて、よりよい攻撃を ランダムで行うので、ウチとスタイルはぜんぜん違う んだ」 しかし、ポラードは弁解をしたり、文句をいったり はしない。 彼の練習での態度などはカーライルや他の選手達に対して プロフェッショナルのいい見本となる。 ☆ポラード 「みんなの非難を受けるべきだよ」 「いいプレーをしていないしね」 「まだぜんぜん適応できていない」 「やるべきことができてないことはわかっている」 ポラードはいつかいい方向に進むという自信を持っている。 カーライルは彼に期待しているし、チームも彼の経験が必要 になるだろう。 そして再び彼が自分を証明するチャンスが出てくるはずで ある。 ☆ポラード 「長いシーズンだし、ちゃんと体調を維持して、いいプレー ができるときがくるとわかっている」 「俺はNBAでも貢献できていたし、チームをよりよくして いた自信がある」 「重要な場面で試合に勝つための支援ができるはずだよ」