プロのアスリートが怪我を負いながらもプレーしている ことはよく理解されているところである。 しかしそれについて怪我をしながらプレーすることが チームにマイナスになり、さらには本人たちの選手生命 を縮めることにはならないだろうか?。 この答えは個人的なものであり、書くことはできかねる。 ただジョナサンベンダーはその答えを見つけようとして いる。 彼は10月3日に内視鏡手術を行い、最近復帰したばかり である。 ベンダーに関しては、多くのファンが彼のブレークを待ち つづけている。 しかし、復帰して3試合、ベンダーの膝はすぐに悲鳴を 上げ、再び軽く腫れ上がった。 そしてまた再度IL入りした。 インディアナのほとんどの選手がなんらかの怪我を抱え、 そしてプレーしている。 その中で一つの怪我によりプレーをできないのはベンダー だけである。 この事実は彼にとって甘いのだろうか。 チームメートやカーライルは、それは若い選手が通り 抜けなければいけない一つの問題であると考えている。 ベンダーは5年目の選手であるが、まだ23才の若者 である。 ベンダーは、肉体的なもの同様に精神的にもつらいと 訴える。 ☆ベンダー 「膝が痛かったことなんて今までなかった」 「本当に初めてなんだ」 「もう2度と痛くなって欠場しないようにしなくては いけないと思う」 「だから今俺は欠場しなければならない」 「膝をより強化して、100パーセントの状態で出場 しなくてはいけない」 レジー・ミラーは、ベンダー同様に細いからだをして いるが、長いキャリアの中で、38試合しか欠場が ない。 怪我、病気とサスペンドの数を合わせて38試合。 ベンダーは去年ふくらはぎを痛め、36試合の欠場。 そして今年は早くも43試合。 ☆ミラー 「彼の気持ちでは100パーセントを望んでいるようだ」 「でも、NBAは、いつも怪我との戦いなんだ」 「なんらかの怪我は常について回ってくる」 「それを上手くコントロールしてプレーしなくちゃいけ ない時もあるんだ」 アル・ハリントンはベンダーを「実直な男」と思っている。 それ故に彼の怪我による欠場に疑問を抱いていない; そして彼も膝の怪我で長い間欠場を余儀なくされた経験を 持っている。 ☆ハリントン 「医者が大丈夫だっていっている時・・・自分がなんとか 大丈夫だと思うなら、プレーしなくちゃいけない」 「医者も自分も大丈夫ならば、大丈夫なのさ」 オニールはスターターになったばかりの3年前にそれを 学んだ。 オニールはそのシーズンたった1試合しか休まなかったが、 欠場しようと思ったその日の信じられないような日々を 覚えている。 ☆オニール 「怪我を負っているときにどういった風にプレーすれば いいかわからなかった」 「色々な面で怪我について考えさせてくれた」 「多くの選手が怪我をしたままプレーをすることを 望まない」 「スタッツに悪い影響が出るからね」 「でも普通チームの勝利に貢献はしたいはず」 「レジーは何度か足首をひねったりしたが、いつもそれ を我慢し、プレーしていた」 「レジー同様にやってみようと思った」 「彼はベテランの域に来ているし、怪我が治るのに時間 がかかるはず」 「だから、彼が試合に出ようとするならば、俺も同様に プレーすることができるはずなんだ」 オニールはプレーオフないし来期まで休養しろといって いる。 オニールはベンダーの最初の怪我の時点で同様のことを 望んでいた。 ☆オニール 「彼は出場して、活躍をしたかったみたいだ」 「彼はいつ出られるんだって毎日聞かれることにうんざ りしていた」 しかしベンダーはいつもミラーやハリントンのいうように 「我慢してのプレー」をせざるを得なかった。 カーライルもベンダーの怪我についてはプレーを続けて いけば直るタイプの怪我であるとコメントしていた。 どうして若くて将来有望な選手であり、しかもチームが 彼なしで勝っているにも係わらず、プレッシャーを 与えるのか? ☆カーライル 「ジョナサンについてはずいぶん妥協している面が 多い」 「まだ22歳の若い選手であるが、彼の休みによって このフランチャイズは大きな損害を受けることになる からね」