○才能を示すチャンス フレッド・ジョーンズはダンクコンテストに参加する。 もちろんジェーソン・リチャードソンの3連覇を阻止 するためだ。 6−3、参加選手の中でもっとも低い身長である。 ☆ジョーンズ 「よくその身長じゃあダンクコンテストで勝てないとか いわれてたよ」 「でも、実際に勝てないならでやしないよ」 人気は減少しつつあるが、スラムダンクコンテストは 参加者にとっては重要な大会である。 何百万人ものテレビの前のファンへの名誉もさること ながら、500万ドルの賞金は大きなものである。 ☆ドミニク・ウィルキンス 「スラムダンクコンテストはファンの見る目、そして 自分のプレー、そして自分の人生をも変えるものだ」 「ダンクコンテストのチャンピオンであると、一方で 自分のプレーでの活躍が色あせてしまう」 「聞かれることはいつもどんなダンクをして優勝した のかってことさ」 ジェイソン・リチャードソンはいい例である。 彼は所属のゴールデンステイトでなじみの選手ではない。 あくまでダンクコンテスト連覇の選手というイメージが ある。 リチャードソンは、初のダンクコンテスト3連覇を目指 している。 ジョーンズは既にESPNのスポーツセンターのハイラ イトリールの常連でもある。 2週間前のフェニックス戦では、ヘッドブラシュザボトム オブザバックボードブロック。 さらにレイカース戦では6−10のメドベデンコを越え ダンクをかまし、メドベデンコを上から見下ろした。 パワーダンクが見もののジョーンズであるが、ダンク コンテストはそれだけで勝てないことはわかっている。 創造性を加えて、より驚くべきダンクをしなくては いけない。 ☆ジョーンズ 「どうするかは決めてないよ」 「でも、負けるつもりはさらさらないよ」 「家族、友人も来るし、チームの仲間もいる」 「応援してくれるみんなの前で自分のダンクをみせたいね」