○自由なティンズリーの組織への融合 リック・カーライルはニューヨークの小さな町で父親 のYMCAのピックアップゲームについていくことで、 バスケットボールを学び、そして高校を出る前には クリニックで指導をするようになっていた。 ジャマール・ティンズリーはニューヨークのブルックリン の道端でバスケを学んだ。 高校のバスケットというものをしたことがない。 カーライルは組織的なものを求めている。 ティンズリーは自由を好んでいる。 2つの関係はチームの重要な不確定要素の一つである。 金曜日のワシントンでの勝利は、2つの関係が融合を 見出しつつある兆候を示していた。 ティンズリーはシーズンハイの19点をあげた。 4本の3Pを決めている。 しかしより重要なことは、10アシスト、そして 2ターンノーバーということだ。 8点のビハインドで迎えた4Q、彼は8点1A、 0ターンノーバー、さらに守備でも効果的だった。 ここ4試合3割弱のシュートアベレージ、さらに 多くのターンノーバーを重ね、少ないアシストしか していなかったティンズリーにとって、歓迎される べきことだった。 次の試合等で、今のいい傾向がそのまま維持されるか どうか・・・ ティンズリーはもしかすると、もっともインディアナに 影響力のある選手かもしれない。 彼が素早い攻撃のペースを作り、正確な判断をし、 守備を行えば、チームは素晴らしいチームになる。 逆にティンズリーが攻撃面でリスクを負うような プレーをし、守備面でギャンブルプレーをするよう ならば、チームは全く別のチームになってしまう。 ☆レジー・ミラー 「ティンズリーがターンノーバーを減らしつづける ことができれば、それはいいことだ」 「ときどき、彼はかつてのリスクオフェンスをする ことがある」 「しかしもし彼がこのシステムの価値であるポゼッション を理解できれば、このチームは多くの攻撃面の武器を得る ことになるだろう」 ティンズリーは貧困の中に育ち、多くの混乱の中で 生まれ育った。 それ故にある攻撃システムから別のシステムに調節すること はそんなに困難ではないだろう。 ☆ティンズリー 「俺は上手く組織に対応できる」 「今までもそうやって生き残ってきた」 「異なるオフェンスシステムでも、俺はバスケットプレー ヤーだし、高い知性を持ったPGだから、上手くプレーし 事をちゃんと上手くやれると思う」 ティンズリーはそんなにおしゃべりな方ではない。 試合後のインタビューはよく回避するし、タイムアウト中 もチームのハドルの中に加わらず、一人でベンチに座って いることが多い。 去年の夏もカーライルからの電話も含めて、かけ返すことは 少なかった。 しかしカーライルとティンズリーの関係は強くなっている ように思える。 カーライルはティンズリーの練習に対する態度などを 高く評価している。 ティンズリーも制限をかけられているにも係わらず、カーラ イルの意見を受け入れている。 ティンズリーとカーライルは、オールスター前のシカゴへの 飛行機での遠征時に一緒に座って、マイアミ戦のティンズリ ーのプレーについて検証した。 ティンズリーは前半シュートを沢山決め、上手く攻撃を 作り上げた。 しかし後半、5回の攻撃で4度のターンノーバーを重ね、 ベンチに下げられた。 ☆カーライル 「彼の優れたコート上を見渡す能力が、彼に素晴らしい パスを出したいという欲求に駆られさせるのだと思う」 「それをしようとして、彼の目がいいものであれば、 それの確立はあがるのだろうが・・」 「彼にそういったプレーをするチャンスを奪いたいのでは ない」 「彼はいくつかのハッとするようなプレーが出来る選手で あるし、それをすることも認めなくてはいけない」 「しかしちょっとしたギャンブルが成功する可能性などを 把握する必要もある」 「ティンズリーはどんどん理解はしているよ」