○遅れてきた才能 ジョナサン・ベンダーはインディアナでの過去の自分の キャリアについて考えるつもりはない。 もうウンザリするほど周りから聞かされているから・・。 高校から入った有望な選手であったが、ずっとその可能性 を引き出せないといわれつづけた。 怪我や不振になる4年間の月日は長すぎたのかもしれない。 しかしベンダーは気にしない。 ☆ベンダー 「今、再出発を試みているよ」 アーテストの欠場でチャンスを得た。 ベンダーはインディアナのこの驚異的な前半戦に ほとんど貢献していないが、ここ3試合10点以上 あげつづけ、後半の連勝には貢献している。 11−17の高いFG、3P、フリースローも高い 数字を残している。 3試合連続で2桁得点を挙げるのは、2001年2月 以来である。 そのときは5試合連続2桁得点を挙げた。 しかし数字以上に、彼の再起にとってより意味があるもの がある。 ベンダーの攻撃的な姿勢である。 彼のアグレッシブさは、長年彼の能力を高く評価しつづけ た仲間達を喜ばせた。 ☆フォスター 「ベンダーが自信を取り戻してプレーしたら、誰も とめられないよ」 ☆ベンダー 「とにかく試合に出て、プレーするだけさ」 「見るもの全てを利用している」 「どんどんいくよ」 「もう考えすぎないようにするよ」 もしベンダーがアグレッシブにプレーを続けるので あれば、2度と彼の将来について考えたりする 必要もなくなるだろう。 ベンダーの7フィートの身長、そしてインサイドでも アウトサイドでもできる能力は相手のマッチアップする 選手にとって脅威である。 しばらくちゃんと活躍を続ければ、ローテーションに 組み込まれていくだろう。 同様に、他の選手の怪我でチャンスを得て、さらに スターターを獲得した選手がいる。 ☆ティンズリー 「チャンスが来たのさ」 「彼は俺と同じ状況にあった」 「他の選手が怪我で欠場し、自分のすべきことをした」 「彼も同様に自分のプレーをしている」 「それが最大のアピールさ」 ベンダーは今シーズンの逆境から立ち直った。 39試合を膝の手術のリハビリですごした。 1月にチームに戻ったが、すぐに膝の不調が再発し、 ILに戻された。 ☆オニール 「メディアやファンは、チームの仲間のように我慢して 見てはくれない」 「しかし、それが怪我をした選手というものだ」 「膝の怪我についてみんなが語るとき、その状況を 理解することは難しい」 「人々はただ飛ぶことができない故に40試合欠場した と思う」 「そこから試合に出て、成績を上げなくてはいけない」 「怪我が直った今、彼は出来ることを見せている」 「ロンを失ったが、不幸中の幸いで、ベンダーや他の 選手がプレータイムを得ることができる」 「プレーオフに入ったとき、ウチは誰でも出場させる ことができるし、ダメージを与えることができるのさ」