○意欲の結果?それとも巧妙さの結果? バスケットボールに係わる人の中で、リバウンドという ものが、創造的な芸術というよりも学ばれる技術である んではないかという議論がある。 そういった人たちは、ジェフ・フォスターの働きを見た ことがないのかもしれない。 調子がいい時、フォスターは他の人をよせつけない技術と 芸術を見せることができる。 彼は、デニス・ロッドマンと髪の毛の色、そして素行こそ 全く違うが、同種の選手であるといえる。 ☆ハリントン 「彼はかなりのリバウンドフリークだよ」 フォスターの攻守に渡るボールへの意欲は、インディアナに とってなくてはならないものである。 フォスターは平均たった5.4点しかあげていないが、 リバウンドは7.3である。 彼の平均プレータイム23分を考慮すれば、48分あたり 15.3リバウンドと、リーグでも7位に入る数字である。 ☆フォスター 「俺がそこですることがリバウンドなのさ」 「どこのチームもジャーメインにダブルチームについて 俺をフリーにする訳にはいかないんだ」 「そうしたら、俺がリバウンドをとっちゃうからね」 フォスターは思うにリバウンドが芸術的な作品かどうかと いうことについては、「単なる決断力と頑張りが生み出す 物」であると考えている。 一方でフォスターのリバウンドに恩恵を受けているチーム メートは違う考えを持っている。 ☆フレッド・ジョーンズ 「彼のいうようなものであれば、みんなもっとリバウンド 数を増やしているよ」 「一生懸命やる以上の優れたなにかを持っているのさ」 「リバウンドの才能があるんだよ」 フォスターはより彼の能力を高めようとしている。 身体をいかしたリバウンドだけでなく、他のプレーにも 改善しようとしている。 FGも53パーセントとよくなってきてはいるが、まだ 外からのシュート力も強化している。 また悩みのフリースロー(65パーセント)も日々練習 している。 ☆カーライル 「シュートもよくなってくるよ」 「それを確信しているよ」 「彼のボールがないところでの動きは素晴らしい」 「彼がボールを確保してくれるので、みんなが走ることを 強いられるケースが減るんだ」 フォスターのオフェンスリバウンド48分平均6.2は リーグ2位の成績である。 去年は7.1でリーグ1位だった。 フォスターはアーテストやオニールといった選手の存在が リバウンドの数字を増やす理由であるといっている。 フォスターはまたレジー・ミラーの援助がリザーバーから スターターへの調整を上手くさせてくれたという。 フォスターは今シーズンよりスターターになった。 去年はオニールとBミラーのリザーブだった。 ☆フォスター 「試合にでるのはそりゃ楽しいよ」 「アーテストが今いないけど、アーテスト、オニール、 レジー・ミラー、そしてティンズリーの中でプレーする とよりよいプレーができるんだ」 「もちろんみんなわかってるかも知れないけど、やれる 選手が他にもたくさんいるよ」 ☆ハリントン 「ジェフはリバウンドモンスターさ」 「どうしてあんなにリバウンドが取れるのかがわか らないよ」 「みんなも同じようにバスケットゴールのリムから ボールが外れたら意識的に全てのボールを取ろうと しなくちゃいけないんだろうね」 「彼は自分の仕事が試合に出て、リバウンドを取る ことだってわかっている」 「さらに得点まで取れれば、チームにとってはさらに 大きなものになる」 「でも、彼の最大の長所はリバウンド」 「彼のリバウンドにレーティングをつけるとしたら、 クレイジーレベルだね」