○タイトルが与えた飛躍 人々はいまやフレッド・ジョーンズのことを知っている。 彼がファーストブレイクで抜け出したとき、カメラは いっせいに彼に注目する。 カメラはハイライトリールの瞬間を期待する。 NBAスラムダンクチャンピオンに。 しかし彼はインディアナペイサーズの層の厚さにも貢献 する。 守備力、そして攻撃面においてもチームは期待している。 ここ5ゲームで12点。 46パーセントのFG。 FTも82パーセントと高い数字だった。 ☆ジョーンズ 「みんなが俺の能力に注目してくれるから、ちょっと 自信になるよ」 「でも、バスケはただダンクをするゲームじゃないから」 「それでも数試合の活躍も俺にとっては自信につながるね」 ロン・アーテストが欠場している最中、Fジョーンズは ベンチから出てくる最初の選手だった。 昨年度ほとんどベンチを暖めていた選手だが、6マンと しての役割を増やしている。 ☆ジョーンズ 「もっとステップアップしなくちゃいけない」 「チームはそれぞれ自分の役割をこなさないとね」 想像よりもはるかに早くアーテストが復帰したが、ジョー ンズはゴールデンステイト戦、クリッパーズ戦で12点を 重ねる活躍を見せている。 しかしながらまだアーテストやオニールやハリントンと いった選手がいるため、チャンスが回ってこず、アンセル フィッシュになりすぎてパスを価値あるパスが出せないと いった攻撃面での判断力のなさがある。 ☆マイク・ブラウン 「まだ本人がボールを持っている際にどういう役割が 求められているかわかっていないことが原因だと思う」 「必要ないのに、アンセルフィッシュになりすぎてし まうシーンがある」 「ただ彼は自分の能力、強さ、スピードといった優れた 能力を持った選手であることをみせつつある」 「我々はスターターが外れているときに彼にその能力を みせてほしい」 ジョーンズはここ2年弱点でありつづけるジャンプシュー トを練習している。 しかしブラウンは彼の成長を感じているという。 ☆ブラウン 「過去にそんなにプレーしていないし、自信を少し 失っていたから、上手くできる守備を中心にどんどん 厳しい環境にいれていこうと思った」 「彼はスラムダンクコンテストで一皮向けた感がある」 「自信という面だけでなく、よりアグレッシブな姿勢に なったと思う」 ジョーンズは今の活躍が一時的なものであることを理解 している。 しかし彼の最近のオフェンスでのパフォーマンスは、 NBAの脅威になりえる可能性を示している。 ☆ジョーンズ 「ちょっとずつチャンスをいかしていきたい」 「もっとやれるはずだしね」 「でも、ちょっとずつ頑張っていくよ」