○安定性と層の厚さで対抗せよ デトロイトはラシード・ウォレスを加え、強くなった。 ニュージャージーはヘッドコーチを変更し、強くなった。 インディアナペイサーズはトレーニングキャンプ以来、 補強も、トレードも、コーチの入れ替えもしていない。 しかし彼らは強くなっているように思える。 今のところ2連敗以上はなし。 残り19戦を12勝すれば、チームレコードの記録に なる。 しかし、そう簡単にはいかなそうだ。 デトロイトはここ8試合で7勝。 最近3試合は全て70点未満に相手を封じている。 ニュージャージーも、16勝4敗と好調だ。 ニューオーリンズには過去2試合連敗している。 もちろんインディアナも17戦14勝。 ここ9試合で8勝中。 コーチ陣がどうこうでなく、選手達が安定したプレー をつづけ、そして層の厚さをより強いものにしている。 誰が出てきても、同様に貢献できる。 ☆オニール 「ウチは誰が出ても貢献できるんだ」 「あらゆるポジションにあらゆる選手がそろっている」 「他のチームでスターターをできる選手ばかりがそろ っている」 「チャンスを得れば、それをいかせる選手ばかりなんだ よ」 たとえば、アンソニージョンソン。 ティンズリーが怪我で休んだ先日のデンバー戦。 シーズンハイの21点7アシストと貢献した。 もちろん今までもベンチから十二分な貢献をはたして はいたが。 カーライルはここ11試合少なくとも10人の選手に ある程度のプレータイムを与えている。 たまに1Qの時点で10人を投入することもある。 選手の調子やリザーブのパターンなどで10人使用 しないこともあるが。 アル・ハリントンは遠征前のフィラデルフィア戦で 21点9R、遠征初戦のゴールデンステイト戦で 16点12Rと活躍したが、段々と勢いを失った。 クローシェアはゴールデンステイト戦こそ出場しなか ったが、先日のデンバー戦では10分で5点3R2A となかなかの貢献をみせた。 ベンダーはここ数試合2桁得点を連発していたが、 先日のデンバー戦ではたった7分で得点0だった。 ケニー・アンダーソンは遠征の2試合出場しなかったが、 デンバー戦では16分で9点をあげてみせた。 Fジョーンズは遠征2試合で2桁をあげたが、金曜日の ユタ戦は出場せず、日曜日にはたいして活躍できなかっ た。 カーライルは誰が貢献してくれるかはいつも理解して いないが、誰かしらが普段はやってくれる。 ☆カーライル 「今は競争がプレータイムの激しいね」 「いいプレーできるのがたくさんいるから、なんとか してプレータイムをかせがないといけない」 「元々層の厚さが長所だったけど、今はより強化されて いる感がある」 「10人の選手がいて、みんな一生懸命プレーする」 「少しのミスが命とりになる」 「それにより、みんないいプレーを続ける意識を植え つけられるんだ」 ハリントン、アンダーソン、ジョンソンはスターター を勤めてもいる。 アンダーソンがスターターの時は21勝7敗、ハリントン は9勝2敗、ジョンソンは4勝2敗となっている。 ☆ジョンソン 「誰が出ても、みんなやれることはわかっている」 「この層の厚さはウォルシュおよびバードの功績といえ るだろう」 「それゆえにみんな一生懸命プレーし、常に出られる 状態になっている」 「長いシーズンにおいて必要なことなんだ」 レジー・ミラーは過去最高の才能豊かなチームだと考えている。 もっとも組織的なチームであるわけではないが、全ての 選手が優れた能力を持っている。 ミラーはあまり大げさに物事をいわないが、現在の状態 には彼も前向きにとらえている。 ☆レジーミラー 「このチームはかなりいい傾向を示していると思う」 「このままチームがこれを維持できればと思うよ」 この言葉が、インディアナの今の状態の素晴らしさを 示しているといえよう。